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「美味しい店」スーパーNISHIYAMA(ニシヤマ)アステ川西店へ行く。堪能しました

スーパーNISHIYAMA(ニシヤマ)アステ川西店
〒666-0033兵庫県川西市栄町25-1
  アステ川西アステ川西TEMPO175
開店日(仮) 2010/12/15
訪問日   2010/12/18
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兵庫県と大阪府の境にある川西市。西国巡礼の旅、そしてスーパーマーケット訪問と度々、通過あるいは訪問している地域。そこにニシヤマ社が出店。
ちょっと復習。
▼企業名 西山寛商事株式会社
・本部 京都府福知山市駅前町41-2
 ℡0773-22-0200
・年商 100億円(目標)
▼店舗
・荒河店 
 京都府福知山市荒河東町133 TEL.0773-23-8000
・篠山店 
 兵庫県篠山市東岡屋字桑ノ木ノ坪141 TEL.079-552-3388
・有野店 
 兵庫県神戸市北区有野町有野980-1 TEL.078-982-1400
・三田フラワータウン店 
 兵庫県三田市武庫が丘7-1 TEL.079-569-6222

▼食彩賓館記事
以下の過去記事を読んでいない方は下記記事のうち、最低、②③④記事を読んでから川西店の記事を読んでいただきたい。希望ではなく、読まないと食彩賓館が今回、何を記したいのかうまく伝わらないと思う。しつこく、リンクを貼っているのはアクセス数を増やすためではなく、知っておいてほしいためです。
①2009/5/3丹波篠山から姫路へ【食彩賓館三号館記事】
2009/5/12スーパーニシヤマ篠山店へ行く
2009/5/22NISHIYAMA三田フラワー店へ行く
2010/1/18<Nishiyama>ニシヤマ三田フラワー店再訪
⑤2010/4/26カンブリア宮殿でエフピコ

  篠山や兵庫にあるスーパーマーケットだが、食彩賓館に登場する機会が多い企業。
業界情報に疎い食彩賓館は、流通業界のことや何処の店が注目されているとかの情報を良くわかっていません。なので、詳しい方からいろいろ教えてもらっては、せっせと訪問を続けています。スーパーニシヤマもそんな企業の中の一つ。
スーパーマーケットで“高質スーパー”と客から、あるいは一部業界人から称賛されるスーパーは多い。その多くは、凝った装飾や演出、手の込んだ商品作り・売場作りで、価格の高い商品を並べておくことで「高質」と呼ばれていることが多いように思っています。
食彩賓館が思う“高質”は「商品・運営」において秀でていること。そういった商品力・運営力で他を圧倒する力を持っているスーパーのことを「“良質”スーパー」と呼んでいます。
当然、良質スーパーにおいてはコンプライアンスだけでなく、公序良俗や安全・衛生に配慮して製造された商品で、且つ、多くの一般人がリピートしたいと思う味と使いやすい仕様、適正な価格で、気持のよい環境(適切な商品情報・買いやすく・選びやすく・程好い接遇)で提供されていなければなりません。
特に「価格」は大事です。金(原料調達価格と人件費)を注ぎ込んで高い商品を作って「どやっ」顔のスーパーも多いように思う。逆に「安い」と言われるスーパーでも「品質に比して高い」と思うこと多々。
 前フリが長くなりました([E:coldsweats01])
西山寛商事㈱社(以下ニシヤマ社と略)の店舗では食彩賓館が思うところの良質な商品を多く発見できます。
だから訪問して楽しい買い物ができる店舗なので、兵庫や篠山に立地しながらも、食彩賓館が訪問し、記事で取り上げることが多いのです。
ニシヤマ社の店舗を訪れると目にする表示「味は百貨店、価格はスーパーマーケットの高品質商品」は実に的を得た表現だと感心しております。
食彩賓館はさらにこう付け加えたい。
伝え方が上手い
確かにPOPの数や能書きが多いのだが(失礼[E:coldsweats01])、内容をよく読むと「なるほどねぇ~」と納得・感心してしまう。
POPに書いてある言葉と実際の商品の現実がほぼ“イコール”。これはすばらしいことだと思います。
いわゆるコトPOPだと思うのだが、他企業他店舗のマネリングコトPOP(あるいはゴトPOP・・・ゴトPOP関連記事)とは全然違う。
●一例
・余部鉄橋夢香住寿司「山陰 香住の余部鉄橋近くの小さな工場で茹でたカニを機械を通さず、手作業でカラをむいて毎日直送!。冷凍していないのでカニ本来の風味が生きています」
・朝びき鶏POP「鮮度宣言! 本日の朝処理された鶏肉を鳥取から直送!しました。夕方に販売いたします。だから“新鮮で超鮮度”です」
ということで、食彩賓館NGワードの“超”を使っていても納得させていただきました。

