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阪急オアシス山科店で「臨場感演出売場」確認&「鮮度宣言」しています

阪急オアシス山科店
〒607-8164京都府京都市山科区椥辻西潰20-1
℡0120-952751
開店日 2010/04/01
訪問日 2010/05/29

投資金額3億5000万円
初年度目標16億円
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いやあ。驚いたね。「高質食品専門館」を自ら自認し、表示までしている阪急オアシスがああいった売場内作業場を作るとは。
何回も書いているが、スーパーの食品売場の作業場は外部(売場)との接触をできるだけ遮断して、ダクトや水回りの設備、さらには衛生管理などきちんと配慮していないと「高質」とはいえないと勝手に思っています。
売場から作業場が見えるということは、作業場内の掲示物(指示書、マニュアル、スローガン等)まで見えてしまうということ。さらには整理整頓状況や俎板・包丁等の器具備品の使用状況なども売場から丸見え。
例えば、俎板とか包丁を生食用と調理用の区別をしているか(普通は色で区別している)、惣菜であれば畜種別にそれらがきちんと管理されているかなど、細かくいいだしたらキリがないくらい衛生管理は奥が深い。
普通のお客さんはそこまで見ないが、見た目の不衛生さを作業場を見せることで「逆アピール」するスーパーを見かけることが多い。
いくら繁盛店でも、あるいは業界注目店舗であろうと、食彩賓館では売場内に設置されたオープンキッチン作業場(ガラス等で遮断されていない)を持つスーパーを高質店とはいわない。
ところが、阪急オアシスのような自称「高質食品専門館」までが、このようなオープンキッチンスタイルの売場内作業場を設置するに至って、食彩賓館の基準の見直しを検討しなくちゃいけないかなあと、ちょっと迷っています。
「必要以上に厳しい基準を持つことはムダ」。ならば「必要な基準」を保健所が各出先機関の担当者まかせにしないで、きちんと明確にしないといけないと思う。
営業許可を出すということは、オープンキッチンが正式に認められているということ。そういった認められていることに対して、食彩賓館のように「良くない」というのはどうなんだろう。
コーヨー京都店の記事でも書いたが、関西の代表的なスーパーが最初からオープンキッチンスタイルの売場内作業場を設置していることから見て、保健所の認可もそのスタイルで通っていると思う。
おそらく、どこの保健所に確認してもオープンキッチンスタイルの作業内調理場は「好ましくない」と答えると思うが、「オープンキッチンスタイルは認可しない」とは言わなくなっているのか? 
そういったことをこの店で感じるほど、青果、寿司、鮮魚、惣菜各部門でオープンキッチンが採用されていました。寿司までオープンキッチンなんですね。
売場内オープンキッチンで弁当を作っている方が手袋無しでトングを持ち、ご飯の上に乗せる作業を見て、臨場感を感じるよりも阪急オアシスでもこうなのかと驚く。
たまたまそうだったのかどうかはともかく、臨場感よりも、そういった「エっ」と思うことも見えてしまう作業場は相当、「見せ方」に配慮しないといけないと思った食彩賓館です。
寿司はさすがにきちんと手袋してました。阪急ベーカリーは青手袋使用。トレーやトングの整理も手袋をつけて整理。

 さて、覚書
・野菜秤売りコーナー設置。阪神ディリーマート、光洋京都店と同じような感じだが、セルフではなく、売場内作業場にいる人が対応してくれるようだ。
・平台は「阪急マーク入りの木箱」を重ねて演出しているコーナーもあれば、雑然と箱積みやコンテナ陳列をしている場所もある。良い・悪いは別として、高質っぽい売場でないことは確か。
・玉子売場の隣の関連商品コーナー(4尺)のグッズがなかなか面白い。
 「クリヤマ」のトースターグッズのパンフ
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・鮮魚売場の関連コーナーのテーマは「和食」。これもなかなか面白い提案だと思う。
・「鮮度宣言」が各売場で掲示されていました。オアシスよ、お前もかっ。

●資料
・チラシ
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・レイアウト
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・掲示板
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近くにマツヤスーパービア店があるが、そちらの駐車場も混雑していた。阪急オアシスは駐車場が店舗の2階にあり、入るのに少し待ちが発生。