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地元に支えられるナフコ不二屋の新店「下津店」で推考して推敲。「見方を変える」

今回も長文です。最初に生意気なことを語っていますが、最後にその“生意気”について理由を記しています。いつものように最後まで読む気がない方は退場願います。最後まで読む、いえ、この食彩賓館を訪問していただいた時点で私の意見に対する同意者と判断して語っています。取り扱いには十分注意してください(笑)。「なんじゃコイツ」と思う人は私のように『“なんじゃコイツ”的ブログなんて訪問しないし、読まない』のが一番だと思います。ハイ。
↑ こういうことを真剣に受け取る人はまだ食彩賓館に慣れていない証拠(笑)

ナフコ不二屋下津店
〒486-0924愛知県春日井市下津町北島210番
℡0568-29-6000   
開店日2010/10/19
現地確認日
①(開店前)2010/07/01
現地確認日②(開店前)2010/08/18 
現地確認日
③(開店前)2010/10/16 
訪問日2010/10/23
20101023_2

自宅から近いのでちょくちょく見に行くことができる。
(と、言っても距離的な意味ではなく、時間的な意味で)
ところが、オープン後は慌てて見に行くほどの興味が沸かない。大変失礼な言い方なので関係者の方々には申し訳ないが、自分のブログなので正直な気持ちを書くことにする。
一言でいうと「面白くない」のです。
これはナフコ不二屋社に限ったことではなく、バロー社、フィール社、ヤマナカ社、アオキスーパー社など近所にある見慣れたスーパーのオープンはすべて「面白くない」。
なぜ、面白くないかを考えてみた。
これも一言でいうと“驚き”がない。「サプライズっ!!」がない。
先日、『は行』店舗のことを書いたが、店舗訪問をしていて一番、楽しいのは“繁盛店”を見ること。
“繁盛店”で感じる『気』みたいな、うまく言えないが、神社仏閣的“パワースポット”とは違う、もっと明るく開放的な雰囲気。
買物客の出す“買いパワー”と店の“売りパワー”が相乗効果となって、より一層、『エネルギー』が充満している。陳列されている商品を買い物カゴについつい入れてしまう。そんな“繁盛店パワー”を体験したいのです。
さらに新しい取り組みを実験導入していたりすると“超”嬉しい。いや“激”“驚”“爆”かも知れない([E:coldsweats01])
そんな期待ができるかできないかで新店の訪問時期が遅れてしまうことになる。

じゃあ、何故、新店訪問をするのか。
行ってみないとわからないじゃあないですか。もしかすると初めての取り組みがあるかも知れない。「おおっ」と驚くような取り組みがあるかも知れない。
上記にあげた「面白くない」と言い切った店舗であっても、時々、目を見張るような取り組みがあったりします。
そんなことで、新店が出る日を楽しみにして、愛車のナビに新店マークを登録しては、毎週土曜日に食彩賓館活動をしています。店にとっては邪魔で余計なことを言う客であっても、売場で腕を組んで睨み付ける他店の調査員・同業者よりはマシと思っています。
一応、必ず、買物をしているので([E:catface])

 というような前フリをした後のナフコ不二屋下津店の話。
今回は違う視点で店を見てみました。“趣味的”な視点ではなく、“生活者”として店を訪ねたとしたらという設定で下津店を訪問すると・・・という話です。

 愛知県人だけでなく、スーパーマーケットに興味がある人は誰でも知っていると思うのだが、一応、覚書として記す。
●協同組合ナフコチェーン
・「ナフコ」は名古屋フードコーポレーションの略
・1961年結成。1962年設立。
・参加企業「ナフコ不二屋」「ナフコトミダ(15店)」
     「ヤオトヨ(1店)」「ニワキン(6店)」
・脱退企業
 「ナフコカニエ」(2001年現フィール)
 「ナフコはせ川」(2006年MV中部が買収)
 「ナフコうおとき」(2010年自己破産)

●㈱不二屋
・本部: 愛知県春日井市六軒屋町5-29(春日井店2F)
 (本社は名古屋市東区に登記)
・創業 1946年 創立1955年
・25店(名古屋市12店、春日井市7店、その他6店)
・スーパーマーケット(24店)とリカーショップ(1店)

●ナフコチェーン関係の食彩賓館記事(索引)
・2009/1/15ナフコうおときフードと熱田神宮 
・2009/4/11
ナフコ不二屋 喜多山店オープン 
・2009/8/22
ナフコ不二屋サンライフ店7/23改装オープン 
・2009/12/31
ナフコ名東引山店とアクロス小幡店
・2010/07/01
ナフコ不二屋下津店の風景 
・2010/08/03
ナフコトミダ豊山店でモデリング売場を見る 
・2010/10/18
ナフコ不二屋下津店の風景 
●店舗外観写真(索引ページ)
 (一部閉店済み店舗含む)
・ナフコうおとき
本町店老松店中村店花塚店浄心店
・ナフコニワキン日進店半田のぞみ店、植田店鳴海店レモン、名東引山店
・ナフコ
ヤオトヨ刈谷店 
・ナフコトミダと不二屋は店舗数が多いので割愛。
 こちらの
索引ページを参照願います。

