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食べ物を施す

神社仏閣|2008/07/27 posted.

 施す相手は餓鬼。「施餓鬼(せがき)」と書きます。
今日はお寺で盂蘭盆施餓鬼会(うらぼんせがきえ)があります。
 仏教では死後、生前の行いにより六道世界(天上道、修羅道、人間道、畜生道、餓鬼道、地獄道)に振り分けられるとされ、この六道のうち、餓鬼道に落ちた人は食べ物を食べようとすると、食べ物がすべて炎となって燃えてしまい食べられず、常に飢えています。
施餓鬼供養では、ご飯、水、野菜、果物、お菓子などのお供え物をして、あらゆる餓鬼に施しをする。その功徳が施主やその先祖にまで及び、すなわち「追善供養」となります。
「追善」とは、先祖が生前できなかった「善行」を、のこされた者があとから「追って」代わりに実行するという意味だそうです。
施餓鬼に施す供養の会が「施餓鬼会」です。

 「盂蘭盆(うらぼん)」とは梵語のウランバンナを音訳したもので、「逆さ吊り」という意味があるようです。供養を受けられず、逆さ吊りの責苦に遭っている先祖の霊を救うための会が盂蘭盆会。
旧盆の時期に先祖供養も兼ねて、餓鬼道に落ちてしまった人への施しをするのが「盂蘭盆会施餓鬼会」となります。

 「の探訪」をテーマにしたプログですので、しっかりと供養して、日ごろのの恩恵に感謝するとともに、人類皆平和に飢えることなく暮らせることをお祈りしたいと思います。

「なむからたんのーとらやーやー。なむおりやー。ぼりょきーちー・・・」
(大悲心陀羅尼)