【追記2018年撮影画像】国の登録有形文化財「愛岐トンネル群」の第22回 秋の特別公開で紅葉・黄葉と復刻版汽車土瓶。玉野古道,愛岐道路,庄内川,期間限定公開(秋は9日間)
「第31回 秋の特別公開」
2023年11/25(土)~12/3(日)の9日間の開催
================
以下、2018年の記録です
中央本線の高蔵寺駅(愛知県春日井市)~多治見駅(岐阜県多治見市)間の庄内川渓谷沿いには、1900年の開業当時、トンネルが多数あったものの、1966年の複線化と電化の時に新トンネルが建設され、旧線8kmにあったトンネル14基(うち1基は新トンネル建設時に消滅)が放置されたままとなっていた。
41年後の2006年に放置されていたトンネル群が発見され、調査の結果、産業遺産として価値の高いものであることがわかったことを受け、春日井市の市民団体が、愛知県側の3号トンネルから6号トンネル間の約1.7kmの廃線跡地を整備。2008年より一般公開が行なわれ、今では春と秋の二回、一般公開されています。
愛岐トンネル群は2009年に経済産業省によって「近代化産業遺産」に選定され、さらに2016年7月に3施設が国の登録有形文化財に認定・登録されています。
・旧中央線玉野第三隧道(3号トンネル)
・旧中央線玉野第四隧道(4号トンネル)
・旧中央線笠石洞暗渠(かさいしぼらあんきょ)
残るトンネル群も追加認定を受けるべく、準備をすすめているとか。
今回、私達家族が参加したのは公開最終日の前日、2018年12月1日(土)ということで、混雑が予想されるため、9時30分の開場を少しずらして、10時過ぎに定光寺駅に到着するように自宅を出発。
目的地の1駅前の高蔵寺にパーク&ライドの駐車場が用意されているものの、高蔵寺駅まで徒歩9分ほどかかるということがわかり、駐車場が空いていそうな神領駅に車を置いて、定光寺駅まで中央本線を二駅乗車。
最後尾の車両はガラ空き。
こりゃ結構、空いているなと思っていたら、高蔵寺駅からかなりの数の客が乗車。
この時、私達は知らなかったのですが、定光寺駅に到着した時に、何故最後尾が空いていたのかを知ることに。
駅の出口が先頭車両側のため、最後尾の私達は駅を出るまで渋滞の中で待機。
定光寺駅は庄内川の岸壁にある無人駅。
プラットホームの幅も狭く、当日のような特別な日の大混雑を安全に誘導するため大勢のJR職員が配置されていました。
ゆっくりと進むトンネルと紅葉見物客の後に続いて改札口を通り抜けたら、今度は350mほど庄内川の用水路沿いにさかのぼります。
こちらも大行列。
トンネル群の入口は普段、施錠されているようで、そこから細い階段を登るため、また渋滞。
ようやくドンネル群の入場場所である3号トンネルの春日井口に到着したのは電車を降りてから20分以上経過してました。
ここがまず、混雑。写真撮影する人やそれを除けようととする人で混雑。
写真を撮影している人に「止まらないでっ」ときつい口調で注意する年配の客の女性。対して、「ここは撮影禁止なのか?」とくってかかる男性客。
第三者としてこの様子を見ていたが、写真撮影の男性は邪魔にならないように隅によって撮影していた。
たまたまその男性の後につづいて隅を通り抜けようとした女性にとって前の男性が邪魔だったようだ。
普通は「ごめんあそばせ」と上品にささやいて横をすりぬけて通過すれば良いのに、わざわざ口にだすなんて大人げないなあ。
小さな子供も多くいるのだからみっともないなあと思いながら先を急ぐ。
最初の3号トンネル(76m)を抜けると左の山側に古いレールを使った落石防護柵が見える。
新たに設置されたものではなく、当時、使われていた柵で、その材料はさらに古い廃レールを流用したらしい。柵に使われているレールの刻印を見るとそのレールが製造された国や年代がわかる。
↓ 落石防護柵
さらにすすむと「残存物コーナー」があった。開拓時に廃線跡に落ちていたものを展示。
↓ 残存物
↓ 竹林のある場所の山側には東屋があって300円で饅頭と抹茶をいただけるらしい。
↓ 4号トンネルを抜けた場所にある「三四五の大モミジ」
こちらで購入した「復刻版汽車土瓶(500円)」札幌駅で販売されていたお茶入りの土瓶をモチーフに復刻。
↓ 「赤レンガ広場」があり、コンサートが開催されていました。
↓ トンネル入口(インバート公開)
