稚内から利尻島、礼文島へフェリーで向かいます。名古屋小牧空港からチャーター便で出発したツアー一行は礼文・利尻ともに宿泊事情や観光案内の関係でしょうか、二手に別れ、一方は利尻島へ、そして私たちは礼文島へ向かいました。
2時間弱程の船の旅。車に弱い家人の体調を心配しましたが、船の揺れも少なく、動く乗り物に乗るといつものようにすやすやと眠っています。 ↓ ノシャップ岬方面 時折、交代で甲板に出ては利尻富士の景色を撮影。頂上付近に若干の雲がかかっているものの、全体をなんとか見ることができます。
ちなみにtwitterのトップページの画像フェリーから撮影した利尻岳・利尻島の写真を使っています(6/15より)
船が礼文島に近づくにつれ、利尻富士の姿も変化。樺太島も宗谷岬で見ることができたし利尻富士も見ることができました。なかなか良い旅のスタートではありませんか。
さて、礼文島についてさらっと覚書。
位置 北緯45度26分 東経141度02分 南北 25.8km 東西 7.9km 周囲 79.0km 面積 面積81.33㎡ 標高(最高地点) 490 m 人口 2,658人
宗谷丘陵と同じく周氷河地形で北部の船泊地区にはなだらかな丘陵に高木の生えていない笹地が広がります。 今回、私たちが宿泊するのは礼文島船泊地区にあるプチホテル。阪急交通社のツアーには「ランクアップ」というシステムがあり、前回の山陰三朝温泉と玉造温泉の旅の時はそのランクアップを採用したのですが、今回は家人の判断でランクアップしませんでした。 というのも、こちらのプチホテルのHPを見て料理や部屋、そして温泉(循環、加水、過熱、運搬ですが)もあるということで、ランクアップしないことにしたようです。 ●プチホテルコリンシアン 北海道礼文郡礼文町船泊字大備 ℡0163-87-3001 ・ブログ ・公式HP
↓ホテル 本館
↓ 別棟。部屋は公平にくじ引きで決定しました。
↓ 館外浴場(循環、加水、過熱、運搬湯)
□源泉は島の南側にある「うすゆきの湯」 礼文島温泉うすゆきの湯 礼文町香深村ベッシュ961-1 ℡0163-86-2345 時間:12時~22時 料金:600円
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館内と館外にも温泉浴場が用意されていて、食事前に入るかどうか迷ったのですが、到着が17時30分ながら日の入りが19時18分ということで、まだまだ外も明るく、せっかくなので散歩に行こうと海岸方面に向かいました。
ホテル裏で日本海を背にして景色を眺める。
左側の山の上に見えるのは陸上自衛隊礼文分屯地。第301沿岸監視隊派遣隊、第301基地通信中隊礼文派遣隊、名寄駐屯地業務隊礼文管理班の防人の皆さまが 駐屯されています。特地勤務手当4級地(夏季11%、冬季15%)という厳しい環境ですが、自衛隊の皆さまのおかげでより安全にそして安心して観光ができ ます。本当にご苦労様です(この“ご苦労様”はねぎらいの意味ではなく、感謝の意味で使っています)。
ホテルの裏手↑には小さな野外コンサートでもできそうな広場があり、海岸に出ると右手に金田ノ岬、左手にスコトン岬が見えます。(画像はすべてクリックで拡大表示)
そしてスコトン岬の北方約1km沖合の離島はトド島です。かってはトド(海馬)を多く見ることができた島ながら現在はゴマフアザラシの群れの方を良く見かけるという話で、トド漁も獲物を捕獲するという目的から海産物を守るための害獣駆除に変わってきているようです。
◇トド トド哺乳綱ネコ目(食肉目)アシカ科トド属
◇海驢島(とど・とう) 北緯45度28分36.2秒 面積 0.21 km2 海岸線長 4 km 最高標高 44 m トドの被害
さて、船泊の海岸。貝殻でも拾うかと浜辺に下りたらいたるところに貝殻だらけ。「貝殻浜」という通称がついているのもうなづけます。
ホテルに戻って伺うと貝を食べる貝の被貝者(笑)とか。 「ツメタ貝ですか?」と伺うと「良くご存知ですね」という返答。そりゃ食彩品館.jpだからとは名乗れないので笑ってごまかす。 □ツメタ貝に関する記事 ・2009/01/21 「うんね」を購入。イシハラフード常滑店 ・2011/07/05 「バンチョ貝」(ツメタ貝)ぜにや一身田店 ・2015/04/27「 うんね」幸田憩いの農園 ↓ うんね(三河一色産)はツメタガイのこと
↓ うんね(幸田憩いの農園)
ところがツメタ貝は北海道以南に生息していることと、穴は貝の蝶番に近い部分にできるということで、犯人(犯貝?)は「タマガイ科の他の品種の貝」または「三角ツブ」が疑われています。 ただ、貝殻に開けられた捕食痕(ほしょくこん)を見ると正確な円形で蟻地獄状の形をしていることからタマガイ科の巻貝による捕食だと推定。 礼文島周辺に生息していると思われるタマガイの仲間は ・タマツメタ(コシダカタマツメタ) ・ヒラセタマガイ(エゾホロガイ) ・ワッカナイタマガイ ・チシマタマガイ 尚、エゾタマガイ(蝦夷玉貝)は小樽周辺で、クリガイ(栗貝)は釧路周辺で見られるが礼文周辺に生息するのかどうかは知りません。 「穴あき貝」として観光客に人気とかでお土産に最適。それにしてもこれだけの貝が被害(被貝)にあっているとは。ざっと見ただけでホッキ貝、サラガイ等の単価の高そうな貝よりも、あまり食用とされていないエゾタマキガイの方が多い様子。
ホテルのカギにも穴あき貝を使っています。面白い。
↓ ホテルから見える夕陽があたる利尻富士。島の反対側からも見ることができるんですね。
↓ 北限の夕陽。
さて、次回記事はホテルの食事の話にするか、それとも翌日早朝の久種湖(クシュコ)散策の話にするかは今のところ、未定。
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