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名古屋コーチンと烏骨鶏のたまご

 25日に中部地方で放映されたテレビ番組で「牛タンを生で食べる」というシーンが映し出されていました。さすがに「生で食べれるかどうかはお店に確認してください」という意味のテロップが流されていましたが。
その次はホルモンの焼き方で「皮側をしっかり焼いて、内蔵の内側の方は3秒しか焼かない」とか、「生焼けのバラ肉を食べるのが”通”」みたいな内容でした。
個人の判断で生焼けの肉を食べるのは勝手ですが、テレビで推奨するのはどういうもんでしょうかね。この間の芸能人の焼肉屋の食中毒事故も記憶に新しいのに。
と、思ったのは私だけではないはず。
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 JAのグリーンセンターでタマゴを購入。最近、コレルステロールを気にしてたまご料理を控えております。それなのに美味しそうなタマゴが売場に。ついつい(笑)
20080824_1烏骨鶏のたまご1個100円。
名古屋コーチンは6個180円(1個あたり60円)
サイズは烏骨鶏の方が小ぶり。
烏骨鶏は「平飼い・有精卵」の表示がありました。

20080825 割ってみました。
名古屋コーチンの方が少し色が濃いでしょうか。

20080825_2 アップで比較すると色の濃さがわかります。

さて、試食するにあたって悩みました。
なんといってもサルモネラ食中毒の半分はたまごが原因食というデータがあるくらい、たまごの生食や半熟はこわい。
菌名は「サルモネラ・エンテリティディス」で、卵のうち0.03%(4千個に1個程度)からサルモネラ・エンテリティディスが検出されたというデータがあります。
熱に弱いのですが、これがなかなかしぶとい。それで半生洋菓子とかで事故が発生しやすいそうです。
注意点としては
・新鮮でひびわれのないもの
・食べる直前に割る
・半生も早めに食べる(2時間内)

実は家に帰った時点で烏骨鶏のたまごにヒビが入っているのを発見。
これで生食はあきらめることに。
目玉焼き。裏表7分以上熱することと保健所のパンフに書いてあります。
そんなに焼く人はいないでしょう。
でも中途半端な加熱は危険だそうですよ。
サルモネラ・エンテリティディスは60数℃で死滅しますが、例えば冷蔵庫に保存されたたまごをゆでた場合、4分間の加熱だと卵黄は28℃にしか達しないので菌は死滅しないとか。
まあ4千個に1個ですからね。どうなんでしょ。

 ところで、タマゴの美味しさとか鮮度の宣伝写真にタマゴの黄味を箸でつまんで持ち上げるというのがあります。
妻に持ち上げてもらって写真を私が撮ろうとしたら・・・。
両方とも簡単につぶれてしまった(泣)。
妻の力の入れ方が強かったのかどうかは不明(笑)

 味は名古屋コーチンの方が味がしっかり感じられたかな。
烏骨鶏の良いものを食べたことがないので、この烏骨鶏のたまごと比較はできませんが。
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 店舗を訪問して気になっているのですが、今だにたまごを常温で販売しているスーパーがあります。
サルモネラ・エンテリティディスは5℃以下では増殖せず、10℃でも繁殖は遅くなるそうです。
「サルモネラ菌に冒されているタマゴは仕入れていません」という自信はともかく、温度管理ができる場所での販売を望みます。
今回の購入店舗は「常温」でした。
以前、別の店で店員さんにそれとなく聞いたら、
「こんなに店内が冷えていても(冷蔵が)必要ですか?」と逆に聞かれてしまった。