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「若鶏のさんわ」の名古屋コーチン御在所SPを食べる(三重県)

本日2本目の記事
一本目は
華壱(愛知県豊明市)で「中華そば正油」をいただく。これは満足
二本目は
【お知らせ】名駅一丁目1番計画北地区(仮称)の風景他、ぎゅーとらラブリー神戸店、(仮称)スーパービバホーム長久手店、閉店7月中旬予定 有楽町阪急、新店・改装記事1/22

EXPASA(エクスパーサ)御在所<上り線>
〒512-0906三重県四日市市山之一色町1569-2
開店日 2010/09/17
訪問日 2010/ 08 /29  (風景記事用訪問)
訪問日 2010/12/05(記事はこちら)
     (12/04訪問記事もあります)
訪問日 2011/01/15(今回記事)
20110115expasa

 施設の詳細については上記訪問記事にアップ済みなので割愛。
今回は名古屋コーチンの話。
「オスは鳴き始めの頃、メスは卵を産み始めの頃」ということで、その頃の名古屋コーチンが美味しいそうです。
食彩賓館が30年ほど前に、食肉の学校へ会社から派遣された話は以前、記事にしたことがあります。鶏のさばきも実践はともかく、方法は知っています。
特に首のサバキが難しくて、なかなかうまく出来なかった記憶があります。
そういったことから鶏肉を見ると、どうしても「セセリ(首肉)」が気になって([E:wink])
さらに、派遣された学校では鶏を絞める実習もあったりして、生々しい思い出があるのです。

 さて、名古屋コーチンの話。
とりあえず、いつもの覚書
・元尾張藩士の海部荘平・正秀によって、地鶏と中国のバフコーチン交配の「海部種」が起源。その後、褐色レグホーン等の遺伝子を導入して「名古屋種」となる。
・「名古屋コーチン」の基準(愛知県HPhttps://www.pref.aichi.jp/0000013589.htmlによる)は「名古屋種」で「外見上の特徴を有し」かつ「DNA検査で確認できる」もの。民間ふ化場や飼養農家が決められた通りに管理していることなどがあげられる。
・特徴は「鶏冠(とさか)は鮮赤色で単冠、眼は赤栗色を示し、耳朶(じだ)は鮮赤色、嘴(くちばし)は淡黄褐色、脚は鉛色(灰色)である。羽色はバフ色(淡い黄褐色)を基調とし、雄は羽色がやや赤味が強く、尾羽は緑黒色を呈する。雌は体羽のほとんどがバフ色で、一部に尾羽の先端が黒色を呈するものがある」~協会HPより抜粋。
・出荷はオス(110~120日)、メス(120~130日)で出荷される(若鶏さんわ基準)が養鶏企業により差がある。
・食肉用の出荷開始は1984年より

 ということで、食彩賓館が精肉部門にいた頃は名古屋コーチンの肉は名古屋市農業センターから時々、払い下げされるものしか手に入らなかったのだが、上記覚書にも記したように、食肉用として民間でも養鶏されるようになり、かなり身近なものになった。
3年前にDNA検査の結果2割がニセモノという報道もあったり、いや全部一致したとか、高価な名古屋コーチンにはいろいろと話題が多い。

 訪問当日、食事をするために御在所SAに寄ったのだが、さて、柿安にするかと思い、メニューを見ていたが、思うようなもの(ここだけのメニュー)は松阪牛入りのハンバーグ定食2,100円。ちょっと寄ったSAで食事をするには躊躇する金額。
他の既存店の松阪牛丼はすでに実食済みなので、他に何か未食のめぼしいものは・・・と探していたら若鶏のさんわの「御在所スペシャル」を発見。
ちなみにパッケージには「名古屋コーチン」とあるがそれは商品にかかる言葉ではなく、「若鶏のさんわ」にかかる言葉なので注意が必要。
名古屋コーチンは焼き鳥の「ネギマ」と「つくね」のみ。それぞれ「タレ」と「塩」があるので、一本ずつ計4本購入。計1,400円。結構、高い金額になってしまった。これだったら柿安の松阪牛入りハンバーグでも良かったかなと思ったが、ここ数年、夜は軽くすませるようにしているので、これで良しとする。
自宅に戻ってから少し温め直していつものように娘とシェアして食べた。
名古屋コーチンの肉は焼き鳥セット原料を含めて何回も食べているが、焼き鳥の既製品として食べるのは初めてだ。
 感想。
焼きたてを食べないと正当な評価はできないが、以前食べたフレッシュから塩をふっただけで焼いた時のものと比べると少し味が落ちるように感じた。
ジューシーさが不足しているのは焼き鳥というメニューだからなのか、焼いてからの時間経過なのかどうかまでは不明だが。
それと気になるのは、肉質が少し柔らかいこと。昔はもっと肉質が固かったように思うのだが、それこそ気のせいかもしれない。
つくねは流石に他の地鶏との違いが良くわかった。名古屋コーチン本来の味とコクがつくねにすると良く出せるようだ。

 昨今はスーパーでも気軽に名古屋コーチンが買えるようになった。さらに全国各地の地鳥(JAS法上の)も多く見られるようになった。中には黒鶏まで販売しているスーパーもある。
名古屋コーチンというブランドの価値がこれからも高いままなのかどうかはわからないが、地場の品種は大事にしてほしいと思っています。
 
 焼き鳥4本で1,400円というちょっとした贅沢をしてしまったのだが、名古屋コーチンのブランド維持には少しだけ貢献できたかなと思った御在所の夜。
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・2008/12/29三越星ヶ丘店グルメ食品館 改装後初訪問
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・2010/06/12太田商店へ玉子を買いに行く(鳥骨鶏、岡崎おうはん他)
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