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日本でここだけ「ペコちゃん焼き」を販売している不二家飯田橋神楽坂店(東京都新宿区)「誰が買い支えたのか」を考察する

 家人が観光で東京の神楽坂へ行ったとかでそのお土産で「ペコちゃん焼」を買ってきてくれた。
「日本でそこだけ(販売)らしいよ。お父さんそういうの好きでしょ」というのが購入理由らしい。ありがたくいただく。
★ペコちゃん焼

 ペコちゃんは1950年生まれの実年齢67歳ながら、永遠の6歳。身長は100cm。体重15kg。ぺこちゃん焼登場は40年前なので1970年代後半。

 何故、「日本にここだけ」なのか。
理由は日本のあちこちにあったが(といっても10店以上というからそんなに多くない)、この店のみ、ペコちゃん焼が残ったというのがその理由。
残った理由は近隣の方々の支持と「学生に人気だった」という理由もあるそうだ。
神楽坂の店に来る学生といえば、すぐ近隣に東京理科大学の神楽坂キャンパス(理学部、他)があるが、wikiで卒業した著名人を探ってみると・・・。

 あの夏目漱石の坊ちゃん(小説の中での卒業設定だが)や、数学の秋山仁先生、そしてノーベル賞の大村智博士が学んだ東京物理学校を前身とする東京理科大学の中でも精鋭が多いと噂の理学部の学生がペコちゃん焼を支えたかと思うとなんとなく微笑ましい。
私立大学最古の理工学部系大学ということで、神楽坂キャンパスの理学部の一般入試の偏差値を見ると私立大学全国一位の64(大手予備校平均概算値:モモタロウ調べ)となかなかハイレベル。理工学部系を合わせて見ても早稲田、慶応の次で上智と同志社とほぼ同レベル。
 大村博士は大学院理学研究科修士生として3年程、土日も神楽坂キャンパスで研究に勤しんだといわれるが、博士はペコちゃん焼を食べたのだろうか。
調べると、博士の在学期間は1960年から1963年なので残念ながら博士の学生時代にはペコちゃん焼は販売されていなかった。
 この人は食べたであろうと思われるのはムロツヨシ氏(理学部数学科)であるが、彼は1ケ月で中退したとかでおそらく食べてはいないだろうと推測。
 ちなみに楠田枝里子氏も理学部応用化学科出身だが、彼女は1974年卒業なので、学生時代はおそらく食べていないと思われる。

◇地図

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 近くにはフランス語の語学学校もあるのでそちらの学生にも人気があるとか。おそらくそっちの学生さんが支えたんでしょうね。理科大学の固いイメージと異なり、なんとなく文化面がハイソな雰囲気が漂うキャンパスです。

アンスティチュ・フランセ東京
  (旧東京日仏学院)
開講は1951年で高松宮殿下、吉田茂首相、デジャン駐日フランス大使が臨席して開講。
ちなみに当時出席した吉田茂首相は一時期、前述の東京物理学校(東京理科大学の前身)に通っていました。
◇地図

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◇ペコちゃん焼について

□定番メニュー150円~200円
・ミルキークリーム味,不二家カントリーマアム味,極みこしあん(北海道十勝産小豆と北海道産甜菜糖),十勝あん(つぶ:北海道十勝産小豆),カスタード,チーズクリーム,板チョコ
□限定メニュー
・例:9月の限定メニュー
・青森りんごクリーム 1個/160円。カスタードをベースに青森産角切りりんごを使用。
・ネクタークリーム1個/190円。不二家ネクター味のクリーム。

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不二家飯田橋神楽坂店
東京都新宿区神楽坂1-12
℡03-3269-1526
定休日 不定休
営業時間  10:00~20:00
※ペコちゃん焼は閉店の2時間前に焼き終わり
「JR飯田橋駅」 西口出口 徒歩2分
地下鉄有楽町線/南北線/東西線/大江戸線
「飯田橋駅」よりB3出口右隣スグ
◇地図

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