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濁河(にごりご)温泉滞在記。【その1濁河温泉は源泉の質が宿により異なる】湯元館で源泉かけ流しを堪能。源泉は濁河温泉町営源泉。「濁河」の由来は温泉の色ではなく濁河川の合流地点の白濁色から説。源泉比較「源泉朝日荘」,「源泉 濁河の湯(市営G泉、濁河温泉、市営泉源の混合泉)」

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 濁河温泉は御嶽山岐阜県側7合目付近(標高1,800m)に位置。周囲は原生林に囲まれていて、旅館・民宿・ロッジ等数軒の温泉宿があります。

温泉地として発見されたのは江戸中期ながら、温泉宿地としての開発は明治20年頃から。その後、昭和30年に久々野から秋神温泉経由で濁河温泉への自動車道が整備され、宿泊温泉地となりました。
現在は下呂市になっているものの、岐阜県益田郡小坂町の山奥にあり、同じ下呂市にある下呂温泉からは車で1時間30分程かかります。とはいえ、麓の小坂町から下呂温泉までは20分ほどで到着するので、小坂町から濁河温泉までの県道441号線ルートが1時間10分(下りは1時間)程の行程となります。県道下部は交互通行可能な整備された道路だが、中ほどの鈴蘭高原分岐から上部の御嶽パノラマラインはすれ違いに困る箇所もあるので結構、緊張しますね。ただし、御嶽の景色と日本一のの長さの溶岩流を一望することができます。
 私達は当日、東海北陸自動車道を利用し、高山で観光。高山からは国道361号線から県道463号線、県道435号線の高根経由チャオ御嶽リゾートルートを使いました。宿の案内には高山~濁河間100分とありましたが、休憩を入れても夏場だったら90分程度で到着可能。
高山からチャオ御嶽スノーリゾートまでは1時間少々の快適なドライブを楽しめます。高山から濁河温泉に向かうのだったら、国道361号線で高根経由がお勧めです。
チャオ御嶽スノーリゾートから濁河温泉へ向かう県道435号線は林道のような狭い道ながら、周囲の山岳・山並を眺めながらの高原ドライブと、すれ違いの困難な未舗装部分を含む20分程のルートとなります。快適とまではいきませんが、すれ違う車も少なく、見通しも良い場所が多いので、さほどの緊張感はありません。時折、長距離ランナーのグループが高地トレーニングで公道ランニングしているのは要注意。
 長野県側の国道19号線から向かう場合もチャオ御嶽スノーリゾート経由をお勧めします。名古屋方面からなら、中央自動車道中津川インター経由国道19号線から元橋で御嶽ロープウェイ方面ほ向かい、長峰峠経由でチャオ御嶽スキーリゾート方面へ向かうルートとなりますね。
関東からだと、中央道伊那インターから権兵衛トンネル経由で国道19号線というルートになるかと思います。
宿の案内では以下のアクセス時間が紹介されていました。(湯元館ホームページより)
・美濃加茂~下呂 90分
・下呂~小坂 20分
・小坂~濁河 70分(冬季90分)
・高山~高根~濁河 100分
・中津川~木曽大橋 80分
・木曽福島~開田村 40分
・開田村~濁河 50分
・御嶽ロープウエイ~濁河 80分
・チャオ御嶽スキーリゾート~濁河 20分

冬場はどうかというと、私は若い頃から長野県・岐阜県のスキー場に何十回も4W車で通っていますが、今の自分の車(後輪駆動の普通乗用車)で積雪期に濁河温泉に行く勇気はありません。

 さて、温泉地としては、小坂町にある「小坂温泉郷」(湯屋温泉、下島温泉、濁河温泉)は環境庁国民保養温泉地に指定されています。
濁河温泉には自家源泉を持つ宿が2ケ所(朝日荘と旅館御岳)で、他は町営(市営)源泉を引いています。ちなみに市営露天風呂は市営G泉、濁河温泉、市営泉源の混合泉の混合泉です。
この湯元館の裏手に濁河温泉町営源泉が沸いていて、共同源泉の宿としては至近にあります。
□温泉データ
源泉名:濁河温泉町営源泉。
炭酸水素塩泉(ナトリウム・カルシウム・マグネシウム-硫酸塩・炭酸水素塩温泉)低張性中性高温泉
泉温52.8℃ 使用位置43.0℃
湧出量600リットル/分
適応症【一般的適応症】
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器症・ひえ症・病後回復期・疲労回復・健康増進
【泉質別適応症】
動脈硬化症・きりきず・やけど・慢性皮膚病

 濁河温泉というと、旅館 御岳の鉄分による茶色いにごり湯がパンフレットに掲載されていて印象的なんですが、濁河の中でも源泉によって、あるいは気候・大雨等の影響によって濁りが薄かったり、白濁したりします。成分はイオン化して湯中に含まれるため、出口の温泉は無色透明状ながら、空気に触れると結晶化して鉄分は赤っぽい茶色、カルシウムは白っぽい灰色の“湯の花”に変化します。鉄分が多いと赤茶色系、カルシウムが多いと灰色に見えて、これが季節・天候等によって温泉色が変化する理由。

