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琵琶湖周辺のお寺巡り(向源寺と石馬寺)<№844報>

旅行記, 神社仏閣|2010/01/17 posted.

本日2本目の記事
1本目は「【お知らせ】新店・改装情報1/17<№843報>」
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この記事は
2010/01/10「2011年大河ドラマ「江(ごう)~姫たちの戦国~」記念、小谷城址へ行く」の続きです。
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さて、拝観まで時間があるので、近くの小谷城址へ登ったことは先日のブログに記しました。
西国巡礼の寺を優先して参拝しているので、有名な寺とはいえ、通り道でもなかなか寄れない湖北の名刹。
慈雲山 向源寺
滋賀県長浜市高月町渡岸寺88
宗派 真宗大谷派
創建年 (伝)736年(天平8年)
開基  (伝)泰澄 聖武天皇勅願

20091228
是非ともお会いしたい十一面観音像は向源寺所属の渡岸寺(どうがんじ)観音堂に安置されていた。
●木造十一面観音立像
・(伝)天平時代 泰澄作
・(実)おそらく平安初期
・像高194~195cm(頂上面含)
・頂上面が菩薩相で、頭部は5仏(五智如来)。牙上出相と瞋怒相の各一面が左右の耳の後方に配置。

慈雲閣にて重要文化財の胎蔵界大日如来坐像も拝観できる。
高月町国宝維持保存協賛会の方が交代で詰めていて、詳しい説明を聞けるのが嬉しい。
国宝を安置するための慈雲閣は空調や照度などいろいろ細かく文化庁から指定されるとか。
そのおかげで間近で、しかも四方から見事な体躯、装飾を拝観。
どこから見ても見ごたえのあるお姿。特に腰をわずかにひねった立ち姿と頭上面とのバランスがすばらしい。
国宝指定の十一面観音像は全国に7体。室生時と六波羅蜜寺でそれらのうちの2体を拝観したが、こちらの観音様はそれらと違った独特なスタイル(覚書参照)。

元亀元年(1570年)の浅井・織田両軍の戦火により堂は焼失したが、観音像は村人の手で土中に埋められ難を逃れたとか(協賛会の方の説明による)。
この見事な(伝)天平作の十一面観音像を今日、拝観できるのも地元の方のおかげ。ありがとうございます。埋めた場所も教えていただきました。
駐車代も入山料も不要。ただし、拝観料は300円。それだけではということで絵葉書を購入して気持ちだけでも奉賛のかわりとする。
絵葉書を購入したのは新薬師寺以来か。

先ほどの小谷城址のことと合わせて、天平から元亀、そして現在までを見てこられた観音様と別れて 竹生島へ渡るために長浜港へ戻る。
(続く)

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さて、竹生島渡島のあとは繖山 観音正寺へ向かう。
その前にちょっと寄り道
石馬寺(いしばじ)
〒529-1401 滋賀県東近江市五個荘石馬寺町823
Tel 0748-48-4823
縁起はこちらで確認してください。

重要文化財を拝観するために苔むす階段を登るが、月曜日はお休みとか[E:crying]
雰囲気のある寺でした。
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