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味は舌で味わい脳が判断するという持論。そして生しらすを求めて用宗漁港直売所&どんぶりハウスへ行くも、不漁。近所のKOマート用宗店でシラスの不漁を確認

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味は舌で味わい脳が判断するという持論。そして生しらすを求めて用宗漁港直売所&どんぶりハウスへ行くも、不漁。近所のKOマート用宗店でシラスの不漁を確認

 

 所用で静岡市へ早朝ドライブ。所用を済ませていつもの漁港巡り。
用宗(もちむね)漁港は静岡市駿河区用宗にあり、運営者は清水漁業協同組合。2003年に静岡市と清水市が合併するまでは用宗漁港は唯一の静岡市の漁港でした。

↓ 現在の漁港と市場

◆用宗漁港と市場20150912 (8)

も ともと沿岸漁業がさかんな港で、安倍川の流入する急深な沿岸漁場である清水湊より石部付近の28キロのうち、12の漁業区域に明治期に区分され、用宗に限らず、すべて沿岸地先約2.5Kmをその漁民の専用漁場として定められました(静岡市HPより)。文献のデータによると1873(明治6年)に船主43 名、船数64隻となっています。
その後の近海漁業の発展により、鰹、しらす、いわし等の漁獲高が増え、さらには遠海漁の水揚げ港としての需要が高 まり、昭和28年の第2種漁港の指定(地元の漁業より利用範囲が広い市場で全国レベルではないもの)、昭和43年には第3種漁港(利用範囲が全国的なも の)の指定を受け漁港整備が展開されることになりました。
以下は前述の静岡市HPに記載された用宗漁港の水揚  (単位:トン)です。最終更新日は2015年3月26日となっていますが、2009年(平成21年)までの資料しか掲載されていません。
◇データ(静岡市HPより)

◇用宗漁港 漁獲高

このデータを見るとかって大量に水揚げされていたマグロが減っていることがわかります。増えたのは昭和40年代に用宗漁港に導入された、マイナス60度まで下げ ることのできる低温冷蔵庫が建設されたのが理由でした。これにより他漁港へ水揚げされていたマグロが用宗漁港に集約されるようになったのですが、次第に他漁港の設備更新や政策等々により次第に減少し、今や「0」。
そんな中でイワシの稚魚である「シラス」の水揚げは増減あるものの、現在まで高水準で続いています。
用宗漁港に停泊している70数隻の漁船のうち50数隻がシラス漁の漁船で、漁港の水揚げの95%がシラスの漁獲高となっているようです。
また、シラスの水揚量としては静岡県が全国1位で、静岡県内の順番は1位舞阪(浜松市)、2位福田(磐田市)、3位吉田(吉田町)、そして用宗(静岡市)が県内4位につけています。

◆地図 用宗漁港-2

◇関連記事(おすすめ)
2015/04/26小川港魚河岸食堂(焼津市)本まぐろ丼と漁港のこと
 シラスの漁期は3/21~翌1/15となっていますが、旬というかピークは春(5月)と秋(9月~10月)。今回訪問は出荷の多い秋のピーク期間の9月中旬。
ピークを狙うのは混雑はあるものの、冷凍物回避が一番の理由。冷凍物のシラスの鮮度は生流通のものよりも良い場合があるのですが(収穫時期からの時間経過ではなくシラスそのものの品質的鮮度。これはマグロも同様)、冷凍物ならばわざわざ用宗漁港まで来る必要はありません。
用宗漁港まで来たという満足感の中で、漁港の風景を見て、そして用宗の空気と一緒にいただくことで『(食彩品館.jp的に)美味しいっ』となるのです。
食彩品館.jpの持論(常に主張している意見のことですよ。念のため)ですが、「味の評価は舌で味わい、それを最終評価するのは脳である」ということ。
すなわち、口に含んだときに感じた舌の味蕾からの情報は、味神経線維を伝わり脳幹(延髄孤束核)~大脳皮質の味覚野へ伝わります。
味以外の情報(香、見た目、食感等)は口や目や喉等、体の各部分で認識され、大脳皮質の各感覚野に伝達されます。
以上の情報は大脳皮質連合野に到達し、“美味しい”“不味い”等の判断が行われ、その食べ物の総合評価を決定します。
その後、内臓感覚の情報が扁桃体で過去の記憶も合わせて伝わり、視床下部へ至り、“好き”“嫌い”の判断をするわけです。(食彩品館.jp過去記事より)
よって、一番大事なのは視床下部の判断に影響する「その場の雰囲気」。これを味わうために現地まで行って食したい衝動に食彩品館.jpは駆られるわけです。
素材・現地の雰囲気(水・空気・景色・環境)が揃うのが産地で食すということになります。
百貨店の物産展や地元直売所、市場内食堂、漁港食堂で食べると美味しいのは素材のこともありますが、多くは雰囲気も一緒に食していて、それが大きく影響していると思っています。

