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渡辺流~かんたん計数で夢をかなえる本~250円弁当仕掛け人の本を読む。激安。

書籍|2008/10/30 posted.

渡辺一紀さん(㈱あきない元気塾代表)が書いた本をネットで見つけて購入。
客数や荒利益率から始まって、総資本対経常利益率や商品投下資本荒利益率までの基本的な店舗経営の数値管理について語っているのですが、内容は今まで読んだ教科書的な本と大きく異なります。
こういう本を読む時には「この人の言っていることは正しい」と思いながら読まないと最後まで読めません。
最初の数ページを読んで「はぁ~ん?」と首をひねってしまったらそこで読めなくなります。「ウンウンなるほど」と相槌を打たなくてはいけません。

内容は過去の経験値から出された思い込み数値を基に、成功事例と失敗事例を紹介して「いかに繁盛店にするか」について語っています。
この思い込み数値というのはなかなか的を得ているので、だんだん「思い込み数値」ではなく、「思い入れ数値」なんだとわかってきます。

●経常利益で5%を確保したい
・客数アップのためには喜んで損をする。
・重点商品を徹底的に売り込む。余計な品揃えはしない。
・異常値作戦は商人としてのDNAを覚醒させる特効薬。
・在庫を持つ。そのために売り切る。回転率を上げる。
・特売比率100%。店内丸ごとスポット化で坪効率アップ。
・一日一尺1万円売れ。

などから

・売上が減ったら人を増やせ
・「人が主役」の店は労働分配率60%超でも健全経営

などの過激な言葉が出てきます。

サノヤさんやアブヤスさん、ヤマトさん、そしてマルスさんなど、この方の影響(直接・間接)とか指導を受けているんでしょうね。

ようやくわかりました。なんで、弁当を250円で売るのか、特売商品を天井高く積み上げて低価格で売るのか、生鮮の大容量パックを何段も積み重ねて陳列するのか。
この方の繁盛店の作り方は「起死回生」の手段で、普通のスーパーマーケットではできない、やれそうにないことだと思います。だからこそ「やれば繁盛店になる」と言い切れるのでしょうね。
それでも「繁盛店の寿命は3年」とご自身でも語っておられるので、店舗側がどのように4年目以降を切り開いていくか、という課題もあるようです。

大変勉強になりました。次回訪問時はそういう視点(渡辺流繁盛店作りのノウハウ)で上記の店舗で買物したいと思います。

ところで、アマゾンでこの本を探すと、一緒に購入を勧められるのが水元氏の本だったりします。
(渡辺氏の本に「ライブ販売と称して・・・」という部分が出てきます)
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●ご参考 上記に記載された店舗と関連はありません。
〔250円(税別)弁当の事例〕
Photo
〔売場イメージ写真〕
記事に記載されている店舗と関連はありません。
画像は加工してありますのでご了承ください。

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