食彩品館.jp

<ブログ記事>トップワールド牧野店(大阪府枚方市)。やはりオープンキッチンは好ましくないと思うという意見。

トップワールド牧野店
大阪府枚方市宇山町7-25
℡072-866-0248
開店日 2012/04/25(紹介記事) 
訪問日 2012/05/01(記事5/9)
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 久々のトップワールド訪問店舗はパチンコ屋さんと共同駐車場。店の裏側の駐車場へ停めてしまったため細長い店舗横の通路を回り込んで店舗へ入ることに。
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 訪問時間がピーク以降のため本来の姿ではないものの、高質訴求店らしい外観とそれにふさわしいセンスの良い装飾。
ただし、最初にトップワールド社を訪問した時のインパクトは感じない。ドデカPOPも健在だし、「自然の味」をメインに「美味安心ブランド」など、高質店に必要なアイテムを取りそろえているがなんとなく弱い。
時間帯としては18時30分過ぎなので特に遅い時間帯とは思えないが、客数も少なく、店全体が大人しい印象。
そんな中で青果の円形売台の陳列や白黒POPなど目をひく売場作りもあるが、今回、一番気に入ったのはトマト売場の表示。

トマトの特徴を数値化して“美味しさの見える化”を表現している。これは面白い取組だと思います。コーヒーの表示で使われている手法を青果に横展開。ただし、数値化の根拠の説明がないのがさびしい。あくまで売り手の主観によるシールの数。

 良い面もあれば好ましいと思えない売場もあります。
例えばオープンキッチン。青果のカットフルーツや鮮魚売場など。
オープンキッチンは「衛生的で無い」と何回も食彩賓館で訴えていますが、昨今のオープンキッチンブームは衰える気配がありません。
個人的な印象ですが、どんなにライブ感を出せても、食彩賓館の判断としては以下の通り。

1. 作業場と売場には明確な仕切り壁が必要。
2. 特に生食商品を製造する作業場は売場だけでなく、生食以外の商品からの雑菌の影響を受けないように配慮したい。

 食彩賓館は肉の生食について危険を訴えてきました(2011/02/23生食ブームに警鐘※これは不幸な事故発生前に書いた記事です)。それと同じような危険性をオープンキッチン売場に感じています。特にノロウィルスが猛威をふるう冬場に。
食品、特に生食の衛生については配慮しすぎるくらいが丁度良いと思っています。
個人的な想いですが、好ましくないコトは好ましくないと言い続ける所存。これは「正義感」とかいうものではありません。「信念」だと思います。いくら偉い評論家・コンサルタントや業界の偉いさんが評価されても、ここに評価しない人間がいるということを記録しておきたい。
安全はすべてを優先します。
ただし、オープンキッチンが即、衛生事故につながるということではありません。その点については誤解無きよう。保健所の営業許可を得ています。昨今はコンビニのオープンキッチンが許可されてから、なし崩しにオープンキッチンが増えています。

 尚、店内通路等、営業許可を受けていない場所での精肉や鮮魚、惣菜の生鮮品の加工製造作業については禁止です。通路であっても、露店営業の許可をとって店内通路で製造販売をしているところもありますが、そこは営業許可証を表示してありました。

某社で今年、2月に営業許可をとっていない場所で製造したものを販売し自主回収という対応をされました。同社の対応を抜粋。

~2月3日の節分にあたり、当社取り扱いの「巻き寿司」につきまして、一部の商品が店内の営業許可をとっていない場所にて製造したものを販売いたしました。衛生管理には十分な配慮をしておりましたが、お客様にはご心配とご迷惑をおかけすることとなり、深くお詫び申し上げます。
お買い上げいただいた商品をお持ちのお客様につきましては回収をさせていただきます。店頭にお申し出いただくか、以下までご連絡をいただきますようにお願い申し上げます~

 この間、我が家の近所の店で購入したマグロの解体セールは通路で実施していたなあ。そこは回収しないのかなあ。

●購入商品
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やはり面白い商品を販売してくれる店舗だということを再確認。

●資料
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●トップワールド(大阪)
・2009/11/15トップワールド枚方店と香里ケ丘店
・トップワールド樟葉店「超鮮度宣言とコト販売」
・2011/06/30トップワールド星田店でコトとコト
・20111011トップワールド野崎店(リニューアル)