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ピアゴ清洲店「ユニーの食品特化型モデル1号店」改装オープンを見て、余談「目に見えない鮮度管理」も語る。ついでに「ピアゴ大治店の10月の景色」

お断り。
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ピアゴ清州店(リニューアル)
愛知県清須市西田中長堀15番地
℡052-409-9331 
・売場面積約 1,760㎡
改装開店日 2010/10/08
訪問日    2010/10/08
201010081315

 改装前2010/09/04撮影
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覚書
食品特化型モデル1号店。衣料品を廃止して低価格志向に改装。店舗作業の標準化、省電力什器導入などによるコストダウンで低価格化の原資を確保。12月改装オープン予定の大治店(売場面積 約1,700㎡)が同タイプ2号店となる予定。2店の検証結果によっては、ピアゴ店だけでなく、アピタ小型店の改装も検討。
 関連ブログ記事 
・清洲店2010/10/08清洲店 食品特化型モデル一号店(オープン速報) 
・清洲店2010/09/11ピアゴ清洲店改装売り尽くしを見に行く
・大治店2010/08/30ピアゴ大治店の景色(食品特化型モデル二号店)

 どんなイメージの店作りになるのか大変、興味があり、慌ててオープン日に行ってしまった。ええ歳して恥ずかしい限りです。
まず、店舗前面に「ユニー」ロゴ復活。嬉しいねぇ。これが一番、変わったところ([E:good])
テント販売で山武社の軽トラック青果販売をチラっと横目に店内へ。

 ユニー流「低価格志向店」なんです。世間一般の、いわゆる「激安ショップ」「ディスカウント」「EDLP店」「低価格強調型」店舗だと思って行くと「?」となります。
アピタや通常のピアゴに比べて「低価格志向」にするということで、低価格商品の選定も他の低価格強調型店舗のような豆腐(48円は低価格志向とは言わないでしょ)、茹で麺、牛乳、青果物(特にもやしと主力野菜、バナナ等)、たまご、ペット飲料、カップ麺、基礎調味料などを「他店(レギュラーSM)と比較して圧倒的に低価格」ということではないようだ。
いろいろな店を買い回りしている主婦が新店オープンということで、来店したけど「ちっとも安くない」と怒ってしまいそうな価格の特売が散見する。が、よくよく見るとなかなかお買い得品を提供していたりする。
「弁当2●0円」とか「超」「驚」「激」「徹底」をPOPやチラシに使う企業とは「低価格」のスタンスが違うんです。
 入口の果物ケース横をチラッと覗き、青果売場の平台がなくなって、2段式オープンケースに変更。「(このタイプのオープンケースは)久々」という古手の本部(いつもオープン時にお目にかかる方ですね。バイヤーorトレーナーさんでしょうか)の方に、「カネスエタイプですね」とちょっと皮肉を言ってみた。
最近のラフーズコアの新店を見ても平台が狭くなっていたのだが、とうとう、青果売場を圧縮して加工食品を拡大。
ユニー社が実施しているかどうかは不明だが、店のレイアウトを決定する時は、過去の販売データから、坪効率やセルター効率を部門・カテゴリー・売場別に比較して各売場面積を決定する。この時、GMSのように食品以外の売上げのボリュームが多いと住居関連部門の意見と実績が強く、食品売場が圧縮されてしまう。食品の中では青果が一番、坪効率・尺効率が悪い。よって、平台縮めて加工食品を広げようということになりがち。
平台ではなく、オープンケース下段で量販するとなると、価格的な魅力がないと厳しい。
一般的に5m離れて売場を見ても、何を販売しているかわかるようにしないと客は近寄ってこない。だから平台でボリューム感を出し、カラーコントロールにも配慮、さらにはメニュー関連性を意識したレイアウトを考えるのが青果担当者の仕事。
鮮魚が商品作りなら、青果は売場作り。オープンケースだと難しいんですよねぇ。だからどうしても売りたい商品をはみ出し陳列させてボリューム感をつけようとする。はみ出し陳列の商品は売れるが、逆に他のオープンケースの商品が売れなくなる。よって、さらにはみ出し陳列してしまう。最後には横一線、全部はみだし陳列という店舗を良く見かける。
そんな背景があるのかどうかは興味がないが、ざっと清洲店の青果売場を見た感想。食彩賓館の感想なので信頼・信用性はない([E:catface])

