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深川の旅。芭蕉記念館,芭蕉庵史跡展望庭園,深川芭蕉庵跡,採荼庵跡訪問記(東京都江東区)石蛙と伊賀上野生誕地の風景付

05雑感・所感|2017/06/06 posted.

 若い頃、定年後のライフワークというか楽しみとして想定していたことが二つあります。
1つは「司馬遼太郎全書読破」。これは定年を待たずに40歳代に終了。
もうひとつは「奥の細道の芭蕉の足跡を訪れる」。
もちろん「歩いて」ではなく車・もしくは電車等を使ってだが、これは広範囲であることと、時間がかかるということもあり、まだまだ未完。
とりあえず、行った場所を上げると
「日光」「松島」「平泉」「山寺」「金沢」「小松」「加賀」「敦賀」「大垣」とまだ半周分も訪れていません。
というのも、奥の細道を旅する目的ではなく、単に近くに行った時についでに寄っただけのため。多くは当時、調達部門にいたための出張ついででした。もちろん、出張の場合、観光地での飲食・宿泊代は自腹精算です。

↓ 奥の細道ファイル。芭蕉記念館で購入

 (画像はすべてクリックで拡大表示)

 閑話休題
その芭蕉の住まいがあった深川ですが、今回、まず最初に訪れたのは奥の細道出発地点である「採荼庵」。半蔵門線「清澄白河駅」A3出口徒歩6分。

採荼庵跡 (史跡)
東京都江東区深川1-11(海辺橋橋台地)

 芭蕉は芭蕉庵を引き払った後の出発までの一時住まいである「杉風が別墅」の「採荼庵」から舟に乗って出立するわけですが、採荼庵の側を流れる仙台堀川にかかる海辺橋は芭蕉の頃にはなかったと聞く。
採荼庵を出て仙台堀から舟に乗り隅田川を遡ったということで、仙台堀川に沿って遊歩道が設置されています。

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  歩いてもさほど遠くないが、結構、疲れたのでタクシーを止めて芭蕉記念館へ向かう。近いと思ったが歩くと結構な距離ということで1,000円でお釣りは少ない。

 芭蕉記念館は真鍋儀十氏寄贈の芭蕉と俳諧関係資料を展示しているが、館内もそうだが、外の庭に趣がある。芭蕉の俳句にちなむ樹木が植えられています。

 

芭蕉記念館の裏側にも出入口があって、そちらを出ると隅田川沿いの遊歩道。

 

芭蕉記念館
東京都江東区常盤1-6-3
℡03-3631-1448
営業・開園時間
9:30~17:00(入館は~16:30)
◇資料

 

 (画像はすべてクリックで拡大表示)

 

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 芭蕉記念館を隅田川沿いに下ると芭蕉庵史跡展望庭園があり、そちらの芭蕉翁像が17時になると回転するというのが見所らしいが、その時間帯には庭園の出口が閉まってしまうとかで近くでは見ることができないと伺いました。
隅田川と小名木川が交わる場所の近くに架かる万年橋の北側にあります。

芭蕉庵史跡展望庭園
東京都江東区常盤1-1-3
℡03-3631-1448(芭蕉記念館)

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 深川の芭蕉ゆかりの地の最後は芭蕉庵跡地。
どれだどれだ?と探したのは「石蛙」。芭蕉庵で詠んだとされる「古池や・・・・」の句碑のところにありました。この石蛙が1917年(大正6年)に発掘されたということでこの場所が史跡になったとか。

●深川芭蕉庵跡
・芭蕉稲荷神社
東京都江東区常盤1-6-3

 芭蕉が深川に移ったのは1680年(延宝8年)なので37歳。それから14年程、門人の杉山杉風の番屋を改築して住んだのが芭蕉庵。その芭蕉庵の跡地は芭蕉庵史跡展望庭園のすぐ側にあります。
「草の戸も 住み替はる代よぞ 雛の家」
おくのほそ道出発にあたって、庵を引き払って杉風が別墅の採荼庵に移り住む。面八句を芭蕉庵の柱に懸置いたのはだが残っていれば国宝?。

 さて清澄白河駅に戻るか、それとも大江戸線森下駅に行くか。
グーグルマップで確認すると清澄白河駅の方が近いと出た。ということでテクテク歩いて駅に向かった。
↓ 隅田川と芭蕉庵史跡展望庭園方面の風景。

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●芭蕉覚書(満年齢)
・1644年寛永21年 伊賀国(三重県)にて生誕
・1672年寛文12年 江戸へ(30歳)
・1680年延宝8年 芭蕉庵(深川)へ移住し(36歳)
・1681年天和元年 芭蕉を号す
・1684年貞享元年 のざらし紀行出立(40歳)
・1687年貞享4年 鹿島紀行(43歳)
・1688年貞享4年 笈の小文出立(44歳)
            更科紀行出立(44歳)
・1689年元禄2年 奥の細道出立(45歳)
・1691年元禄4年 嵯峨日記(47歳)
・1694年元禄7年 芭蕉 死去(50歳)
・1702年元禄15年奥の細道 刊行
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2017/06/06芭蕉記念館,芭蕉庵史跡展望庭園
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↓ 芭蕉生誕地 2008/05/04

 

 

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