 書きたいこと書いたので、後は覚書程度にしておきます。
見た印象で◎=気に入った。○良い。△イマイチ。
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●青果
地下へ降りてから、案内なしでは到底、たどりつけないような配置になっている。しかも、いきなり、ニシヤマ社らしくない青果売場が広がる。「仮オープンでごめんなさい」と表示されているのは、移転専門店との兼ね合いで、青果売場の工事が完了していないため。詳しい事情は知らん([E:confident])
ただし、商品と表示はニシヤマ社そのものなのでちょっと安心。いつものようにPOPを読みながら商品を見て回る。時間がかかる[E:catface]。
・○プレミア干芋「安納美人」「紫乙女」
・△えひめのみかんジュース「市場で安いのでついつい買っちゃいました。フレッシュなみかんを擦って作っています」
・○丹波篠山産山の芋箱売り
・△「小玉だからってバカにしないでよ」サンふじりんご。
続いて、加工食品の特売場があり、その奥に惣菜~寿司~鮮魚が続く。
ニシヤマ訪問の醍醐味はエフピコの展示会で見るような商品作り([E:happy01])。食彩賓館はスーパー界の「法華涅槃時」と呼んでおります。
寿司がパックの中で小さく前に倣えをして、整然と並んでいる。ただし、食べられないモノが中に入っているのが玉に瑕。
●寿司・米飯・総菜
・◎西山特製祭寿司。グッド。エビの置き方が良い。
・○びっくり玉子巻き。山椒の葉がポイント。
・○特選にぎり11貫「銀河」。美味しそうなネタ。やたらトッピングが多い。
・◎金色夕日の穴子寿司1000円。「余部鉄橋夢香住寿司」の下半分を「特上とろける煮穴子」に変更したバージョン。本当に旨そうに見える&且つ旨い。
・○チラシ寿司850円「香住かにづくし」。見た目はただのチラシ寿司。香住産のカニ(記述済み)がポイント。
・○「姫ちりめんの陽だまりちらし」。三田フラワー店で購入済みだが、さらにパワーアップした感。
・○びっくりおはぎ。フレスコのパッケージ柄と似ていてびっくり。どっちが先かは・・・。
・◎おにぎり「おにぎりなんてどこでも同じ・・なんて思っていませんか?」おにぎり型のPOPが良い。コメントは最後の方がイマイチだったので割愛([E:confident])
・◎日高昆布。他企業でも同様な売り方が出てきました。味も商品も良いので、次なるアピール方法に期待。
●鮮魚・塩干
・◎天然クエ。玄海灘産。超美味でした。
・◎さんまみりん干。2回ほど購入済み。確かに美味しい。
・◎自家製和えものシリーズ。明太和え、たらこ和え、にしん親子漬、真いか三升漬等。
・×鮮魚オープンキッチン
・○いくら醤油漬(魚醤漬)。「若く脂ののった秋鮭から作りました。魚醤入」「この品質でこの価格!」
・◎「鍋物セット自慢話。その日の朝入荷した新鮮ピチピチお魚を当店で盛り合わせしました」
・○ボイル松葉かに(香住加工)。チラシ商品。当日の朝、宮津市経由で川西市まで来たのだが(ものすごい寄り道[E:coldsweats01])、スーパーで松葉ガニの姿を見ることはなかった。解凍品ではないと思う。さすがです。
・△「産地から直接買い付け、直送しました」市場からの仕入ではなく現地へ行って・・と書いてあったと記憶しているが、これは中間流通業者の方に失礼ではないかと思います。
●精肉
・◎ホルモンの説明書。「当店の国産ホルモンは冷凍ではなく、生にこだわって販売しています。ってご存知でしたか?」 (ご存じでしたか?がなければもっと良いのだが)
・△ ミンチ「比べてください!美しさも、美味しさもニッポンいち! 日本一きれいなミンチを目指しています!まるで竜安寺の石庭のよう。しかも、いろんな料理に使えて大変便利珍しくアピールがイマイチ。特に他のPOPに「日本一」とあったのが引っかかる。(ただし商品は◎)
ミンチ「激突 ミンチ肉で作る手作り人気対決。当店のフレッシュミンチで作るハンバーグVS餃子。おつまみにも!餃子、お子様大好きハンバーグ」写真付きでコメントも良い。大人にも子供にもということで家族で使える大型パックを提案している。上手いなあ。
・△透明トレーの説明。
・△「ササッ」と焼肉。もういいんじゃないでしょうか。他のフレーズに変えても。ついでに「ココがすごい」とか「○○なんです」「ご存じですか?」も。他企業にマネリングされて、このフレーズはかなり陳腐な印象を受けます。今頃マネリングしている企業も企業だが。
・◎自家製鍋セット(野菜入)。他社よりも100円高いが内容バツグン。これこそ、“品質に比べてお値打ち”。
●加工食品
・◎「くらべれば一目瞭然。勝負あり!」他社の100円カレーと当社のカレーを中身盛り付け写真で比較。さらに、美味しい理由だけでなく、安全性と子供向けに甘口があることもアピール。
・◎かりんとう饅頭。旬ですね。
・○黄金さんま缶詰。「生より美味い」ホントか?
・成城石井のワインって以前から販売していたっけ?
●その他
・△お面。気持はわかる。が、まず、社長・専務がやりなさい。売場で取引先と話していないで。ちなみに食彩賓館が店長時代は率先して自分がやってました。かぶり物好きなので[E:happy01]。
・生花はサービスカウンター前。“洋風仏花”があった。
・ベンチで寿司を食べたのだが、ゴミを処分するゴミ箱が設置されていなかった。しかたないので、お店の方に処分をお願いした。スマン。カウンターレディの気分を害したかな?
総括
・商品は良い。価格もそこそこ。ただし、食彩賓館の望む衛生管理としては一部、不満がある。でも機嫌が良いので今回は語らない([E:catface])

