西部直売所まごころ市場則定(愛知県豊田市足助)で「ピーマン味噌」
紅葉で名高い香嵐渓(豊田市足助町)へ向かう県道39号線の途中にある小さな直売所。
西部直売所 まごころ市場(則定)
愛知県豊田市則定町上栃ノ実27-1
℡0565-63-2901
営業時間 7:45〜16:30
駐車場 30台
[4月1日〜12月30日午前中まで営業]
1月~3月は休業
・生産者 110人
・出荷物
【春】野菜、山菜、たけのこ、しいたけ、たらの芽、野フキ
【夏】野菜、くだもの、スイートコーン、切花
【秋】野菜、くだもの、きのこ、漬物、もち、切花、黒豆枝豆
【冬】野菜、漬物、しいたけ、もち、門松
この直売所で特筆すべきは「農業体験交流会」に取組んでいること。地域内の農地を有効活用し、地元住民と都市生活者の交流の場を提供している。
活動としては、種まき:7月上旬、草取り:8月中旬、枝豆収穫:10月上旬、大豆収穫:11月中旬、豆腐づくり:1月上旬、を予定。(豊田市食育HPより)
スイートコーン収穫体験(7月上旬)、枝豆収穫体験(10月中旬)等の活動実績があるとか。
農産物に限らず、日本の食料品の商流は複雑で、一般の人が簡単に理解することは難しい。生鮮食品の流通や価格形成の仕組みを理解せずに「産直だから安い」とか「鮮度が良い」とか、理解不足からくる消費者側の誤解も多い。また、販売者側も「農家直売」「今朝採り」など、消費者にとって心地よい言葉を巧みに使って、商品をアピールしようとする。
まあ、双方にいろいろな思惑があってのことなので、いたしかたないが、そんな単純なモノじゃあないよといつも言っております。
そんな中で、損得抜きの「農業体験交流会」等の取り組みに対しては本当に頭が下がります。
かっては地域生協がこういったことを真剣に取組んでいたのですが、昨今は、一部のコアな組合員による、何やらサロン風な交流会になってとしまったところが多かったり、地域生協自体も利益確保(生協なので剰余確保と言うべきか)に直接繋がらない活動については自粛傾向にあるという話も聞いています。
直売所の営業収入の多寡に直接、繋がるかどうかはともかく、「生産者のことを知る」「消費者のことを知る」ためにはこういった交流会を地道に実施していくのが一番かなと思っています。
お互いが「生活者」なんだから、利用者も観光気分ではなく、真摯に農作業に取組んで、農家の方の意見に耳を傾けるべきだと思います。生産者も消費者ではなく生活者としての参加者の意見を参考に来年の作付けを計画したりと、いろいろなメリットがあると思います。
生活者間には川上も川下もないハズ。川上と川下意識を造るのは「生産物」を「商品」に変えている人達だと思っています。
この農産物直売所は周囲で収穫された商品だけを販売するということで、鮮度・価格ともに結構、満足できる商品が販売されていた。当日はすでにいろいろと野菜を購入済みだったので、初見の「味噌ピーマン」なるものを購入。
ピーマンと米麹、砂糖、醤油、みりん、唐辛子を使用して甘辛く仕上げている。
ご飯の上に乗っけてと食べるも良し、野菜などにつけていただくも良し。
食彩賓館は焼いたピーマンにつけて食べてみました。「ピーマンのピーマン味噌付け」。
少し、甘めなのが気になるかなあ。でもなかなかグッドな味に仕上がっています。何より、価格が安いのが好印象。
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