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国の登録有形文化財「愛岐トンネル群」の第22回 秋の特別公開で紅葉・黄葉と復刻版汽車土瓶。玉野古道,愛岐道路,庄内川,

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  中央本線の高蔵寺駅(愛知県春日井市)~多治見駅(岐阜県多治見市)間の庄内川渓谷沿いには、1900年の開業当時、トンネルが多数あったものの、1966年の複線化と電化の時に新トンネルが建設され、旧線8kmにあったトンネル14基(うち1基は新トンネル建設時に消滅)が放置されたままとなっていた。

41年後の2006年に放置されていたトンネル群が発見され、調査の結果、産業遺産として価値の高いものであることがわかったことを受け、春日井市の市民団体が、愛知県側の3号トンネルから6号トンネル間の約1.7kmの廃線跡地を整備。2008年より一般公開が行なわれ、今では春と秋の二回、一般公開されています。
 愛岐トンネル群は2009年に経済産業省によって「近代化産業遺産」に選定され、さらに2016年7月に3施設が国の登録有形文化財に認定・登録されています。
・旧中央線玉野第三隧道(3号トンネル)
・旧中央線玉野第四隧道(4号トンネル)
・旧中央線笠石洞暗渠(かさいしぼらあんきょ)
残るトンネル群も追加認定を受けるべく、準備をすすめているとか。
ちなみにこういった隧道(トンネル)施設で文化財・近代化産業遺産に認定されている施設は全国に30箇所近くあり、うち、3箇所(碓氷峠、天城山、旧魚梁瀬森林鉄道)が国の重要文化財に登録されています。

(画像はすべてクリックで拡大表示)

 今回、私達家族が参加したのは公開最終日の前日、2018年12月1日(土)ということで、混雑が予想されるため、9時30分の開場を少しずらして、10時過ぎに定光寺駅に到着するように自宅を出発。目的地の1駅前の高蔵寺にパーク&ライドの駐車場が用意されているものの、高蔵寺駅まで徒歩9分ほどかかるということがわかり、駐車場が空いていそうな神領駅に車を置いて、定光寺駅まで中央本線を二駅乗車。
最後尾の車両はガラ空き。こりゃ結構、空いているなと思っていたら、高蔵寺駅からかなりの数の客が乗車。この時、私達は知らなかったのですが、定光寺駅に到着した時に、何故最後尾が空いていたのかを知ることに。
駅の出口が先頭車両側のため、最後尾の私達は駅を出るまで渋滞の中で待機。定光寺駅は庄内川の岸壁にある無人駅。プラットホームの幅も狭く、当日のような特別な日の大混雑を安全に誘導するため大勢のJR職員が配置されていました。
ゆっくりと進むトンネルと紅葉見物客の後に続いて改札口を通り抜けたら、今度は350mほど庄内川の用水路沿いにさかのぼります。こちらも大行列。トンネル群の入口は普段、施錠されているようで、そこから細い階段を登るため、また渋滞。
ようやくドンネル群の入場場所である3号トンネルの春日井口に到着したのは電車を降りてから20分以上経過してました。

入場口で協力金の100円を支払い、さっそくトンネルの中へ。3号トンネルには2017年4月に架けられた実物大のD51の大暖簾が出迎えてくれます。
↓ 3号トンネル春日井側入口

ここがまず、混雑。写真撮影する人やそれを除けようととする人で混雑。写真を撮影している人に「止まらないでっ」ときつい口調で注意する年配の客の女性。対して、「ここは撮影禁止なのか?」とくってかかる男性客。第三者としてこの様子を見ていたが、写真撮影の男性は邪魔にならないように隅によって撮影していた。たまたまその男性の後につづいて隅を通り抜けようとした女性にとって前の男性が邪魔だったようだ。普通は「ごめんあそばせ」と上品にささやいて横をすりぬけて通過すれば良いのに、わざわざ口にだすなんて大人げないなあ。小さな子供も多くいるのだからみっともないなあと思いながら先を急ぐ。

 最初の3号トンネル(76m)を抜けると左の山側に古いレールを使った落石防護柵が見える。新たに設置されたものではなく、当時、使われていた柵で、その材料はさらに古い廃レールを流用したらしい。柵に使われているレールの刻印を見るとそのレールが製造された国や年代がわかる。
↓ 落石防護柵

