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行って良かった。ザ・ローリング・ストーンズ展“Exhibitionism”(TOC五反田メッセ)。マディウォーターズ,アンディウォーホール,キースのオープンG5弦テレキャスター,ミックのハミングバード,

 結成が1962年4月なので今年で57年。脱退と入れ替わりはあるものの、創立メンバーの二人とそれに続くチャーリーワッツとロニーウッドは健在どころか現役バリバリでライブを演っている。
コンサートも一回だけど行っている。レコードもCDも1980年代までに発表されたものはほとんど持っている。でも聴き込んだという歴史はビートルズには及ばない。それでも40年以上は聴いている。
歴史を振り返るつもりはないが、ストーンズの音楽に惹かれ始めた当時(1970年代)、映像といえばたまに流れるプロモーションかライブ映画だけで、今のように動くストーンズを見る機会はほとんどなかった。“ロッケンロール”内田裕也御大による解説コメント付きの写真を眺めるくらい。

 1970年代後半から1980年代になると“MTV等で動くストーンズ”を見る機会が増えたが、“生のストーンズ”を見ることはできなかった。理由は過去の犯罪歴(麻薬系)により入国が許可されないということだったが、ようやく1990年2月に初来日を果たす。(1973年は講演が計画されていたが前述の理由であえなく中止)
その後、1995年、1998年、2003年と来日コンサートを開催しているものの、名古屋での開催は2006年。この時、初めてコンサートを観覧しています。

コンサートが始まると、当時40代後半だった私よりもはるかに年配のご婦人方が腰をくねらせて踊る姿に「さすがストーンズ」を実感しました。
ビートルズは素晴らしい音楽を世に送り出しましたが、ストーンズはステキな音楽とカッコよい歳のとり方を教えてくれます。

 今回の展示会場は五反田。駅から少々、歩くのが辛い。最寄はJR五反田駅か東急不動前駅で、訪問前の移動のこともあり、不動前駅からのアクセスを選択。

●不動前駅
東急目黒線浦和美園行1分乗車

 駅周辺にはストーンズ展の告知をアピールするフラッグを掲示。

思わず足が速くなる。グーグルマップを頼りに会場にたどり着く。

●TOC五反田メッセ

 拍子抜けするほど客がいない。想定では大混雑予想しているのでわざわざVIP入場券8000円を購入していたのに。開期中に2回入場できるものの、優先入場VIP券を購入するほどの混雑ではなかったのが残念。

●入口ではリアルカーのジャガーと大きなヘッドホンがお出迎え

●入場するとスクリーンが。ストーンズの歴史やライブ演奏のダイジェスト。

●お楽しみのギター展示
・キースですな。まずは。

テレキャスター。オープンGコード。ノーマルチューニングから6弦5弦1弦だけを1音下げる。↓

「いちばん下の弦はじゃまだ(キース)」ということで6弦を外す。
「5弦オープンGのチューニングの長所とパワーは、三つの音しかない点にある。(キース)」
「一定の弦が曲全体を駆け抜けるから、ずっと持続低音がとぎれないし、エレキだから反響する。音は三つしかないが、オクターブがちがうから、ベースといちばん高い音のギャップを埋められる。これがあの美しい共鳴と響きを作り出す(キース)」
「問題はどれを残すかだ。その音を消しちゃダメだ。ほかの音とは別に残すんだ。指を別の位置に置き換えても、その音はまだ鳴り響いている。しばらくそこで持続させることもできる。ドローン・ノートってやつだよ。(キース)」
テレキャスターのフロントピックアップをハムバッカーに替えているのも確認。
家に帰ってから、使っていないギブソンSGを引っ張り出して、オープンGにして、ついでに6弦とって・・・。

あのコード音がでる(#^^#)。永年やってみたかったが、実際に演ってみると、チョー簡単にストーンズのサウンドを真似ることができる。嬉しい。
テレキャスターだったら(もちろんフロントピックアップはハムバッカーに変更して)もっと似せることができと思う。

