万代 苅田店はバックヤードが見えないような造りになっている(大阪市)
万代 苅田店
〒558-0011大阪市住吉区苅田3丁目2-7
℡06-6696-7251
営業時間 9:00~24:00
開店日 2010/12/06
訪問日 2011/03/19
さて、当日は大阪市住吉区の店舗をいくつか訪問。(前後の経緯はこちら)
万代社の店舗は数店訪問しているだけだが、最近の新店に変化が見られる。大型店ではなく小型店に。売場からバックヤードが見えないようになっている。
これは見せてないのではなく、見せる必要がないからなんだと勝手に思っています。
映画「スーパーの女」がヒットして以来、スーパーに対して疑惑の目が向けられ、「ウチはそんなことしてないよ」というのを見てもらおうじゃあないか」ということでバックヤードの「見せる化」が開始(勝手に話を作ってます)。ついでに作業しているところをライブ映像で見てもらおうじゃないかということで、ヨークベニマルの新店で惣菜売場調理場の実況中継を開始(確か茨城の新店で見た記憶あり)。
さらに臨場感を演出するため、売場の中に調理場を設置して、調理や作業などを見せながら販売するのが流行した。これはヤオコー社、ヨーカドー社、サミット社その他が先鞭をつけたが、問題もあった。それは人の配置の問題と売場の中に調理場を造るのに経費がかかること。特に、売場と調理場の仕切りを天井まで作りつけると、スプリンクラーの設置が必要など、経費の問題が課題だった。
時を前後して、四国で画期的な販売方法が喧伝された。ピークタイムに通路や売台で従業員が調理や料理をしながら販売する方法、通称「ライブ販売」です。
実際にK県S社その他で見たのだが、排気ダクトの設置されていない場所ではんぺんを揚げながら販売したり、売台の横(通路)で肉をカットしながら販売したり、平オープンケースに寿司のネタを積んでその場で客のオーダーを受けて握りを作るという、シズル感たっぷりの販売方法でした。
以来、保健所の指導とか頓着せずに販売する方法を食彩賓館では“ゲリラ販売”と呼ぶようになりました。成功事例としてマスコミ等でも紹介されたので、結構、愛知県でもやっいるところを見ます。
“ゲリラ”じゃまずいだろうということで、常に臨場感を演出するため、調理場をオープンキッチンタイプにする企業が増えてきました。これは西日本のスーパーでは普通に見られます。
そういった風潮の中、万代社は作業場をあえて見せないようになった。隠しているわけではなく、見せる理由がないと判断されていると勝手に解釈しています。ライフの小型店もそうなんですが、作業場を見せていない企業がいくつかあります。もちろん、センターパック化が推進されていて、実際、作業場に人がいない時間帯も増えていることも理由の一つだと思いますが、「なんのために作業場を見せているか」を考えると、あまり見せないほうがいいんじゃないかなと思うことしばしば。
食彩賓館は作業場内の整理整頓具合でその店の管理のレベルを推測します。また、作業の方法を見て、衛生管理や受けている教育レベルについてもある程度、推測できます。さらに、バックヤードに貼られている掲示物を見て生産管理のレベルがなんとなくわかります。
食彩賓館が見る限り、外部の人に見られても恥ずかしくない作業場を維持しているのは、ほんの数企業だけ。よって、ガラス張りにして、わざわざレベルが低いことをアピールする必要はないと思っています。
そういったことを含めて万代苅田店を見ていると、今まで見た大型タイプの万代社の店とは違う雰囲気があることに気付きました。何か新しい取り組みを始めたのでしょうか。例えば人員配置や作業の内容を変更したとか。
いつもの「これでもかっ的ボリューム感」や「どやっ。この価格。買うてまうやろ」というアピールを感じない。なんとなく大人しい印象を受けるのですが。たまたまだったのか、食彩賓館の気の所為かはわかりませんが。
●購入商品
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●食彩賓館的印象
(評価ではありません)
総合 ★★★☆☆
装飾・備品★★★☆☆
品揃・商品★★★☆☆
売場作り ★★★☆☆
品質・衛生管理(不明)
価格(当日)★★☆☆☆
サービス ★★★☆☆
リピート ★★☆☆☆
視察向け ★★☆☆☆
繁盛感 ★★☆☆☆
上記の★☆の説明はこちら
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●食彩賓館 記事索引ページ(企業別)