食彩品館.jp

阪食が頑張っている。阪急ファミリーストア住吉店訪問(大阪市)

阪急ファミリーストア住吉店
〒558-0043大阪府大阪市住吉区墨江1丁目7番13号
℡06-6678-3026
開店日 2010/02/02
訪問日 2010/07/24
20100724_8

この住吉店後に開店した「阪急オアシス山科店(4/1オープン)」を先に訪問している。
ということで、こちらの「ファミリーストア」業態?がどのような店になっているのかを確認するために訪問。
「オアシス山科店」で取り組んでいた“オープンキッチンで臨場感演出”は、すでにこの「ファミリーストア住吉店」で実施済みだったようだ。
青果入口から入ると阪急マーク入りの木箱を使った売台がなかなか店の雰囲気とマッチしている。山科店よりもきちっと商品が陳列されているのでより高質感を感じる。
もちろん、例の量り売りコーナーも設置。さらに、雑貨関係の関連商品を壁の空きスペースに装飾イメージでうまく陳列。これはウマイ。
突き当たりはいつものように鮮魚。オープンキッチン。
そして壁回り伝いに精肉売場が続くのだが、最奥には「精肉惣菜」を配置。そして、惣菜売場方面を見ると、なんとベーカリー(100円パンの阪急ベーカリーショップ)を売場内に配置している。これは斬新。
グロサリーも狭い店舗を有効に使って高質品も品揃え。オアシスではなんとなく散漫になりがちなグロサリー売場も、住吉店ではグッと締まっていい感じに品揃えしている。

“ファミリーストアはEDLP店舗”と勝手にレッテルを貼っていたが、“EDLP店”という印象から程遠い高質志向店だった。この店は阪食以外でも、「これからの小型店のモデル店」になるかもしれない。
ただし、相当、人手が必要。小型店でも、400~500坪クラスの店舗に近い客数が来店しないと、これだけの人件費をカバーできる売上げを確保できないかもしれない。
もしかするとムリ・ムダ・ムラを徹底的に排除した秒単位の標準作業とそれを組み合わせた生産工程管理が完成されていて、小型店の客数でも充分、採算が取れることを科学的に検証し、さらに実証されている・・・ということはないと思うけど([E:happy01])。

小売各社の売上げが伸びず、経費を削減して販売管理費比率を少しでも低下させることを考えている中、これだけの作業工数を投入し、規模の拡大を図るという努力に対して拍手したいと思います[E:good]。

食彩賓館的印象
総合     ★★★★☆
(山科店より先に訪問していたらおそらく★3ツ)
装飾・備品★★★★☆
品揃・商品★★★☆☆ 
売場作り ★★★★☆
品質・衛生管理★☆☆☆☆
(オープンキッチンのため)
価格(当日)★☆☆☆☆
サービス  ★★★☆☆
リピート  ★☆☆☆☆
視察向け ★★★★☆
上記の★☆の説明はこちら

最新の「南千里店」を見に行かなくちゃ。

●購入商品
20100724_7
・卵の特売と野菜の保存袋を購入。野菜の保存に使うのがもったいないと思うほど出来の良い袋。横に小さなチャックがついていて、保存してある玉葱を先入れ、先出しで下から取り出せる。
******************
●阪急オアシス及びその関係の食彩賓館記事

・2007/12/9  阪急オアシス清和台(兵庫)
・2009/3/19神戸三宮(いかり)から阪急西宮べ(兵庫)
・2009/3/20西宮阪急と阪急ディリーマート(兵庫)
・2009/4/28阪急オアシス伏見店(京都)
・2009/8/17阪急オアシス御影店8/5オープン (兵庫)

******************
●オープンキッチンについて食彩賓館的考察
・オープンキッチンは衛生的に安心できません。昨今、オープンキッチンを取り入れる企業が増えてきていますが、食彩賓館は感心しません。
ということで、某出先機関へ確認したところ、「店舗への出入口が自動ドアなどの設備を設置していて、常に開放しているような状態でなければ、窓枠のない作業場であっても営業許可は出しています」ということらしい。「衛生的には好ましくないが」という注釈付。
高質スーパーは臨場感演出よりも衛生感演出に気を配っていただきたいと思う。
でも、増えていくだろうなあ。中部~関東でも。関西の新店ではオープンキッチン当たり前という状況だし。
昔はどこもオープンキッチンで要冷商品も平気で突き出し陳列していたんですよね。それを関西スーパーやニッショーといったとこが鮮度管理にきちんと取り組みだして、各社の衛生に関する意識が向上。保健所の指導に従うとどうしても窮屈な売場になる。ということで、また昔に戻っていく。それが結局、若い客にとって目新しさになるし、経営幹部にとっては昔の活気があった時代が蘇る。商品は誇大広告や派手な演出で販売するものではないと思いますよ。まずは「食の安全」そして「安心」。最優先事項をおざなりにしてはイカンと思います。
ただし、ペーカリー売場の方が黒いネットを被っているのを食彩賓館は確認しました。“見える異物混入”についてはきちんと対応されているようです。