★購入商品

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・余部鉄橋夢香住寿司。まず、最初に言いたいこと。いつも言っているが、食べるもの以外はパックの中に入れないことを望みます。衛生的な配慮です。
さて、商品について。スーパーの弁当だけでなく、百貨店の物産展なんかで、蟹入りの弁当は仕事柄、何種類食したかわからないくらい食べたが、これにはタマゲた。蟹の味がするだけでなく、風味が残っている。これはスゴイ。恐れ入りました。ちなみにイクラがおいしくて、イカもバツグンだった。それ
に比してマグロがちょっと弱い印象。醤油は正田醤油。
・玄界灘産くえ。わざわざ「(アブラボウズではなく)本物の“本”クエですか?」と大変失礼な質問をしたのは私です[E:coldsweats01]。5カンで980円で食べられるとは思いませんでした。鹿児島でいただい時のクエとは全然食感が違っているものの、こちら(ニシヤマ社)の方がが刺身としては美味しい。これは本当に「この品質でこの価格」でした。ブラボー。
・朝びき鶏肉。翌日食べたので普通の味でした。残念。
・伊勢ののり。105円。安い理由説明のコメントだったのだが忘れた([E:happy01])
・開発商品ビーフカレー。たしかに具が多い。
・ふぐ茶漬け。鮮魚売場で鯛・鮭茶漬けなどと一緒にコーナー化されていた。美味しそうだったので購入。まだ未食。
・かりんとう饅頭。中に餡が入っている。確かに美味しい。

ニシヤマ社のウリは商品です。運営などは見ないで、商品だけ見ていると楽しい買い物ができます。

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●食彩賓館的印象
 (2010/09/29改訂)
 (評価ではありません)
総合     ★★★★☆
(仮の青果売場を除く印象)
装飾・備品★★☆☆☆
品揃・商品★★★★☆ 
(寿司と総菜の一部がピカ一)
売場作り ★★☆☆☆
品質・衛生管理★☆☆☆☆
(鮮魚がオープンキッチン)
価格(当日)★★★☆☆
サービス  ★★★☆☆
リピート  ★★★★★
視察向け ★★★★☆
繁盛感   ★★★☆☆
上記の★☆の
説明はこちら
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 これだけの店舗数でこれだけの商品開発ができるというのがスゴイ。おそらく、「これはダメ」「あれは無理」という制約が、少ないんだろうなあ。うらやましい限りです。
これまた想像なんだが、作っているor造っている人たちは、レストランのシェフのような気持ちで商品を提供しているのだと思う。パートさんまで含めて。
確かに「美味しい店」です。ごちそうさまでした。
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●資料
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