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柳家権太楼と出会う

旅行記, 趣味その他|2008/07/19 posted.

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2011/02/27柳家権太郎 幸田にて(愛知県)

 5年前に少しの間だけ、関東に単身赴任していた時期のことです。
赴任時期がもう少しで終わりということで、関東地方の温泉を回り、先日の「温泉ブログ」に紹介した場所の他、日光などにも行くことができました。
 最後の休日を翌週に控えたある日、午後から時間が空いたので、一度でいいから”見てみたい”と思っていた寄席へ行くことに。
 7366899ネットで調べると池袋演芸場で「二人会」ということで午後からやっていたのを見つけまし た。
柳家権太楼さんと春風亭正朝さんの二人会ということで、前座は権太楼さんとこの人が出ていました。
 会場が意外に狭い。でも平日の昼時なのに満員です。初めての寄席。前座さんの話の時には寝ていた常連っぽい人も、正朝さんが出だしたときから、高座に注目しだし、そして権太楼さん登場。
 「二番煎じ」という40~45分位の古典落語です。驚きました。すばらしい。
「爆笑王」という名にふさわしい、お腹をかかえて涙が出るくらい笑いましたよ。
落語がこんなに楽しいものとは思いませんでした。完全にノックアウトです。痺れました。
 こんなに面白いものならば、ということで、翌週の最後の休みも落語を”拝見・拝聴”しに行くことに。もちろん、権太楼師匠が出る高座を狙っていきました。
場所は浅草演芸場。権太楼師匠の出番まで、ガラガラの席の真ん中で前座さんの話から聴きだしました。二つ目が登場して、次に漫才が、そして手品など。寄席はテレビで有名な人たちも数人出演して、楽しい落語を見せて聞かせてくれます。
 そしてお待ちかねの権太楼師匠。本日は前回のように長い話でもなく、しかもトリでもないので時間は15分程度。
それでも前回の長い話ほどではありませんでしたが、楽しめました。
すっかりファンになった私は東京出張があると権太楼師匠の出番の時間に合わせて寄席に寄ることに。寄席へはちょっとした仕事の目的もあったのですが、本当の目的は落語を楽しむこと。楽しむのは「落語を楽しむ」ことではなく、「権太楼」を楽しむこと。
 ある時、お弟子さんの真打披露会、新宿のとある会場で初めて直接、お話をする機会がありました。短い時間でしたが、本とDVDにサインしていただきました。ツーショット写真も(照)
直接、話をするときさくで楽しい方でした。笑顔がステキですね。接客のプロだけあって見事な笑顔です。サインの言葉も人柄がにじみ出るいい言葉です。

  「こだわらず、拘らないで、有るがまま」
 「風にふかれて」

Photo 落語は芸術でも単なるエンターティメンントでもなく、「芸」であること Dvd1をその高座を経験することで知ることができました。
何回か寄るうちに、同じ話を聴く機会がありました。
話は「大酒飲みの話で、世話になっている旦那さんが酒の勝負をする、『五升を一気に飲めるか』」という【試し酒】。
五升を飲む芸がすごい!!。見ている寄席にいる客、全員が芸に引き込まれてシ~ンと静まりかえる。その中で師匠の「ゴクッ ゴクッ ゴクッ ゴクッ ゴクッ」と酒を飲む音が寄席中に響く。見ていると「オェッ」と自分が飲んでいるかのような錯覚をおこす。何回見てもすごい。
終わったあと、皆が「エエもん見せてもらった」という満足な顔。
この話は15分程度ですが、これだけで寄席の入場料を払う価値ありです。
 というような時々追っかけをしていた私ですが、今年の3月にも出張の翌日を休みにして寄席を見に行きました。あの池袋演芸場です。
最近は寄席ブームとかで、浅草演芸場なんか平日でもツアー客とかで満員。当日の池袋演芸場も平日にかかわらず満員。
 ちょっとお茶を買いに自販機に行くと、なんとっ。権太楼師匠が私服で座ってました。
例のごとくあつかましく、写真とツーショット写真をお願いしたところ、あの笑顔で「いいですよ」と快く応対していただきました。あせった私はデジカメを落っことしてしまい、デジカメがうつらなくなってしまった。せっかく写したのですが、「すみません。ケータイでもう一度」とお願いすると「デシカメ大丈夫?」と心配してくれました。
  7366896その日の演目も「試し酒」。堪能。
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ところで、「試し酒」のオチですが、
五升を飲みきった近江屋の下男、五升飲む勝負の前にちょっと席をはずします。そのことを旦那から勝負の終わったあと聞かれた下男は「旦那に恥かかせちゃいけないと思って、心配なので向かいの酒屋で五升飲んできた」。

  おあとがよろしいようで・・・・・(♪金毘羅ふねふね~♪)