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コープしずおか高洲店の「低価格強調店舗」チャレンジ改装(静岡県藤枝市)


コープしずおか コープ高洲店
静岡県藤枝市高洲1-5-30
℡ 054-635-9922
売場面積 576坪 駐車台数 109台
営業時間 9:00~22:00
改装開店日 2010/08/05
訪問日    2010/08/21
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◆ユーコープ事業連合
・神奈川、静岡、山梨の6生協(うらがCO-OP、海員生協、コープかながわ、コープしずおか、市民生協やまなし、富士フイルム生協)による事業連合。
・供給高(売上)1,517億円、組合員数1,846,305人(2009年度)。
◆コープしずおか
・供給高562億円(共同購入等含む)、店舗数26店。

ということで、高洲店。
藤枝駅南約1.5kmに位置し、近隣競合店は300mほど離れたスーパー冨士藤枝高洲店。
同じユーコープ事業連合のコープかながわで好調に推移している「低価格強調店舗」をコープしずおかで初導入。いろいろなニュース記事から抜粋すると、
●コープかながわの実験状況
・コープかながわで2009年11月相模台店(286坪)、2010年7月湘南台店(319坪)を「低価格強調型店舗」として改装。相模台店では来店者数前年比150%、商品供給高(売上)135%で単月営業利益率で黒字計上と効果が出ている。
・青果部門を強化。特に価格は「地域最安値」をめざす。
・比較購買されやすいナショナルブランド商品(以下NB)の価格引下げ。
・取扱品目を3割ほど絞り込み、さらに平台の多用化、カゴ車、カートラック、可動式ゴンドラの活用により商品の補充回数を削減。オペレーションコスト抑制に取り組む。
・「商品の選択肢が豊富」よりも「価格訴求力を第一」。
●コープしずおか高洲店の改装ポイント
・青果を「地域最安値」で提供。
・全部門で「おトク感」。比較購買されるNB商品の価格引下げ、単品集中型の特価セール、コープ商品の露出度アップ。
・商品を絞り込み(約20%減の8,000点)、オペレーションコスト抑制に取り組む。
・数値目標は来店者前年比約115%、年間供給高(売上)約11億円。

なんで 長々とこのようなことを書いたかというと、コープかながわの店舗が300坪前後に対して、コープしずおか高洲店が576坪ということで、ミニスーパーの成功事例を500坪強の売場で実験するということに注目した次第。
コープしずおかの店舗を全店回ったわけではないので確かなことは言えないが、「ミオクチーナ」という名称がつけられた最近の新店・改装店舗の様子と既存店の様子が大きく違う印象を受けた。つまり組合員に支持され、競合他店を通り過ぎて来店されるほどの魅力を持っているとはちょっと思えない(大変失礼な表現だが)店もあるような気がした(あくまでも“気”で実際そうなのかは知らないです)。
そういった支持が失われつつある、あるいは競合店と戦っている店舗の代表がこの高洲店なのかと。改装前供給高が576坪で10億円を切っているということはおそらく赤字(もっとも生協の店舗は赤字店が多いというウワサも聞く・・・噂ですよ念のため)。その店舗の改善をする方法が「低価格強調店舗」というのに驚いた。
「低価格強調店舗」というからには低荒利(生協では「商品供給剰余」というらしい)分を運営コスト削減と供給高アップ(剰余率を下げた分、買上点数増による剰余額アップで確保)でカバーしたいということだと思うが、高洲店改装後の「来店者前年比約115%」という目標を達成することにより、損益が黒字化するのだろうかという疑問も食彩賓館としては感じている。
人件費についても、精肉はもともとセンター加工だし、削減できるとしたらどの部門を削減するのかということも興味がある。レジの職員や各部門のサブ担当など?
時間があれば自分で損益をシュミレーションしても良いが、そこまではさすがに([E:coldsweats01])

 さて、本題。
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他企業の低価格強調店舗同様に、天井からの吊るしPOP。「地域一番価格に挑戦!」という表示。野菜相場高の中、確かに低価格だが、実はこの店舗の前に隣のスーパー冨士屋も見てきている。さらにマックスバリュ高洲店もある中、地域最安値を続けることは大変だろうなあ。
記念にもやしを購入。ここは成田もやしでした。
そういえば入口右側の「地場野菜コーナー」から野菜のオープンケースまでの間にコープ商品のペット飲料の大陳場を壁面設置。バローの48円と比較するとちょっと・・・。
青果売場と鮮魚売場の間に「毎日おトク」というテーマで各部門から低価格商品を集めてコーナー化。ウィンナーがなんでこの場所にあるのか疑問だったが、どうやら「部門集合売場」のようです。POPを見ると「毎日おトク」と「さらにおトク」とある。これも他企業同様。
鮮魚には「焼津・小川魚港直送」というコーナーが設置されているが、訪問日は土曜日であいにく市場休日(小川漁港は産地市場なので都市部の市場休日の前日が休み)。残念ながら鮮魚の実力は未知数。塩干オープンケース最上段で「四代目弥平」を低価格で販売。目立たないけど安い。
精肉は前述の通り、センター加工。国産豚が品質の割には低価格なのが目立つが、「品質」は自分で試してみないと客にはうまく伝わらない。
惣菜もそこそこの価格の米飯が並ぶが、先日、マックスバリュ西日本で見かけたような衝撃的な価格の商品は見つけることができなかった。
ディリーも価格比較されやすい商品(牛乳、豆腐等)も確かに低価格。タマゴは曜日特売になっているので、その曜日以外は結構高いのが気になった。
グロサリーは確かに品揃えが同規模のコープ店と比較すると圧縮されている。もともとコープしずおかには、NBと日生協コープ商品、さらにはユーコープ事業連合PBやくらしモアなど比較購買可能な同質商品が多かったので、絞り込んでもバローのような単純明快さは感じられない。
あと、ちょっと驚いたのが他企業の「低価格強調店舗」ではあまりみかけない「カテゴリー割引(缶詰20%引等)」や「ポイント割増サービス(訪問当日は5倍)」などを実施していたこと。なんで驚いたのかは説明しないけど(笑)

コープかながわからの横展開とはいえ、生協が「低価格強調店舗」に取り組むという姿勢には感嘆。頑張っていただきたいと思います。
訪問当日は「来店者前年比115%」は達成できそうな様子でしたが、平日はどうなんでしょう。隣のスーパー冨士 藤枝高洲店も繁盛していたしなあ。
●食彩賓館的印象
総合     ★★★☆☆
(500坪を実験店としたことに対して敬意を表す)
装飾・備品★★☆☆☆
品揃・商品★★☆☆☆ 
売場作り ★★☆☆☆
品質・衛生管理★★☆☆☆
価格(当日)★★☆☆☆
サービス  ★★★☆☆
リピート  ★☆☆☆☆
視察向け ★★☆☆☆
上記の★☆の説明は
こちら

●購入商品
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・カップラーメン。明日の昼食用。
・無塩せきベーコン。体に良さそうな色。
・もやし。なんとか19円まで下げたようです。

●資料
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●コープしずおかの訪問店舗記事
・2008/12/5コープしずおかとフィール豊橋あけぼの店

・2009/2/10コープしずおか小豆餅店
・2009/3/12コープしずおかミオクチーナ袋井田町店
・2010/03/08コープしずおか コープ島田店の改装