・ギブソンハミングバード 70年代製
おおっこれが“あの(アンジーのプロモで見た)”ハミングバードかと思ってじっくり見た後で説明書きを読むと「ミックの」・・・(T△T)。
70年代製なのにピックガードの状態が綺麗で変だなと思ったらキースのではなくミックのでしたか。残念。↓

↓ <ご参考>当方所有のギブソンハミングバード2005年製造。USAギブソンレギュラーライン製造のヒストリックコレクションという変わり種。山野楽器時代↓

・キースはエピフォンカジノも使っていたんだ↓ 

・キースのレスポールジュニア。説明書きで紹介されているキースの解説がナイス↓

・ロンウッド。ロニーのギターではやっぱゼマティス。そしてレスポールジュニアとストラトキャスター↓ 

・ハーモニカ↓
ブルースハープとかホーナーマリンバンドとかに混じってブライアンの「ホーナークロモニカ」発見、これ持ってます。

↓ 私のホーナークロモニカ

↓ 若い頃の部屋のイメージ再現。「匂いがするような」っていうのが再現ポイント↓

ストーンズの創立メンバーであるブライアンとキースとミックが一緒に住んでいる部屋をイメージして再現。

↓ 再現部屋のレコードプレーーヤー横の家具の上におかれたチェスレーベルのレコードとストーンズのアイドルであるマディウォーターズのレコードジャケットが↓

ストーンズが初めてのコンサートでアメリカを訪れた時に、“会いたい人”という質問に対して「マディウォーターズ(グループ名ストーンズの名前の由来となった“ローリングストーン”を作ったシカゴブルースの巨匠)」という名前を出したときに居合わせた記者たちは「?」というほど表舞台から遠ざかっていたマディウォーターズやその他のブルースの巨匠を当時の若者に紹介してブルース音楽を復活させたのはストーンズの功績のひとつですね。ちなみに当時、ストーンズがチェスレコードを訪れた時にマディウォーターズはスタジオのペンキ塗りをしていたそうです(キース談)。

↓ メモ、日記。キースって意外とマメ。

↓ スタジオ再現。いろいろと自分で音源を調整できる体験コーナーがナイス↓

↓ レコードジャケット

↓ ステージ関連

↓ アンディウォーホールの有名な絵。これはグッときた

↓ 衣装。

 この中では映画「ギミーシェルター(例の“オルタモントの悲劇”の映像を使っている)」の冒頭の“ジャンピングジャックフラッシュ”の演奏時に着ていた衣装を発見できたのが僥倖。電気抵抗の単位オーム,ohm,Ωをしたような文字というか記号というか。

↓ バックステージの風景。本人使用ではない本物ギターのレプリカだけどよくできてます。おそらく、本物のギブソンやフェンダー製造ギターを改造したものかと推測。

特にテレキャスターは欲しいと思った。ロニーのヴィンテージレスポールもステキ。

この後、サティスファクションのコンサートビデオを鑑賞してお開き。ライブのストーンズはカッコ良いね。ホント。

↓ グッズ売場も充実。70年代復刻Tシャツもありました。珍しいレコードやCDや映像も。↓

↓ 5,000円という高額な展示図録の購入は重量もあって断念。↓

↓ 購入商品

VIPチケットを首からぶら下げたおじさん達を会場内でよく見かけました。皆さん、私と同じ様に大混雑を予想していたんでしょうね。

ジョンのビートルズ時代のギターを見た時ほどではありませんが、キースのギターはやっぱ感動モノですね。
↓ 会場を出たら夕暮れ間近

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●公演名:Exhibitionism
  ザ・ローリング・ストーンズ展 <VIPチケット>

有効期間:2019/3/15(金)-2019/5/6(月)
会場名:TOC五反田メッセ (東京都)
東京都品川区西五反田6丁目6−19

◇アクセス
・東急不動前より徒歩5分
◇地図

◇資料

 

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