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業務スーパー袋井店でSPAとSNSCについて思う

SNSCはスモール ネバフッドショッピングセンターの略(笑)
とりあえず、業務スーパー袋井店の開店時間(9時30分)まで時間つぶしの目的で隣の「コメダ珈琲」へ。先日、twitterで「久々にコメダ」とアップしたが、一週間に2回も行くのは初。
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コメダブックで「シロノワールのパンケーキは(有)フランスパン(名古屋)が製造」ということを知る。

 ついつい数店集まっただけでショッピングセンターと言ってしまうのだが、実際は数十店~数百店集まって、互いが機能しあってこそのSC。ここはコンビニ、珈琲店、業務スーパー、和食、ラーメンで「出店してくれるところをなんとなく集積しました」という感じ。
RSC、NSC、CSC、ライフスタイルセンター。本だけ読んで(本ならまだ良いがネット情報やスーパーのニュースリリースを鵜呑みにして)いろいろと専門用語を使ったりすると恥を書く。食彩賓館もしょっちゅうあるが、そういう時は「食彩賓館基準っ!!(こちらに記事にしています)」と開き直ることにしている[E:bleah]。先日も某スーパーが「SSM」「プロトタイプ」という言葉をニュースリリースに出していたので、ちょっと興味を持ち確認したところ、きちんとした「そのスーパー基準」の回答が返ってきた。「プロトタイプ」なんて言葉をニュースリリースに書くとまた真似してしまう人が出てくるのになあ。業界人の真似して「ゲーマン」とか使うのと同じだと思うが(学術用語でもないと思う)。
業界紙を読んでいると現場を知らない(働いたことがないということではなく、「現地現物現実」を知らないという意味)だろうなあという人ほど、マーケティング用語を使う。ましてやニュースリリースに「プロトタイプ」なんて用語を使う企業は・・・。ということで、もうすぐ岐阜にオープンしますね。
注:ここで「プロトタイプ」という用語にこだわったのは、業界によって意味と使い方が若干異なっているためです。ニュースリリースを読むのは私のような一般人もいるので(笑)、わかりやすい言葉で伝えて欲しい。

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業務スーパー袋井店
〒437-0064静岡県袋井市川井1186-1
℡0538-45-2200

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 「製造小売業」SPA(speciality store retailer of private label apparel)はユニクロやGAPの商品のことをいうと思ったが、最近は業務スーパーを運営する「神戸物産」も使うようになったらしい。「らしい」というのはチェーンストアエイジで読んだから(笑)。ネット情報や本で読んだ情報を「事情通」としてアップするほど厚顔ではない。

食彩賓館はプロフィールでバラしている通り、商品調達部門に所属していた期間が長い。3回ほど出たり入ったりしているが、概ね会社人生の半分近くをそういった部門で過ごしている。
そういった期間を通じての経験上、市場や問屋さんなど、中間流通に対して、いわゆる「問屋不用論者」ではなく、逆にその存在価値を充分理解し、共存共栄というほどではないにせよ、協力しあってきたつもり(もっとも取引先はそう思っていないと思うが)。
  「製造小売業」のリスクは当然、在庫。
卸の重要な仕事は販社に対して「ジャストインタイムで納品すること」。そのためにメーカーと販社への橋渡し役が機能して初めてその存在価値と理由がある。なので、問屋が「ジャストインタイム」で販社に納品できないようであれば、その存在価値はなくなる。つまり物流会社のような仕事をしてもらっては困るということ。逆に機能を発揮しすぎて、店舗の棚割まで作成してもらっても困るのだが・・・。

注意:ここでいう「ジャストインタイム」は販社の立場から「必要な商品=客が求めるもの」「必要な時=旬(広義の)」「必要なだけ=ロットではなく、さらに欠品もなく」。

 そういった問屋機能を必要としなくなった企業がすべて「製造小売業」になっていくかというと、そうは思っていません。
“在庫”に対して鈍感か、もしくは鋭敏な企業のみが取り組めることだと思っています。
店頭に在庫をいくつ持つか、バックヤードにいくつ持つか、そしてセンターに、問屋倉庫に、さらにはメーカーにいくつ製造してもらうのか。そういった「在庫手持ち」をスルーで考えられる人とそれに対して責任を持てる人がいる企業だけが取り組める。簡単にいうと「売れを予測できる」「その売れに必要な在庫数を準備できる」ということであり、売れの予測や必要数の準備に対するリスク回避を高度に担保できる企業のみ取り組むことができる。そう思っています。

神戸物産的「製造小売業」がどういったものなのかをここで語るつもりはありません。食彩賓館がこの件を取り上げた理由は、今回の「業務スーパー袋井店」で「国内産」というPOP表示を売場で見たから。海外で製造したものを右から左へ流すだけでなく、国内メーカーを買収あるいは子会社化して、自らの企業名をつけて「国産品」として販売している商品を以前からちょくちょくみかけていたが、ここまで増えているとは。ということで、記事にしてみました。過去記事でSBとPBについて記事にしたことがあるが、それを含めてもう一度、そういった商品区分(販者<社>名を冠していないが独自の商品を含め)を見直す必要があると思っています。

さて、食彩賓館が買物した感想。
「製造小売業」による国内製造メーカーとのタイアップや買収して製造した商品について、「国産品」表示が、「国内原料使用商品」と勘違いする人がいるのではないか」ということの方が気になった。よって、「国内製造品」という表示の方が正しく伝わるのではと思っています。さらに原料の産地と製造会社を表示、あるいは検索できるようにしていただくと、食彩賓館的買物(出所がはっきりしないとイヤ)をする場合、大変ありがたい。

神戸物産とオークワとの取り組み、そしてローソンとの取り組みについては【お知らせ】記事の「流通覚書」でいち早くキヤッチてリリースしています。これからも、そういった沢山の情報の中から「これは」と思う記事を流通覚書にアップしたいと思っています。自分のアンテナも高くしないと。
むか~し、「アンテナは高く、姿勢は低く」って先輩パイヤーに教えてもらったっけ([E:happy02])

●購入商品
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・SPAなのでしょうか。“国内産”表示のお好み焼きミックス。小麦の産地は不明。
・コーラは韓国産。ディスカウント系店舗御用達。
・「日配品限界価格に挑戦」と表示された低脂肪牛乳。さらに30円引き。賞費期限切れ間近。