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京都丹後半島の温泉宿。ペーハー8.6(宿称)とかのお肌スベスベ湯。自家源泉で足元湧出、加水無しだが「加温あり・循環あり・消毒あり」※平成20年成分表より)奥伊根温泉 油屋本館(京都府与謝郡伊根町)温泉編

□2019年 京丹後~福井~竹生島方面遠征記事
2019/05/29奥伊根温泉油屋本館(自家源泉)
2019/05/31奥伊根温泉油屋の夕食と朝食
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2019/06/17さとう舞鶴京田店(京都府)
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2019/07/09サニーマート南店(福井県高浜町)
2019/07/11西国松尾寺⑨⑩
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 温泉に宿泊するならば、できれば足元から湧き上がる温泉にそのまま浸かりたい。それが無理ならば、源泉地からの引き湯をそのまま湯船に注いで、注いだ分だけ湯船から流れ落ちる温泉に入りたい(いわゆる“源泉掛け流し”)。
それが無理なら、せめて“加水無し”、それも無理なら“加温無し”、“循環無し”。ちなみに消毒については都道府県によって義務づけられているところもあるため、各保健所の指導に従っていればそれで良しと思っています。
温泉宿検索サイトを参考にして宿泊する温泉を下調べしているのですが、今回も「源泉掛け流し」で検索してヒットした宿の中からこちらを予約しました。
予約前にいろいろとホームページ等で確認したのですが
~「丹後・奥伊根温泉(当館)」は当館の真下より湧出する「天然直掘り」「かけ流し」のナトリウム – 炭酸水素塩泉 です。その湯量・成分・泉質は非常に優秀で、湯治の湯として知られる近隣の温泉地にもひけを取らないつるつる・すべすべの肌あたりです」という表記を確認しました。
また、「泉質」の項目のところに
~泉質 ナトリウム:炭酸水素泉・塩化物温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)
※露天・大浴場はかけ流し(加温・一部循環)~
この表示から、「源泉掛け流しではなくただの“かけ流し”」「加温・一部循環」という表示が気になったものの、当館は食彩品館.jpの望む「足元湧出」「かけ流し」であると理解。ただし、肝心の改正温泉法に準じた泉質表示が見当たらないため、こうなったら現地現物で確認するかということで出かけました。

 結論から申し上げると、当館は「加水無しだが加温・循環・消毒あり」ということのようです。
入浴時に脱衣所に表示されていた平成8年の成分分析表については源泉温度45℃となっていましたが、保健所の印鑑が押された平成20年度の成分表には源泉温度33.2℃となっていました。且つ、その成分表には加温・循環ろ過・消毒と表示されています。
最初、入った時に若干の塩素臭を感じたので成分表示を探したものの、そういった表示がある場所を探しきれなくて翌日にフロントで成分表をいただきました。
尚、当方がホテルのフロントカウンターで所望して渡された成分表は平成20年度のものであるため、温泉法の「定期的(10年ごと)な温泉成分の分析」よりも1年程経過している調査表であり、最新の分析成分ではない可能性があります。

ただし、加水無しということで、一番重要な温泉成分は薄められていないと判断し、ペーハーpH8.6,自家源泉は担保されている(ハズ)。
温泉地によっては元の温泉に対する加水率が70%だったり、多く加水するところでは90%だったりするという噂も聞くため、加水無しというのは大変ありがたい
実際に湯に漬かった瞬間に肌がスベスベ。且つ、入浴に適した温度に加温されているため気持ちよく入浴ができます。もちろん消毒済みのため衛生的にも安心して入浴することができます。
食事前、食事後、早朝の3回、入浴させていただきました。
↓ 浴室

↓ 露天風呂からの景色

そして自主的に掲示することが望ましい項目についても積極的に表示してくれればもっと嬉しいのですが。

◇温泉浴場の表示
・「加水無しの天然温泉」という表示はありました

・浴室にあった表示

(画像はすべてクリックで拡大表示:AMPサイトを除く)

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<以下、ご参考>
平成8年の成分表平成20年の成分表比較

◇当館の温泉成分表について
□平成8年(1996年)
1.温泉名 奥伊根温泉
2.泉質  ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物温泉
(低張性弱アルカリ性高温泉)
3.泉温
 源泉 45.0℃
4.温泉の成分
 温泉分析書のとおり
5.温泉の分析年月日
 平成8年1月17日
6.分析者
 京都府保険環境研究所

□平成20年(2008年)
1.温泉名 奥伊根温泉
2.泉質  ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物温泉
(低張性弱アルカリ性高温泉)
3.泉温
 源泉 33.2℃
 利用位置 41.5℃
4.温泉の成分
 温泉分析書のとおり
5.温泉の分析年月日
 平成20年12月22日
6.分析者
 京都微生物研究所
☆成分に影響を与える項目
1.入浴に適した温度に保つため加温しています
2.衛生管理のため循環ろ過装置を使用しています
3.衛生管理のため塩素系薬剤を使用しています
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◇平成19年度10月20日温泉法改正主旨
□定期的(10年ごと)な温泉成分の分析が義務化
・定期的な温泉成分の分析の都度、結果に基づく利用施設での掲示の更新が必要
・温泉に関する許可について、相続や合併時の許可の承継制度が新設
・温泉に関する許可の際に付けられた条件に違反した場合、許可の取消しが可能になった

温泉利用事業者が提示しなければならない項目
1.源泉名
2.温泉の泉質
3.源泉及び温泉を公共の浴用又は飲用に供する場所における温泉の温度
4.温泉の成分
5.温泉の成分の分析年月日
6.登録分析機関の名称及び登録番号
7.浴用又は飲用の禁忌症
8.浴用又は飲用の方法及び注意
9.温泉に水を加えて公共の浴場に利用する場合はその旨及びその理由
10.温泉を加温して公共の浴場に利用する場合は、その旨及びその理由
11.浴槽等で使用された温泉を再び浴槽等で使用する場合は、その旨(ろ過を実施している場合は、その旨を含む)及び理由
12.温泉に入浴剤を加え、または温泉を消毒して利用する場合は、入浴剤の名称または消毒の方法およびその理由。
□自主的に掲示することが望ましい項目
・加水・加温・循環及び入浴剤や消毒処理の程度
・加水する場合の水道水・井戸水・沢水等の種別
・源泉の状況(自噴・動力揚湯の別、ゆう出量、発削深度など)
・温泉利用施設及び浴槽の清掃の状況
・湯の入替頻度
・浴槽の湯口等における飲用の適否等の情報
☆自主的な表示例

□ 温泉成分の再分析の期限
・手持ちの温泉分析書の分析年月日再分析の期限
 平成12年1月1日以前又は分析日が不明平成21年12月31日までに再分析
 平成12年1月2日以降分析日から10年以内に再分析
□参考
環境省パンフレット(平成19年10月)

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丹後・奥伊根温泉 油屋本館
京都府与謝郡伊根町津母570
℡0772-32-0972
↓ 油屋本館と油屋別館 和(なごみ)亭

宿泊日数:1泊
部屋タイプ:洋室ツインベッド(洗浄機付トイレあり)
部屋数:1室
「油屋別館 和亭」の二つ。「油屋本館」は昭和62年、温泉掘削を開始し平成6年に非常に泉質の良い温泉が湧出した。
名湯100選にも選ばれた自家堀天然温泉。日本屈指の含有量を誇る炭酸水素塩泉は行楽後の肌を柔らかく包み込むような、しっとりすべすべの優しい感触。炭酸水素塩泉(pH8.6,自家源泉)

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