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いちやまマート イッツモア徳行店は“初”の「視察五ツ★」店舗

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今回も長文です。最後まで読む気力のない方はスルーしてくださいね。
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いちやまマートイッツモア 徳行店
〒400-0047山梨県甲府市徳行2-444-1
℡055-228-8090
開店日 2010/07/26
訪問日 2010/10/09
20101009

 前回のいちやまマート増坪店訪問記事でさんざん厳しいことを書きました。信奉者の皆さんに悪評をかい、以来、嫌われ者の道を歩む食彩賓館です。([E:happy02])

「良い」という評判の店舗に対しては「それほどじゃない」。
「悪い」という評判には「そうでもない」。
人の意見に付和雷同するのが嫌いで、専門誌やコンサルの先生のご意見には素直に従わない。そのクセ信頼する人の言うことは素直に信用してしまう。
そんな天邪鬼な食彩賓館ですが、今回の訪問ではちょっと違う視点で冷静に記事にしたいと思います。

まずは、いつもと違って印象から先に。
●彩賓館的印象(2010/09/29改訂版)
 (評価ではありません)
総合     ★★★★☆
装飾・備品★★★★☆
(もう少しPOPを整理できていれば間違いなく5ツ★)
品揃・商品★★★★☆ 
売場作り ★★★★☆
品質・衛生管理★☆☆☆☆
(オープンキッチンでのライブ販売がネック)
価格(当日)★☆☆☆☆
(品質に比べてお値打ちではあるが)
サービス  ★★★☆☆
リピート  ★★★☆☆
(近くだったら毎週買物に来店すると思う)
視察向け ★★★★★
(「自店に取り入れたいこと」多数あり)
繁盛感   ★★☆☆☆
上記の★☆の
説明はこちら

どうでしょうか。素晴らしい店舗でも、何かしら欠点があるものです。前回はその欠点(というよりは食彩賓館的印象の悪い部分)のみを強調しすぎてしまいました。なんか恨みでもあるのかという感想を持った方もいたでしょう。恨みなんぞありません。ただ、「良い店」という評判に対して、「これを他企業が真似たら嫌だなあ」と思ったことを列記してしまいました。
ここで謹んでお詫び申し上げます。

 この店というよりは いちやまマート社全体に言えることですが、何か自店の運営、特に売場作りで行き詰まりを感じた時に、自店の参考になるアイデアを見つけるには、最適な店舗だと思います。
「おおっ これは良い」「素晴らしスギ」というナイスな売場作りやPOPが多数掲示されています。
特に比較購買POPのアイデアが素晴らしい。
レギュラー商品(少し低価格)とこだわり商品(少し高価)を「●●●VS■■■」と対決させるイメージで、それぞれの特徴を紹介。内容が見事なコトPOPになっています。
例えば「レンコン」
Photo_4

~「いちやま通常販売品茨城レンコン サクサク美味しい」に対して、「いちやまお勧め品 加賀レンコン 県内でいちやまマートだけの販売。もちもち美味しい」。さらに詳しい説明と試食された方の評価表を貼付~

これは良く出来ている。こういった商品のことをきちんと伝えるPOPのことを食彩賓館では“見える化”と区別して「(内容を)見せる化POP」と呼んでいます。
選択する側は各商品の特徴と価格を比較しながら、「だったらこちらの商品にする」という選択が容易になる。売る側の「知って欲しい内容」が、購入する側にとって「教えてくれて嬉しい内容」になっている。詳しい商品説明も大変わかりやすい内容でした。
その他、商品に付けられた、手書きー言コメントも、装飾の形式・字体といい、内容といい、秀逸。長く、こういった売場提案をし続けてこられた企業にだけ可能な表現です。
このようなPOP表現に慣れていない企業や担当者が付け焼刃的マネリング(モデリングまでいかないこと)をすると、かえって陳腐になってしまう。
そんな感想を持って売場をみていたら、売場表示が目に止まる。常々「なんでvegetableとかfresh fishとか英語標記なんだろう」と思っていたのだが、青果売場には「大地の育み」。鮮魚売場には「海のめぐみ」。惣菜売場には「まごころの味」と日本語標記。
青果が「育み」で鮮魚が「めぐみ」。青果物は勝手に育たない。生産者が苦労して栽培して育てたもの。
鮮魚は、同様に漁師の方が苦労して海から獲ってくるのだが、苦労しても海からめぐまれないと手に入らない。よく考えられている。相当、熟考・議論したことでしょう。
海無し県である山梨県だが、鮮魚コーナーも提案POPでコトを販売しょうとしている。
その中で刺身に「純生」というシールを貼付した商品を発見。おそらく、解凍品ではない「活魚」を商品化したものに貼付していると思うが、イマイチわかりにくい。ただし、目立ちます。商品をアピールするには目に止まりやすい。グッド。
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 鮮魚から精肉売場までの間に冷蔵オープン平台がズラリ並ぶのは、いちやまマート社の最近の店舗の特徴。それぞれに大きなPOPを掲示して、コトを提案しています。
でも、POPに目を奪われて、商品に注目できない。しかも、ドライのエンドも大きなPOPや楽しいコメントで装飾されているので、あっちこっちに目が行く。一つ一つの売場は大変すばらしい提案をしているのだが、全体として見ると、雑然とした雰囲気。商品と売場が主人公の筈が、これだけ飾られると「装飾が主人公」のように感じる。
が、「お客さんに伝えたい・知ってもらいたい」という売場の熱意は伝わってくる。食彩賓館のような感動ホルモン豊富なタイプはそれだけで目頭が熱くなってしまう。これだけのPOPや売場をつくるには、相当な努力と時間が必要。毎週2回、売場のレイアウト変更で深夜まで残業していた若い頃を思い出しました。
難を言わせていただけるなら、もう少し、POPを整理した方が商品が取りやすく、見やすくなるように思います。特に壁回りの多段ケースはそう感じた。