愛岐トンネル群最長の333mの6号トンネルを抜けると多治見口。愛知県と岐阜県の県境で、愛岐トンネル群はここまで公開されていて、ここから折り返しで定光寺駅方面に戻る。
多治見側の7号トンネルのある岐阜県側の場所の所有者は名古屋市という複雑な大人の事情があり、県境を越えた多治見側の整備が遅れているらしい。
↓ 6号トンネル多治見側の休憩場所
↓ 帰りは川原に出て対岸の紅葉鑑賞
↓ 玉野古道を駅に向かって歩く
今年の紅葉狩りは香嵐渓(愛知県豊田市)、付知峡(岐阜県中津川市)と出かけたが、今回の愛岐トンネルの紅葉がトンネル群鑑賞と保存会の皆様のおもてなしの相乗効果でイチバンの紅葉狩りとなりました。混雑といっても某ランドのような待ち時間はなく、写真撮影もゆっくりとできます。お勧めですね。
最後に、経済産業省の「近代化産業遺産 続33」認定の文面紹介。
~『地域活性化に役立つ近代化産業遺産』
山岳・海峡を克服し全国鉄道網形成に貢献したトンネル建設等の歩みを物語る近代化産業遺産群
旧国鉄中央線の隧道群(玉野第三隧道、玉野第四隧道、隠山第一隧道及び隠山第二隧道)
地域活性化に役立つ近代化産業遺産としてここに認定する。
平成21年2月23日 経済産業大臣~
NPO法人 愛岐トンネル群保存再生委員会の皆様に感謝ですね。
==========================
●愛岐トンネル群の「第22回 秋の特別公開」
・平成30年11月23日(祝)~12月2日(日)
・JR中央線「定光寺駅」下車 上流へ徒歩300m
・会場:旧国鉄中央線跡 片道1.7キロ 往復約2時間の散策コース
・開門:AM9時30分(入場 PM2時まで)
・閉門:PM3時 ※雨天中止
・入場料:100円(保険料・会場整備費含む)
※小学生以下は無料。予約等不要。(2018年当時)
◇地図
===================
◇紅葉に関する記事一覧(下記以外にも多数あります)
①八幡平(岩手県)2017/12/04
②-2青森ワイナリーホテル周辺から岩木山と弘前市
②-3中野もみじ山(青森県黒石市)津軽の小嵐山
③-1八甲田山(青森市)-1城ケ倉大橋
③-2八甲田山(青森市)-2ロープウエイ
④蔦沼(青森県十和田市)
⑤奥入瀬渓流(青森県十和田市)
⑥十和田湖(青森県十和田市)
⑥-2 発荷峠から十和田湖を望む(秋田県)
⑦八幡平マウンテンホテル(岩手県八幡平市)
⑧松川渓谷(岩手県八幡平市)
⑩鳴子峡(宮城県大崎市)
・2017/12/07モネの池(岐阜県板取)
・2012/12/01香嵐渓の紅葉(愛知県岡崎市)
・2013/11/20ヘブンスそのはら(長野県阿智村)
・2013/11/23段戸湖周辺の紅葉と原生林の景色
・2013/12/20岩屋堂の紅葉(愛知県瀬戸市)
===============================
◆植物に関する記事
・2021/02/03ナギ,ドウダンツツジ,ヒサカキ
・2021/01/07層雲峡大雪山黒岳紅葉
・2021/01/08イワカガミと岩鏡騙し
・2020/08/20庭のざくろの樹・花実
・2020/08/13シコタン草(色丹草)
・2020/07/15小堤西池カキツバタ群落(刈谷市)
★・2020/07/13岡崎北山湿地(愛知県)
・2020/07/09南大須ササユリの里(岡崎市)
・2020/05/11鬼久保ミズバショウ(新城市)
・2020/05/04コバノミツバツツジ(豊川市)
・2020/03/31足助のカタクリ,八万の陽石
・2020/02/10針テラスで山野草(奈良県)
★・2020/01/15スイスアルプス高山植物まとめ
・2019/12/26岡崎東公園の2019年紅葉
★・2019/12/05小原の四季咲き桜と紅葉競演
★・2019/12/03香嵐渓2019年紅葉
★・2019/07/24箱根湿生花園(仙石原)
・2019/07/16奥殿陣屋バラ園(愛知県岡崎市)
・2019/07/10西尾憩いの農園(西尾市)バラ祭
・2019/04/30行福寺の古木しだれ桜(愛知県)
・2019/04/05葵桜(河津桜,岡崎市)
・2019/03/22水戸偕楽園の梅林訪問記
・2019/02/18奈良県産大台ホンシャクナゲ購入
・2018/12/10付知峡の紅葉(岐阜県中津川市)
・2018/12/19香嵐渓の紅葉(愛知県豊田市)
・2018/12/07国の登録有形文化財愛岐トンネル群
・2018/08/10安城デンパーク早朝ハス祭り