◆地図 用宗漁港

 
 で、まずは直売所。
用宗漁港直売所&どんぶりハウス
静岡市駿河区用宗2-18-1
℡054-256-6077
営業時間
・直売所/9:00~17:00※ 土日祝は9:00~15:00 

●用宗漁港直売所20150912 (4)

・どんぶりハウス/11:00~14:00
定休日・直売所/年中無休 
・どんぶりハウス/雨の日は休業 
※1月16日~3月20日の禁漁時期の間の木曜日

●用宗漁港どんぶりハウス20150912 (7)

 「生シラスありません」。
陳列されている釜揚げシラスもすべて冷凍物から茹でたものあるいは解凍品。
ということは本日営業予定のどんぶりハウスも同様であることがわかります。
別に冷凍物でも前述の通り、味の劣悪を論じなければならない程の差はない(食彩品館.jpとして。念のため)と思うが、これまた前述の通り、ここまで来たならば漁りたての生シラスをいただきたい。
「ここしばらく全然水揚げがない」(店の方)。
そりゃしかたない。
□ポスター20150912しらすマーケット中止
ということで、せっかくなのでここならではの「漁師漬け」を購入。シラスと桜エビの二種から、桜海老の漁師漬を購入。
サ クラエビは皆さんご存知の通り、近隣の由比、蒲原、大井川が主力漁港。ですが、実はサクラエビの漁期のメインは4月~6月、10月~12月(6月11 日~12月は禁漁で冬は駿河湾の奥にエビがいるため獲れない)でシラス漁と重なるものの、午前はシラス漁で午後は由比や大井川へ行って他船でサクラエビの 漁に参加しているという。すなわち、用宗漁港に停泊している漁師の方々の力添えでサクラエビ漁が成り立っているということも関連して、今回の記念購入と相成った次第。

★由比産桜海老の漁師漬

★駿河湾産桜エビ漁師漬け 用宗漁港直売所20150912 (1)

裏面の表示を見てください。

購入商品 用宗漁港直売所20150912 (13)

冷凍商品なのでマイナス18℃以下で保存してくださいとあります。保健所の指導通り。マイナス18℃を担保できない冷凍庫は×。我が家は×ですが・・・。
さらに原材料がシンプルで尚且つ、きちんと主力原料の産地名入り。素晴らしいというか、これで普通なんですよ。この普通をしてくれない商品が結構あるのです。
さらに普通まで行かないのが料理として提供される場合。これは何とかして欲しい。
「国産、天然、生」とか購入促進につながる情報は大々的にアピールするのに、その逆はあえて表示しない(惣菜や料理等店内製造・店内販売ならば表示義務がないので聴かれたら口頭で応える)というのはズルイと思います。

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KOマート用宗店
静岡市駿河区用宗5-3-4
℡054-268-6767

●KOマート用宗店20150912 (1)

生のシラスは見当たりません。
釜揚げしらすは「静岡県産釜揚げしらす(解凍)」という表示。この後、KOマート大井川店へ行く予定なのでそちらで再確認することに。
・肉はセンターパック惣菜はセントラルキッチンメインだが、炊飯器ごはんの提供でイメージ演出。自家製干物は加工センター製造。

KOマートに関する食彩品館.jp訪問記事(一部紹介)

2009/10/09KOマート御前崎店訪問覚書


2011/03/19KOマート静岡大和店訪問記ベアードブルーイング


2011/07/01KOマート田中店(京王商事)訪問記


2015/06/18KOマート大井川店(静岡県)2


2015/09/21KOマート用宗店(静岡市)


2015/11/23KOマート大井川店(静岡県)4


2015/01/21KOマート大井川店(静岡県)5


2016/02/24KOマート大井川店訪問記6

2019/06/07KOマートfineみずほ店(静岡市)

2019/09/10KOマートfine富士店(静岡県)

生シラスとサクラエビに関する記事

2009/10/09 KOマート御前崎店で生シラス


2012/04/05遠鉄ストア高林店で御前崎産生しらす


2012/06/12吉川水産で釜揚げしらすと生しらす丼(富士市)


2012/09/12清水魚市場おさかなセンター河岸の市(静岡市)


2013/05/30割烹大船(浜松市)舞阪漁港産生シラス


2015/06/19 生しらす釜揚げ(MV徳川明倫店)


2014/01/01 しずてつストア千代田店生シラス


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生サクラエビ

2013/04/12アンドウ池田店(静岡市)生桜えび(非冷凍)


2014/05/21タチヤ堀田店(名古屋市)鮮度の良い生桜エビ


2013/06/05駿河湾特産サクラエビの宵売り(由比漁港)

桜エビ 新旧比較

↑ 上の画像と左下の画像が非冷凍のサクラ海老。
      右下の画像は解凍の“生”↑

 

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