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京都醍醐寺展。真言密教の宇宙。サントリー美術館(東京都港区東京ミッドタウン)鑑賞記。次回は九州博物館で開催予定

 数ヶ月前に行っているものの、このところ記事が溜まっていて、なかなかアップできないでいます。
東京での会期は11月11日までですが、九州国立博物館で2019年1月29日から3月24日まで開催される予定。
↓ サントリー美術館

↓ 九州国立博物館

 今回は東京ミッドタウンにあるサントリー美術館で開催された時に鑑賞した記録。
展示物等についての記録はこの記事下部に記しているのでご参考まで。
まずは醍醐寺について。
●醍醐寺
京都府京都市伏見区醍醐醍醐東大路町22
山号  醍醐山、深雪山(上醍醐寺)
宗派 真言宗醍醐派
本尊 薬師如来
創建年 874年(貞観16年)
開基 聖宝

↓ 国宝 金堂

↓ 国宝 五重塔

↓ 国宝 三宝院唐門

↓ 2009/03/29 醍醐寺の桜

↓ 2007/11/12上醍醐寺准胝堂(焼失前)

 真言密教を日本に伝えた空海(弘法大師)の孫弟子にあたる「聖宝」が准胝観音並びに如意輪観音を迎えて開基したのが、現在の上醍醐寺付近。食彩品館.jpは西国巡礼をしているので、醍醐寺を8回ほど参拝しているが、上醍醐寺は1度のみ。最初に参拝したのが2007年で、その時の納経所は上醍醐寺准胝堂にあったので、麓から1時間程、山道を登っての参拝でした。当時は西国巡礼最大の難所でした。

ところが、2008年の落雷による火災で上醍醐の准胝堂が消失し、納経所も上醍醐登山道入口の女人堂に移され、さらには下醍醐寺の観音堂(大講堂)に仮納経所が設置されています。
醍醐寺についての食彩品館.jp参拝記は沢山ありますが、まずは直近の参拝記をご参考までに紹介させていただきます。その記事に醍醐寺について詳しく記しています。
2014/05/10上醍醐寺(京都市)通算7巡拝

↓ 2010/12/11通算6巡拝

↓ 2018/08/17の御朱印

 また、「醍醐寺展」は1998年10月22日から11月3日まで松坂屋美術館(名古屋市)で開催されていて、そちらも行っていますが、今回の展示とは数がほぼ同じながらも内容は少し異なります。
↓ 2018年図録    1998年図録 ↓

 醍醐寺には寺宝15万点が保存され、そのうち国宝75,522点、重要文化財425点(2018年において)が文化財として登録されています。
今回はその中から選りすぐりの120点を東京と福岡で鑑賞することができます。ちなみにですが、京都の醍醐寺へ行っても今回のような展示物をすべて見ることはできないため、大変貴重な機会であると想い、東京への所要ついでにフェルメール展と同日に行ってまいりました。

◇第1章 聖宝、醍醐寺を開く
・国宝 薬師如来坐像および両脇侍像
 (上醍醐の薬師堂本尊)
・国宝 醍醐寺縁起 乗淳筆
・重要文化財 如意輪観音坐像
 (醍醐寺展パンフ東京版の仏像)

 最初から国宝だらけです(笑)。国宝の薬師如来と脇侍像はもちろん、如意輪観音坐像は特にじっくりと拝観させていただきました。菩薩像の中でも食彩品館.jpは如意輪観音に特に惹かれます。
◇第2章 真言密教を学び、修する
・国宝 五大尊像
・国宝 文殊渡海図
・重要文化財 五大明王像
・重要文化財 不動明王図像
真言密教二大流派のひとつである小野流の拠点として栄えた醍醐寺における加持祈禱や修法(儀式)に用い目寺宝が展示されていました。
私的には五大明王像を拝観できたことに感動。

◇第3章 法脈を伝える―権力との結びつき―
・国宝 三国祖師影
・国宝 天長印信 後醍醐天皇筆
醍醐寺三宝院を拠点とする三宝院流が時の為政者からの支持を得て醍醐寺は発展していきます。
法脈を形成した祖師像や、諸尊の修法についての記録紹介を中心に醍醐寺の歴史を紹介。
◇第4章 義演、醍醐寺を再びおこす
・重要文化財 醍醐花見短冊
・重要文化財 扇面散図屛風 俵屋宗達筆
・重要文化財 三宝院障壁画 柳草花図
 秀吉による醍醐の花見の関連寺宝や安土桃山時代を中心に醍醐寺の繁栄ぶりを紹介。

 見ごたえのある素晴らしい展示でした。末永く後世に伝えたい文化財です。

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↓ 図録 (表裏)

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醍醐寺展 
京都醍醐寺展 真言密教の宇宙
サントリー美術館 
東京都港区赤坂9-7-4
東京ミッドタウン ガレリア3階
TEL:03-3479-8600
休館日:火曜日、
 マップ 
・会期 2018年 9月19日(水)〜11月11日(日)
・会館時間
10:00~18:00(金・土および9月23日(日・祝)、10月7日(日)は20:00まで開館)
※いずれも入館は閉館の30分前まで
・休館日火曜日

・国宝(訪問時展示)
 醍醐寺縁起,処分状,薬師如来および両脇侍像,旧連子窓羽目板断片 五,虚空蔵菩薩立像,普賢延命法略次第、普賢延命御修法差図、転法輪法条々雑事、転法輪法次第、文殊渡海図、宋版一切経および経函、理性院祖師像、玄秘抄巻3および巻4、秘抄巻1および巻2、秘抄問答巻13および巻14、薄草子口決巻1および巻20、当流紹隆教誡、足利尊氏自筆書状、足利義満御教書、
※国宝 五大尊像は入れ替えのため拝観できず
・主催:サントリー美術館、総本山醍醐寺、日本経済新聞社、テレビ東京、BSテレビ東京協賛:京都銀行、サントリーホールディングス、住友林業、損保ジャパン日本興亜、ダイキン工業、竹中工務店、NISSHA、三井不動産

◇地図

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◇博物館・美術館・記念館記事・ミュージアム

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2009/02/08尾崎士郎記念館(愛知県吉良町)
2009/03/30落合博満記念館(和歌山県太地町)
2009/08/19和歌山県南方熊楠顕彰館訪問
2010/02/06司馬遼太郎記念館で思ったこと
2010/04/25植村直己冒険記念館(兵庫県日高)
2010/06/19本居宣長記念館(松阪市)
2010/09/25長崎原爆資料館(長崎市)
2010/09/26長崎まちなか龍馬館とれとれ旬屋
2011/02/05手塚治虫記念館「星新一特別展」
2011/03/27洪庵のたいまつ司馬遼太郎記念館再訪
2011/05/15緒方洪庵適塾から四天王寺(大阪市)
2012/06/09北淡震災記念公園(野島断層保存)
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2012/08/12せんぐう記念館(三重県伊勢市)
2013/02/27伊賀くみひもセンター組匠の里(三重県)
2013/04/14新美南吉記念館(通算三回目)
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2014/01/02大垣市奥の細道むすびの地記念館

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2016/04/28京都鉄道博物館(京都市)
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