★・2018/07/27この樹なんの樹(ハワイ州オアフ島)
・2018/05/10蒲郡クラシックホテルつつじ春祭り
・2018/05/08赤塚しゃくなげガーデン(津市)
・2018/04/17クマノザクラ(紀州南部自生種)
★・2018/01/鳴子峡(宮城県大崎市)
・2018/01/08松川渓谷(岩手県八幡平市)
・2018/01/02十和田湖上遊覧船(青森県)
★・2017/12/28奥入瀬渓流(青森県十和田市)
★・2017/12/26蔦沼とブナの原生林(青森県)
・2017/12/21八甲田ロープウェイ(青森県)
・2017/12/19八甲田城ケ倉大橋(青森県)
・2017/12/13中野もみじ山(青森県黒石市)
・2017/12/04八幡平紅葉(岩手県)
★・2017/08/18千畳敷カールの景色と高山植物
・2017/08/02伊吹山登山道中央道下る
・2017/07/25伊吹山山頂の景色ヨモギ餅
・2017/07/25伊吹山西登山道山頂
・2017/07/20伊吹山ドライブウェイ伊吹山9合目
・2017/07/06富士見パノラマ(山野草公園)
★・2017/07/10富士見パノラマ(ホテイアツモリソウ)
・2017/07/04富士見パノラマ(入笠湿原周辺)
・2017/06/30富士見パノラマ(入笠山山頂)
・2017/06/28富士見パノラマ(日本スズラン)
・2017/06/27富士見パノラマリゾート(麓駅)
・2017/06/08知立神社花菖蒲(愛知県知立市)
★・2017年G.W.花桃の里(南信州阿智村)
★・2017年春高遠城址桜。日本アルプス景色(長野)
★・高山植物の旅。2016年夏の白馬山麓の旅
・2015/06/10JA西三河西尾市憩の農園バラ
★・2014/06/02紀州コメツヅ,ムギラン,マメヅタラン(十津川村)
・2013/11/23段戸高原紅葉原生林。屋外料理
・2013/07/21葦毛湿原(豊橋市)モウセンゴケの花
・2012/11/23段戸高原の紅葉と屋外料理
・2012/08/13香嵐渓の夏紀行(豊田市足助)
・2012/08/12クジャクシダ(愛知県)百年草
・2012/08/11段戸高原で夏の屋外料理(設楽郡)
・2012/03/02西尾憩いの農園バラ満開(愛知県)
★・2011/05/08山石楠花,カヤラン,ムカデラン(熊野市)
・2011/04/17我が家の植物(春)
・2010/05/23谷汲山華厳寺山採石楠花
・2010/04/04庭やベランダ山野草シュンラン、ムカデラン
・2009/05/10中辺路の山野草店(和歌山県)
・2008/09/03バラの思い出と建替
=================================
1.栂池の湯と白馬Alps花三昧のピンバッチ
2.栂池自然園。ゴンドラリフトとロープウエ
3. 栂池ロープウェイ植物園入口サルオガセと球果
4.ミズバショウ湿原。栂池自然園を堪能
5.栂池自然園風穴周辺の景色
6.栂池自然園わたすげ湿原
7.栂池自然園楠川周辺の高山植物
8.栂池自然園浮島湿原
9.栂池自然園モウセン池~展望湿原
10.栂池自然園展望台~ヤセ尾根
========================
□2017年初夏の富士見高原周辺の旅
・白州塩沢温泉フォッサマグナの湯(北杜市)
□初夏の富士見高原の散策と入笠山軽登山。
・富士見パノラマリゾート概要とゴンドラ標高差
・入笠湿原と御所平。日本すずらん120万株
・入笠山登山と南北中央日本アルプス~後立山連峰
・マナスル山荘から山彦荘入笠湿原周辺散策
・入笠すずらん山野草公園でホテイアツモリとクマガイソウ
・ドイツすずらん20万株と八ヶ岳の景色
□夏の伊吹山散策(滋賀県・岐阜県)
・その1伊吹山ドライブウェイ伊吹山9合目
・その2伊吹山西登山道から山頂へ
・その3伊吹山山頂の景色とヨモギ餅
・その4荷揚用モノレール沿中央登山道下る
====================
□2019年スイス高山植物
・2019/08/27レーティッシュ鉄道ベルニナ線でイタリアへ
・2019/09/13サンモリッツからユリア峠~マイエンフェルト
・2019/09/17マイエンフェルトでアルプスの少女ハイジ
★・2019/10/03アイガーグレッチャーからアイガーウォーク
・2019/10/09ウェンゲン散策。スキーワールドカップコース
★・2019/11/15ローテンボーデンハイキング高山植物