 さらにすすむと「残存物コーナー」があった。開拓時に廃線跡に落ちていたものを展示。
↓ 残存物

 竹林がある場所には「のぼるクン」という仕掛けがあって子ども達が遊んでいました。著作権侵害とか細かい話はしないでおこう。
↓ のぼるクン

↓ 竹林のある場所の山側には東屋があって300円で饅頭と抹茶をいただけるらしい。

↓ 廃線後に自生した樹木が旧線路上のルートに点在する。

↓ 続いて4号トンネル(75m)。中では蒸気機関車の音が定期的に流れる仕組みになっている。

↓ 4号トンネルを抜けた場所にある「三四五の大モミジ」

 これは素晴らしい巨木で樹齢100年を超える県下有数の大木。見る位置によって幹が3本、4本、5本に見えることから「三四五(みよい)」と命名されたとか。

↓ 会員手作りの水車(2代目)。もみじが美しい

↓ 鐘をつく。というか打つ。いろいろと仕掛けがあって楽しい。

↑ ゴリラ岩

↓ マルシェ開催中。

 こちらで購入した「復刻版汽車土瓶(500円)」札幌駅で販売されていたお茶入りの土瓶をモチーフに復刻。


 マルシェの場所には国の登録有形文化財に認定された「旧中央線笠石洞暗渠(かさいしぼらあんきょ)」がありました。深さ9mの排水路で、旧線路下を通っている。ここでの見所は製造当時の色のまま残った地下のレンガの赤色らしいが見ていない。

↓ 5号トンネル(99m)

 

↓ 5号トンネルを抜けると「C57のSL動輪」の展示がある

2015年に設置されたこの動輪は脇に設置された自転車のペダルを漕ぐと回転する仕組みになっている。交代で自転車を濃いでいるが、動輪が1回転すると5.5m進むらしい。

↓ 「赤レンガ広場」があり、コンサートが開催されていました。

↓ 6号トンネル入口(インバート公開)

 愛岐トンネル群最長の333mの6号トンネルを抜けると多治見口。愛知県と岐阜県の県境で、愛岐トンネル群はここまで公開されていて、ここから折り返しで定光寺駅方面に戻る。

↓ 岐阜県側とは野猿が渡されています。

↓ 多治見方面。

 多治見側の7号トンネルのある岐阜県側の場所の所有者は名古屋市という複雑な大人の事情があり、県境を越えた多治見側の整備が遅れているらしい。

↓ 6号トンネル多治見側の休憩場所 

↓ 愛岐道路方面の紅葉

↓ 帰りは川原に出て対岸の紅葉鑑賞

↓ そのまま玉野古道を駅に向かって歩く

 今年の紅葉狩りは香嵐渓(愛知県豊田市)、付知峡(岐阜県中津川市)と出かけたが、今回の愛岐トンネルの紅葉がトンネル群鑑賞と保存会の皆様のおもてなしの相乗効果でイチバンの紅葉狩りとなりました。混雑といっても某ランドのような待ち時間はなく、写真撮影もゆっくりとできます。お勧めですね。
最後に、経済産業省の「近代化産業遺産 続33」認定の文面紹介。
~『地域活性化に役立つ近代化産業遺産』
山岳・海峡を克服し全国鉄道網形成に貢献したトンネル建設等の歩みを物語る近代化産業遺産群
旧国鉄中央線の隧道群(玉野第三隧道、玉野第四隧道、隠山第一隧道及び隠山第二隧道)
地域活性化に役立つ近代化産業遺産としてここに認定する。
平成21年2月23日  経済産業大臣~

 NPO法人 愛岐トンネル群保存再生委員会の皆様に感謝ですね。

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愛岐トンネル群の「第22回 秋の特別公開」
・平成30年11月23日(祝)~12月2日(日)
・JR中央線「定光寺駅」下車 上流へ徒歩300m
・会場:旧国鉄中央線跡 片道1.7キロ 往復約2時間の散策コース
・開門:AM9時30分(入場 PM2時まで)
・閉門:PM3時 ※雨天中止
・入場料:100円(保険料・会場整備費含む)
 ※小学生以下は無料。予約等不要。

◇地図

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