 青果でめぼしい特価品に気づかず、気になる鮮魚売場へ。鮮魚専門店が「丸塚商店」から「丸鮮㈱」に変更。専門店らしく、長靴で売場に出入り。気の利いたスーパーマーケットは長靴で店内に入ることを禁止している。もっと気が利いていると、作業場の内外で履物を替えるだけでなく、刺身用(非汚染区域)と下処理用(汚染区域)の作業場の出入りも靴を履き替えたり、エプロン等の作業衣を替えたりする。センターなら当たり前にこういったことを実施している。よく、「センター化すると鮮度が落ちる」という人がいるが、それは発注する人や売場を管理する人の問題。さらに「目に見えない鮮度(菌の繁殖・増殖)」について、あまり語られることがない。さらに気が利いていると定期的に専門の検査員が売場の商品を抜き取って、細菌検査をする。細菌検査をしている店舗では滅菌消毒されたカット野菜以外、刺身や肉などのレディミール商品の中に、野菜を入れることができない。店内でカットしてきちんと滅菌処理していない野菜が入っていると、猛烈に菌が増殖していることが多く、指摘・改善対象となってしまう。
鮮度は「日数」「時間」だけじゃあないと思っています。目に見えない細菌まで気を配ってこそ「鮮度宣言」ができる。
さらに余談を言わせて貰えば、冷蔵ケースの温度チェック表。大事なのはケースの温度チェックではなく、商品が適温まで下がっているかどうか。
ということで、これまた気の利いたスーパーなら非接触型の温度計を手に持ち、きちんと適温まで下がっているか確認している。特に平オープンの冷凍商品やセミ多段ケースの最下段カド地。計測しだすと、冷凍食品はリーチインケースに変更され、オープンケースはエアーカーテンを塞がないように配慮しだす。さらに、検針機で・・・・。まあ、これくらいやってから「鮮度」とか「安全・安心」を宣言してほしい。「超」はいらない([E:happy01])

 今回はこの余談がメインなので、これで終わりにしょうかと思ったが、さすがにアレなので、続いて加工食品。
いつものように乱暴に、且つ大雑把に言うと「ラフーズコアの品揃えから“売れているこだわり商品”だけを残し、あとは大幅にカット」。基本はラフーズコアの品揃えですね。カットした“こだわり商品”のスペースを使って量販商品のフェースを拡大。エンドの作り方を変更したことくらいが変更点かなあ。
ああ そうだ。通路幅が狭い。特にゴンドラ間。かなり坪効率を意識した店ですね。
最後に、新しく導入されたセリア(100円)を見る。レジ2台のうち、1台だけ稼動。行列ができているため、2人制+サッカー2名の計四人で対応中。ところで、なんで混んでいるのに、レジを止めているの?と思い、覗き込むと、故障ではない。なんと・・・・唖然。

 さて、「食品特化型2号店」としてオープンする大治店に期待してまた来たい。(イマイチ、シャレが決まらないなあ。ちなみに今までの最高傑作は「バローのPBを阪急オアシス<当時の>へ導入」という情報を教えてくれた人へ「ハンキュウ バロー マッチ」とお礼を言ったこと。)

●購入商品
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・プライムワンとスタイルワンをそれぞれお試し購入。まだ未食&未飲
・ワタリガニ。国産だがオス。そこそこの大きさと安さに惹かれて購入。生きているけどちょっと元気がない。早く茹でなくちゃ。味はそこそこ。
・ラ王。チキンラーメンのミニタオルが欲しくて購入しただけ。例の3層太ストレート麺。といってもなあ。カップ麺は68円くらいじゃないと普段買えないなあ。
・夏が過ぎると一気に安くなるアイスコーヒーもついでに。「お父さん。もうアイスコーヒー飲まないでしょ」と家族に指摘を受ける。レンジでチンするか。

食彩賓館的印象(2010/09/29改訂)
 (評価ではありません)
総合     ★★★☆☆
装飾・備品★★☆☆☆
品揃・商品★★☆☆☆ 
売場作り ★★☆☆☆
品質・衛生管理★★☆☆☆
価格(当日)★★☆☆☆
(オープンだけどあえて二ツ★)
サービス  ★★☆☆☆
(ユーストア時代の名残あり)
リピート  ★☆☆☆☆
視察向け ★★☆☆☆
繁盛感   ★★☆☆☆
上記の★☆の説明はこちら

●資料
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Photo_3
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ピアゴ大治店の訪問記があります。
・2011/07/05食品特化型2号店」ピアゴ大治店で「悪くない」という印象を持つ(愛知県海部郡)

12月オープン予定
ピアゴ 大治店
愛知県海部郡大治町大字花常字人見20  
℡052-441-8711 

鉄骨は残すのかな?。だと、建替ではなく、新装改築オープン。
屋上駐車場タイプの店と比べると鉄骨が細く感じるなあ。オープン時期がわかっている案件には「労災関係成立票」はアップしません([E:catface])
↓10/8の写真。
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・前回の風景記事 2010/08/30 
 ↓ 8/28の写真
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