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イズミヤスーパーセンター広陵町店でSuC.のことを思う& 6月オープンの直売所の動向

イズミヤスーパーセンター広陵町店
〒635-0825奈良県北葛城郡広陵町大字安部450番地1
℡0745-54-1238
開店日2010/4/23
訪問日2010/5/04

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イズミヤは好きなスーパーです。というか「繁盛しているイズミヤ(GMSタイプの店の生鮮売場、特に精肉と鮮魚。)」が好き。
なかなかボリューム感のある陳列量と見所多い品揃えなど、“運がいい”と出会えます。
最近では(といっても昨年だが)西宮ガーデンズ店のオープンや既存店ではSuC 紀伊川辺店で、“運よく”、大変、良い売場を見せてもらった。
 
 イオン系のスーパーセンターやイズミヤ、オークワとかを訪問して思うのだが、生鮮食品売場だけを見ると、普通のSM的な品揃えをしている企業が多い。
ディスカウント系企業のスーパーセンター(ベイシア、プラント、トライアル等)は別として、ワンフロアに3,000坪以上の広い衣住関売場を持つGMS、SM系企業(イズミヤ、オークワ、イオン)のスーパーセンターはもっと深い品揃えをしないと「スーパーセンター」としての魅力を感じないと思っています。
「安く売るための運営経費削減」→「品揃え圧縮」では芸がない。
品揃え少なく、単品陳列量を多くするだけなら、わざわざワンフロアが広いスーパーセンターにする必要はない。やるならコストコぐらいの規模で積み上げないと。
歩くのが疲れるだけ。
かといってウォルマートのような5,000坪~7,000坪もある衣住関メインではなく、どんなスーパーセンターが良いのかなと思っているのだが、この結論は自分の目で「A-Zスーパーセンター」を見てからにしようと思っています。
今のところ、食彩賓館のスーパーセンターイメージは「パワーセンターの圧縮版をワンフロアで、ショツプではなく“売場”展開」。衣料、ホームセンター、家電、飲食&サービス、生鮮食品、グロサリー、日用雑貨。これをワンフロアー3,000坪~(本当は3,000坪以下で実現できると良いのだか)で超強力専門店をフルライン終結させ、多頻度利用で小商圏内根こそぎ獲得できる“売場”(NSCではなく、モールでもなく)を作る。
問題は広大な敷地確保、店舗間で仕組みが違う精算方法の統一、各売場の品揃えの深さ・価格の位置づけ、専門店オリジナル装飾を廃止して統一感を出すこと。そして、それぞれの専門店を調整できる“人材(会社?)”が必要。
な~んてことを勝手に想像しながら売場を徘徊しておりました。

 さて、イズミヤスーパーセンター広陵店。衣住関は最近見たオークワの桜井店より品揃えが広く深いが、かといってGMSというほどではない。これは食品も同じ。
「GMS的食品売場」ではなく「SM的食品売場」を感じた。
特に難しいのが青果売場。鮮魚は魚種と鮮度で、精肉はブランド牛や価格訴求で通常のスーパーと差異化ができるが、青果は「鮮度」が命。高鮮度は「朝採り」されたものでないと見てわからない。当然、朝採りでも鮮度劣化防止のための処理をするのだが、そういったことによる高付加価値を価格に転嫁しにくい。
この広陵店でも「京都野菜」「奈良の野菜」「大和野菜」とコーナー化して差異化しょうとしているが、どの程度効果があるのかは不明。
ただし、食彩賓館にとっては大変ありがたい。特に大和野菜のコーナーで勉強させていただきました。
 鮮魚は「お魚屋さんの揚げ物コーナー(焼き魚コーナーとは別に設置)」と「ごはんがすすむマーク入り」の逸品コーナーが目に付きました。なかなか良い提案だと思います。
“魚屋のお寿司コーナー”の「限定数量海鮮巻」は「お造りのネタの切れ端を使っているので、数に限りがありますが、味は一級・値段はお手ごろ」というナイスな商品が並んでいました。
魚種もそこそこ豊富。刺身のネタと価格のバランスも悪くはない。
 精肉では和牛や黒豚を中心とした専門店風対面売場。「神戸牛」をトップブランドに、「佐賀和牛」をメインに販売。下位?商品として「ノープランド黒毛和牛」も対面販売。
多段ケースでも別途、「丹波和牛」をコーナー化。こりゃ管理が大変。客もどれを選んで良いのかちょっと迷う。
 惣菜はオープンキッチン。関西では結構、保健所の指導がゆるやかなのでしょうか。オープンキッチンになっている店舗をよく見かけます。特に揚げ物コーナーはフルオープン。でも皆さんちょっと恥ずかしそうに後ろ向きで作業。
売り方としては「名物」「おすすめの一品POP」でアピールしているのが目立つ。
という感じの壁周りでした。

