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継続は力なり(山本昌)

趣味その他|2008/08/06 posted.

 師との出会いは大切です。心の底から大切にされている。この人は真剣に自分を心配している。肉親でもない他人の自分のことをここまで大事に思ってくれる。
アイク生原さんとの出会いが山本昌の人生を変えました。
 日本から渡米して無給で働いた雑用係からオーナー補佐まで登りつめたアイクさんは、「落ちこぼれの背の高い投手」を付きっ切りで鍛えました。
亜細亜大学の監督を勤めたとはいえ、プロの経験のないアイクさんが山本昌に伝えたことは3つだけ。そのうちの一番大事なひとつは「低めに投げろ」。
星野仙一監督(当時)は「アメリカから帰ってきた山本昌はベルトより高いところに投げなくなっていた」と語っています。
 山本昌は自身を「速球派」といいます。投げるボールの40%以上が速球。
これは同タイプの阪神の下柳投手の8%と比較すると、いかに多いかということがわかります。(データは全盛期のものです)
球速は130k台なのに、投げた球が一秒間に50回転以上(松阪でさえ40回転台)という恐ろしく回転する速球(伸びのある球)を駆使。それにアメリカ仕込みのスクリューボールを見せ球に、ところが実のところ低めのスライダーやカーブを決め球にして打者を打ち取る。
そんな山本昌の自宅の玄関にはアイクさんの写真が今でも飾ってあるそうです。
 亡くなった時に遺影の前で号泣して立ちあがれなくなったほど、山本昌が敬愛していたアイクさんが200勝を達成させたと思っているナゴヤのファンはたくさんいます。
今オフは200勝の記念ボールを持ってアメリカへ墓参に行く予定だとか。

 「低めに投げろ」を愚直に、真面目に、一生懸命に、徹底的に継続させた山本昌。
きっと山本昌はこれからの長い人生も「どこかでアイクさんに見守られている」という思いを持ったまま生きていくと思います。

 うらやましい。アイクさんも山本昌も。
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 おめでとう200勝。次の目標は球団記録の211勝だそうです。

2008/08/06継続は力なり(山本昌)(この記事)

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