カジュアル割烹,和料理,天玄(てんげん:愛知県岡崎市)イタヤガイ(板屋貝)、海鯔(海ボラ)。日替わり定食1,500円。限定20食。終日全席禁煙が嬉しい。

03食事, 05東海地方, 和食, 愛知県, 魚介類｜2018/04/29 posted.

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・カジュアル割烹,天玄(愛知県岡崎市)
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　ピアゴ矢作店とカメラのキタムラ、そしてクスリのアオキ矢作店の間にあります。
以前はたしか旅行代理店(岡崎旅行センター)が営業していた場所かと記憶。
「カジュアル割烹」ということで、美味しい肴をつまみながらのちょっとお洒落な料理が出る居酒屋さん的な印象。
ちなみに単品メニューは同店HPで紹介されています。

昼は1日20食限定の「日替わり定食」と予約必須の「昼懐石」のみ。
飲物無しで1500円の日替わり定食を注文。アフタードリンク付は1,650円。
ご飯のお代わりまたは大盛りはプラス100円。

　夜のメニューを眺めていたら、冬季限定のフグコースや寄せ鍋コースもあったり、結構、幅広くメニュー展開。
ランチのお客をなんとか夜のお客にしたいというのが、こういった和食店の課題だと思います。なんといってもアルコールを注文してもらえないと客単価も荒利益率も増えない。
ということで、通常はランチは夜メニューの見本版といったところなんですが、こちらはお昼にも結構、力を入れていらっしゃるようです。

□付きだし

　ひじきとクラゲ。トッピングはとびっこ。付きだしの酢の物小鉢にもちよっとしたこだわりを感じます。

□小鉢
・漬物(　昆布と青菜、大根)

・ホウレンソウの和え物

・ゴボウ

・玉子焼、サワラの焼き物、こんにゃく田楽、鶏肉

・イタヤガイの味噌和え

　嬉しいですね。ちょこっとづついろいろな種類をいただけます。小食な食彩品館.jpにはありがたい。
この中では「イタヤ貝」に注目。
最初、見たときはベビーホタテだと思ったのですが、配膳の方が「イタヤ貝」と紹介してくれました。こうやって料理の説明をしていただけるのは大変、ありがたいです。
イタヤ貝(板屋貝)は貝の殻が板屋葺きの屋根に似ているためこの名前がついたとか。
ホタテと混同されて流通することもあるようですが、一応、希少種。それでも名前を時々聞くのは、時折ある大発生時に加工品とされるため。中にはベビーホタテをイタヤガイ表示で冷凍出荷する場合もあるので要注意。
缶詰等にも“イタヤ風ホタテ”があります。これはイタヤガタが色白なので、ホタテガイを漂白して、若干の味付けを施した商品。

　ホタテとの違いはまず大きさ。ホタテは殻サイズで20ｃｍ位まで育つことに対してイタヤガイは10ｃｍ少々まで。
生態的にもイタヤガイは雌雄胴体でホタテは雌雄別体。味は好き好きでしょうか。私には区別がつきません。
いずれにせよ珍しいものをいただきました。感謝。

□煮物

・野菜(ニンジン、ブロッコリー他)

□刺身

　海ぼら,ホタルイカボイル

　この刺身での注目は“海ぼら”。ボラは皮がくさくて、身も臭いというイメージがありますが、海で育ったボラはきちんと処理(首折等で海上〆)すれば美味な魚です。
ただ、当方、刺身で生を食べることは稀。クロダイ釣りをしていた時の餌取りのイメージから嫌っているのですが、クロダイ用のエサを吸っては吐き、吸っては吐きして釣り人を悩ませます。時折、勝手に針にかかって暴れ周り、海底を荒らして、せっかく回りに集まったクロダイを蹴散らせてしまいます。
この海ぼらを集中して狙う地元釣士がいますね。自家用で食べる人は釣り上げる度に持参のまな板と包丁で首を折って腹を書き出してからクーラーボックスに仕舞っていました。
そしてトド級(50ｃｍクラスで“とどのつまり”のトド)が釣れたら腹から卵巣を取り出します。卵巣は自家製のからすみ(唐墨)に加工するようです。高級珍味ですね。
三重県尾鷲市の熊野市寄りの「曽根」という場所でイカダでのクロダイ釣りをしたことがあるのですが、夕方迎えに来てくれた渡船の上で見たトド級ボラの一斉大ジャンプは見事でした。夕焼けが映る海面とトド級サイズのボラのライズ光景を今でも覚えています。
河川に入り込むと泥等で臭いが身に移ってしまうようでずか、海で暮らしているボラということで、この店では“海ぼら”と表示してくれています。グッジョブ。

□揚げ物
　ゴマはわかさぎ。海老と野菜天