以下、覚書として記録しておきます。無断転記禁止(オマエが言うなよっ!!)赤字は食彩賓館の感想。
精肉売場の鳥もつ煮
・平台に表示された大きなPOPは「おそば屋さんの名物 もつ煮レバー、砂肝、心臓は冷凍品ではなくチルド(生)を使用しています。おそば屋さんの鳥モツ煮を忠実に再現しております。ご家庭での調理となりますので、出来立て、熱々の鳥モツ煮を食卓に 提供出来ます。だから“美味しいんです”。<原文ママ>
↑性格の悪い食彩賓館は「惣菜売場の鳥もつ煮は熱々を食卓に提供できないぞ。ということは・・・・のか?」と思った。
・縦短冊POPには「お蕎麦屋さんのもつ煮セットは専用のタレを合わせて250gとなっております。レバー・砂肝・ハツなどは水気を切ってから調理して下さい」
・商品に貼付さけている品名は「蕎麦屋とりもつ煮用たれつき」
↑ 表示する商品名は統一した方が良いと思うが、こだわりは伝わります。グッド。
精肉品揃え
・阿蘇王(赤牛)。信州黄金シャモ。甲州地鶏。朝びき健保とり(夕方品揃え)
↑ 素晴らしい。こだわりをビンビン感じます。一つ一つの商品でブログ記事が一本書けるくらいのレベルの高い商品が品揃えされている。
ホルモンコーナーの表示
・「いちやまマート徳行店では国産牛ホルモンの品揃えで地域一番目指します」<原文ママ>。
↑「地域一番」っていうのは何所までなんだろう。甲府市かな? 山梨県?中部地方?という意地悪なことを思う前に立派な品揃えに感心しましたよ。
イマイチかなあと思う表現もあります。
・ササっと焼肉・お買い得ポイント。うす切り・切り落としは普通の焼肉より3倍以上食べられます。薄くきってあるから焼けるのがはや~い。簡単・大量・安いの三拍子。
↑ 「焼けるのが早いから熱量を使わなくても済むからお値打ち」じゃなかったっけ?。
「超鮮度」も健在。
・超鮮度 正札 6時間販売。以前の商品は値引きします。値引き商品はとってもお買得です。
・「超鮮度・美味しさと感動を実感していただくため正規価格での販売は、その日「いちにち!」。新しい商品の陳列時には、以前の商品は値引きします。品質にはまったく問題ないので、値引き商品はとってもお買得です!」
・「店内加工のハム・ウィンナー・ベーコン 完全一日販売」
↑「超」「完全」は使わない方が良いと思います。できれば「徹底」も。それと「超鮮度」の説明文で、最後の方で「品質にはまったく問題ない」と言い切っているのが気になります。だったら値引きの必要がないと思う。「値引きはされているが、品質管理基準の範囲内なので、値引きされているからといって悪いものではない。さらにそんなちゃんとした商品を今、出てきたものよりも時間が経過しているという理由で値引きしているのだから結構お得ですよ」と言いたいのだと思うが。
・超鮮度!! 焙煎したコーヒーを2週間以内にお店で販売します。煎りたての香りと味をお楽しみください。
↑ これは超鮮度なのだろうか? 2週間以内なら「煎りたて」という根拠を示さないと・・・。しかも“超”が付く。
和日配コーナー
・旬の浅漬けコーナー「季節ごとの味わい」。 
・鳴沢菜(地場菜)
・美味安心はくさい漬け(自然塩のみ使用)
・ところてんとはみだしうめの提案。「甘めのスープにやわらかいうめの組み合わせが以外に合ってさっぱりといただけます。美容と健康にうめが一番」<原文ママ>。
↑ ところてんと梅の提案POPは字の間違いはともかく、大変すばらしい。食彩賓館が店長だったら、即、マネリングします。
「徹底的な衛生管理と品質検査」
↑「徹底的」と言い切れるのがスゴイと思います。この件については「目で見えない鮮度管理」というテーマで食彩賓館の意見を書いています。
ドライグロッサリーはコトPOPの宝庫
 記録しきれないので1点だけ面白いと感じた売場を紹介。
・半透明のラッピング袋使用して小奇麗に見切り販売。「定番商品入れ替えの為、売り切り商品(お楽しみ袋)1袋1000円。中身は袋によって異なります」
 ↑ 売り切りというマイナスイメージを見事に転換しています。これも、食彩賓館が店長だったらマネリングします。
惣菜も見所多い。
・甲府鳥もつ煮「開発時、幾多の困難を克服し、数ヶ月の時を経てやっと商品化にこぎ着きました。いちやまブランド健保どり使用」。
 ↑ アマノパークスは「1年かかった」と表示してました。しかも指導先も紹介。「ああ あそこと同じ味か」とよくわかる。
・オープンキッチンでライブ販売でチキンステーキ(選べる5種類のステーキソース)実施。シェフ風の年配の方が調理をして、それを女性が売場でフォロー。
↑「鶏肉は健保どりですか?」と聞いたが、残念ながら違うようだ。
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