 私達が宿泊した湯元館は濁河温泉町営源泉を使用していて、当日は濁りは薄いものの、白っぽい灰色に若干、鉄分系の湯の花が混じった肌に良さそうな炭酸水素塩泉でした。
もともと、「濁河」の地名は草木谷と湯ノ谷合流地点で両谷から流れ出る水の化学反応で川の色が白濁することから命名されたとか。よって温泉の濁り色である茶色とはあまり関係がないようですが、多くの案内書では温泉の茶色が地名の由来と紹介されています。ようするに濁河の節が2つあるということですね。
 ところで、内湯が相当、熱くて、最初に露天風呂に入って体を慣らしてから内湯に入りました。高温の温泉に慣れていない子供は顔をしかめながらも内湯に肩までしっかりと使っていました。
翌朝、内風呂に入ろうとしたら年配の客が「熱くて入れない」と言いながら勝手に水道の加水ホースを内湯に入れ始めました。その方は数人いた他の湯治客に「熱くて入れないよりマシだろう」と言って、勝手にドボドボとホースで加水。私を含めて他の客は「ここは源泉掛け流しがウリの温泉宿だけど・・・」という顔して浸かっていました(=^_^=)。
その方が露天風呂に向かった隙に加水ホースを抜き取ったのですが、すでに浴槽はぬるくなっていました。以降の客は加水が掛け流されるまで加水温泉に入ったんでしょうね。
※「(宿が)熱過ぎる時は加水をする」とどっかに表示してあったと記憶しています。

 温泉の他には、周囲が原生林で繁華街もないということで、夜の星空も楽しみの一つでしたが、残念ながら当日夜は雲が広がり星空は眺められませんでした。
翌日は快晴で、滝と原生林を2時間近く散策したのですが、その話は別記事で紹介予定。

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濁河温泉湯元館
岐阜県下呂市小坂町落合2376−1
℡0576-62-3110
チェックイン 15:00~17:00
チェックアウト~10:00

◇地図

 

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◆周辺施設
濁河温泉 朝日荘
(日本秘湯を守る会)
「源泉秘湯を守る会」
岐阜県下呂市小坂町落合2383
℡0576-62-3528


★濁河温泉宿唯一の「自家源泉」を持つ宿

□自家源泉
・源泉名:源泉朝日荘
 泉 質:ナトリウム、炭酸水素塩、硫酸塩温泉
 泉 温:53℃(使用位42~43℃)
 湧出量:250リットル/分
 PH値:6.72(弱酸性)
 適応症:神経痛、筋肉痛、冷え症、慢性消化器症、疲労回復ほか
 飲用:慢性胆のう炎、胆石、慢性便秘、肥満、糖尿病、痛風
□共同源泉
・源泉名:濁河の湯(市営G泉、濁河温泉、市営泉源の混合泉)
 泉 質:ナトリウム・カルシウム・マグネシウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉(低張性 中性高温泉)
 泉 温:51.9℃
 PH値:6.3(弱酸性)
 適応症:神経痛・リウマチ・高血圧・外傷・打撲・肥満・糖尿病など

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濁河温泉ロッジ
岐阜県下呂市小坂町落合2376−1
℡0576-62-3521

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旅館 御岳
源泉は3本。
(1)小坂町営G泉(毎分60リットル供給)
(2)奥飛観光1号線(毎分160リットル湧出)
(3)御岳開発1号線(毎分88リットル湧出)

源泉名 奥飛観光1号泉と小坂町営G泉の混合泉
泉質 ナトリウム・カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩・硫酸塩温泉 苦味、微鉄味、微炭酸味を有する。ほとんど無色透明。
源泉温度 45.6℃(気温8℃)
湧出量 毎分308リットル
浴用の適応症
神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え症、病後の回復期、疲労回復、健康増進、きりきず、やけど、慢性皮膚病、動脈硬化症に適しています。

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ひゅって森の仲間
岐阜県下呂市小坂町落合2376-1
℡0120-103911

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湯ノ谷荘
岐阜県下呂市小坂町落合2376-1
℡0576-62-3037

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◇食事処 山びこ

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◇市営露天風呂
岐阜県下呂市小坂町落合2376-1
℡0576-62-3373
営業時間09:00~17:00(最終受付 16:30、無休)
※冬期休業、
源泉名:営泉源の混合泉(市営G泉、濁河温泉、市営泉源の混合泉)
湧出地:岐阜県下呂市小坂町落合字唐谷2376番地1
泉質ナトリウム・カルシウム・マグネシウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉[低張性-中性-高温泉]
泉温51.9℃(気温:7.5℃)
湧出量759L/min(掘削自然湧出)
知覚的試験無色澄明で若干金属味があり、かすかに硫化水素臭を有する
pH値6.3

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