 ナフコチェーンとしては、主力2社の脱退後、当初のボリュームからは相当、パワーが落ちているハズなのに、時々、思い出したように新店が出る。
特に㈱不二屋の新規出店は居抜、新規を含めて、この2年間で4店と300億円規模の企業としてはなかなか頑張って出店していると思う(上から目線でエラそうな表現でスミマセン)。
下津店の前は桃花台店なのだが、桃花台店は居抜改装なので、売場作りに少し苦労されているといった印象。今回の下津店は喜多山店(2009年5月)以来の新築出店ということで、ちょっと期待して訪問したのだが・・・。冒頭で記した“驚き”を発見できずガッカリ。
でも視点を変えて、“生活者”として売場を見てみると印象がガラっと変わった。
今回は食彩賓館のスーパーマーケットの見方を少し変えてくれた記念すべき訪問となりました。

 スーパーマーケットで最初に確認するのはその外観というかルックス。外観(装飾)と内容(運営)がきちんと合致していることが「いいな」と思う最初の条件。その外観を駐車場で隠しているという愚行に対して、まずあきれてしまう。不美人を隠すためにわざわざマスクとメガネをかけているような感じ。
でも2階駐車場から隠れた店舗全体の外観を見ていて、ちょっと考えが変わった。駐車場で店舗外観が見えないということは余計な装飾も要らないということ。つまり、見た目の良さはナフコ不二屋にとって不要な、余分なことなんだとわかってきた。メガネとマスクで顔を隠せば、化粧しなくても良い。つまり余計な(とナフコ不二屋社が判断したかどうかはともかく)コストをかけなくて済む。
確かに店内装飾もチープというか安っぽい。バローが最近の新店で取り入れている「ローコストだが、そこそこチープではない」装飾とは違う。
ローコストでチープ。さらにセンスも感じられない。こうやって書くと身も蓋も無いが、それが今までの食彩賓館の見方だった。
ナフコ不二屋下津店が思っているスーパーマーケットはそういった派手な装飾や見た目の麗しさではなく、「実際に購入してくれている生活者である地元客に必要か不必要か」ということで判断しているのではないかという当たり前のことに気付いた。←イヤホントなんです。笑わないように[E:coldsweats01]
スーパーマーケットで働いていると、普段、買物している人にとって必要か不必要かではなく、他企業に対してとか株主(これから出資してくれるかも知れない人を含む)に対してとか、あるいは経営者(上司含む)に対してウケが良いかどうかで判断して行動してしまうことがある。
つまり、食彩賓館は「“客志向”と言いながら、実際は“上を見て”“(客以外の)外へ向かって”仕事をしてしまうことが多い」と言っているのです。

 この下津店にはそれがない(ように思えた)。品揃えされた商品を見ても、地元の生活者にとって過不足のないように気配りされて品揃えされている。
特に惣菜の小型パックと手作り的な商品に強くそれを感じる。シンプルで余計なコメントもなく、さらに客を小ばかにするような過度な演出もない。長年の地元出店経験を通して、見栄えの良いだけの商品は、わが店の購入者には支持されないと判断しているのだと思う。
そういった目で店内を再度眺めると、食彩賓館的印象の悪いこの店が、地元買物客という“生活者”にとって必要と思われるものをきちんと提案している生真面目なスーパーであることがわかってきた。つまり、「一見してつまらないが、それは食彩賓館の見る目がないからだ」ということ。
「じゃないと、創業以来長い期間存続し、さらに新店を出せるわけがない」というナフコ不二屋社の無言の声が聞こえてきそうな下津店訪問でした。
 ありがとうナフコ下津店。食彩賓館に新しい“目”と“耳”を与えてくれたことに感謝。
結局、長年存続し続けているスーパーマーケットの悪口を言う人は、それ(悪口)が法律に反するようなルール破りのことでない限り、単に『見る目、聴く耳、感じる心』が不足しているだけだと思う。
ということで、過去記事で悪く書いた(あるいは悪く書かれたと思った)スーパーマーケットの関係者とその支持者の方々にお詫び申し上げます。
(いつもお詫びしているなあ[E:sad])

●購入商品
20101023
・大変失礼な質問をしてしまった。商品を見る限り解凍品ではない様子。でもパックにドリップ(肉汁)がかなり多く溜まっている商品があるので「解凍品ですか?」と聞いてしまった。「前日カット」と答えくれたが、陳列されている商品の消費期限は25日。「?」と違うことを思ったが、ここでは触れない。商品は解凍ではなくフレッシュ(生)でした。切り落としでも塊でもなく、きちんとカットした商品が、しかも国産豚がこの価格。すばらしい特売ですね。色が少し悪いのはこの際、我慢します。隣に置いてあった豚ロースカツ用の脂の整形具合がグッドでした。このあたりも生真面目さが伺えます。先日購入した某店のロース肉の整形の甘さと比較すると・・・(以下自粛)。

●食彩賓館的印象の内容は今まで通りで変更なし
・食彩賓館的印象(2010/09/29改訂)
 (評価ではありません)
総合     ★★☆☆☆
装飾・備品★☆☆☆☆
品揃・商品★★☆☆☆ 
売場作り ★★☆☆☆
品質・衛生管理★☆☆☆☆
価格(当日)★★★☆☆
サービス  ★★☆☆☆
リピート  ★☆☆☆☆
視察向け ★★☆☆☆
繁盛感   ★★☆☆☆
上記の★☆の
説明はこちら

●チラシ

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