デッドストックの帽子店を偶然発見。岐阜県関市の「YAKAIYA(やかいや)」。富士帽子等4点を購入。ヴィンテージ的枯れた感
帽子が最近のマイブームという話は過去記事で紹介しましたが、音楽の嗜好とあいまってヴィンテージが好き。ヴィンテージというと高級品&高額品というイメージですが、食彩品館.jp的にはさにあらず。
食彩品館.jpが幼い頃は戦後の復興から高度成長期。円も360円/ドル。海外生産輸入製品は“舶来物”といって珍重された時代です。その時代に海外製品のコピーをしながらも日本人的器用さと熱心さで海外製品に対抗しようとしていた時期の日本製品の中には素晴らしい製品が数多くあります。
その良さを見直そうとしたのが“ジャパン・ヴィンテージ”と称せられるブームですが、その中には1960年代後半から1970年代のギター、エフェクター、機械式腕時計等、食彩品館.jpの記事でも紹介してきた製品も含まれています。
今回、美濃市から関市を通過している時にたまたま発見したのですが、シャッターが閉まっているのが目立つ商店街の片隅にあった帽子店でした。
通過時に「オッ」と思ったものの、交差点の信号が青だったため、そのまま通過。100m程過ぎてからあまりにも気になるので転回して戻ったのです。でも店の周囲には駐車場が見当たらない。ここで大抵はあきらめるのですが、店が食彩品館.jpを呼んでいるのですよ。時々あります。通過しようと思ったのになんとなく、店の中から呼ぶ声が聞こえる(実際に聞こえるわけじゃないですよ。“感じる”のです)。
玄関のショーウィンドは少し小奇麗に飾りつけしてあるものの、店内は予想通りというか予想以上のお宝売場になっていました。
帽子のデッドストックです。いろいろと事情というか店の経緯をその時伺っているのですが、ここでは割愛させていただきます。
デッドストックと言っても、充分に綺麗な商品や日焼けその他で変質して商品もあるのですが、一部の商品は良い具合に『枯れています』。
食彩品館.jpはこういった良い枯れ具合の商品を“ヴィンテージ”と呼んでいます。
さっそく、デザインで気に入ったものから品質表示ラベルを確認していきます。
探すのは「ウール100%」。ありました。2点購入。
その他、面白そうなデザインの帽子をピックアップ。お宝探しです。デッドストックになる前、すなわち仕入れた当時の価格がついていて、そこから50%オフになっています。古ければ古いほど物価の安い時代の売価がついているので半額にするとかなりお値打ちな商品も発見できます。
「国産品」という表示を見ると思わずニコッ。
良い具合に枯れている革製の帽子もありました。表の革がところどころ剥げはじめているのです。店頭陳列で劣化したようです。かなり迷いましたが今回は購入をあきらめました。
結局、気になったものを4点ほど購入。袋も一部変色していてベリーグッド。デザインが秀逸です。
購入品には以前の記事で紹介したロシナンテ工房で教えてもらった富士帽子の商品もあります。頭頂部が涙型のトップクラウン。同社製品はこの他にラビットファーの帽子もあったのでず、残念ながらサイズが小さく断念。やはり職人さん手作りの国産帽子は良いですね。
・川口ぼうし(岡崎市)ろしなんて工房
聞くところによると不定期営業ということで、行く前には営業を確認しておいた方が良いようです。
●ヤカイヤ帽子店
岐阜県関市本町1丁目38番地
℡0575-22-2108
フェースブック
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◇帽子に関する記事
・2016/11/09川口ぼうし(愛知県岡崎市)ろしなんて工房
・2016/11/15ヤカイヤ帽子店(岐阜県関市)