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気温上昇。商品の品温は大丈夫?

流通業界・用語|2008/07/04 posted.

 梅雨もあとわずか、これからは太陽がサンサンと輝き、果物が美味しくなります。でも気温上昇するということで商品管理という面では頭が痛い季節になります。
 私の経験談です。
 ある日、お客様から苦情。冷凍商品が溶けている。「お客さんが暖かいとこへ放置しておいたんじゃないの~?」とか言いながら売場の冷食を念のためチェックしたら、柔らかい!!。チルド商品みたいな微妙な固さ。
ケースの温度を確認するとちゃんと-20℃。「なんで?」。調べたら空調の風が邪魔してエアカーテンを乱していた。普段はなんともないのに、真夏で空調もフル稼働。空調のパワーがエアカーテンを乱すなんて初めての経験でした。「そんなことあるの?」が実感です。
 それで購入したのが「ハンディ型放射温度計」。店舗部で購入して衛生チェッカーが時々、それを使って商品の表面温度を確認するようにしました。そしたら、要冷商品で品温が下がっていないものを発見。
洋日配なんかで使っているラウンド型のセミ多段ケースの角地。一番、売れる場所です。ここが冷えない。
メーカーの人に来てもらって見てもらいましたが解決せず。しぶる日配担当を説得して、とりあえず角地に常温商品や関連商品を陳列しました。
 一度、試した方がいいですよ。特にロードライン超えて陳列しているお店は。オープンケースのエアカーテンを邪魔している商品があると、だいたい品温が上昇しています。
鮮魚のバラ売りでも、下に氷や保冷材敷いても、魚体が冷えていないこともあります。
 衛生事故起こしたら辛いですからね。商売的にも人道的にも。「コンプライアンス」は単なる法令遵守や企業倫理だけじゃないです。お互い気を付けましょう。

 この放射温度計とハンディ型の金属探知機(針発見用)は最近のスーパーでは必携ですね。
 
追伸: アクセス数が昨日、6,000を超えているのに気付きました。訪問 ありがとうございます。
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