「3階建のGMSをワンフロアにして、品揃えを少し減らし、価格をちょっと下げて、スーパーセンター風な売場作りと演出をした店舗」。
きちんと調査とかしていないので“感じ”です。“感じ方”は個人の自由。どのような“感じ”を持ったかをちょっと記録してみました。
●購入商品
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・大和野菜「かおりごぼう」。この春ゴボウは貴重品。たしかに香り良し。
・生でも食べられる「広陵サラダ茄子」。なかなか珍しいものを購入できて満足。家族が実食したが、反応はイマイチでした。
・日配多段ケースエンドにてコーナー化されていた地元の豆腐「石動山豆腐 紅葉玉子とうふ」黄色ではなく、色は白色。原材料が「斑鳩玉子、利尻こんぶ、花かつを、塩田塩、醤油」なかなかのこだわり商品。
・「ここの近くで、朝茹でしました」ということで「朝ゆでうどん」。確かにモッチリ。生駒の「イシメン㈱」。
・イズミヤのPB緑茶は愛知県豊川市の「トーアス㈱」製造。
・奈良のお土産コーナーがあり、記念にせんとくんが光るタイプを購入。妻が携帯に付けた。

おはぎは俵型
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スーパーのおはぎについてこちらで語っています
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別棟に地元直売所6月オープン
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JAならけん協力で出荷する生産者を募集中。地元農産物の直売所の他、そば打ち、パン作り体験コーナーも予定。オープンが広陵店開店とずれ込んだのはJAならけんとの調整や生産者の募集状況のためなのか、当初の計画通りなのかは当方知らない。
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↑「くつ下等」が気になる[E:delicious]

 JA直売所や道の駅直売所を頻繁に訪問し、買い物している食彩賓館としては、
~スーパーの直売コーナーは「売場の品揃えの一部」。直売所で販売している農産物は「お土産に近い感覚」で購入。よって、直売所の方が買い上げ単価に期待できる。
直売所はかなり広範囲で集客している。スーパー直売売場は日頃利用している人がついで買い~

という印象を持っています。
スーパーの担当者は大変なんですよね。直売コーナーがあると。生産者と頻繁に連絡とって、翌日納入予定の商品とか数量を確認してから自店の商品の発注したりとか。
でも、一番の違いはそういった目に見えるところではなく、農家に対する営農指導や栽培管理に関する記録をきちんととっているかの違い。
JAの直売所というか、JAが管理している直売所の商品はきっちり、そういった生産情報を管理されています(食彩賓館が調達部門に在籍した当時のことですが)。
ある地方の著名スーパー(広い直売コーナーを持つ)に訪問した大手企業の青果バイヤーが「どうやって(栽培情報など)管理しているのだろう」と疑問を持ったそうです。
そりゃあ、ちゃんと営農管理ソフトウェアとかで栽培情報を一括管理しているんですよ。たぶん([E:catface])
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●資料
・チラシ
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・レイアウト
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・お客様の声
Photo
・大和野菜パンフ
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