食彩品館.jp

【トレードショー訪問記事その1】値引きシール文字認識対応レジスキャナ(東芝TEC)の確認

流通業界・用語|2011/02/10 posted.

 
 食彩賓館にとって、これこそ今年のトレードショーの目玉。
1月25日にニュースリリースされ、さらにオークワ社での実験について食彩賓館でも紹介。そしてトレードショーへ出品されることを知るに及んで、これはなんとしても確認しなくちゃということで、馳せ参じた次第。でも、その前に恒例のオフ会や落合シェフの料理講習会に夢中になってしまい、結局一番最後になってしまったのです。
 さすが注目商品だけあってレジの説明ゾーンにはレジ待ちが発生([E:coldsweats01])
SM大手L社の方の説明を終えて、ようやく食彩賓館の番。
まずは気になる使用感と読み取り能力の確認や質問を中心に。そうするといろいろと思い違いをしていたことがわかってきました。
おそらく値引きシールにチップとか内臓しているのかと思いきや、なんと通常の値引きシールで認識できる。これは意外でした。しかも特殊なシールではない。
スーパーのレジでチェッカーのミスで多いのが、釣銭の違算金と価格違い。価格違いは登録ミスが主なのだが、チェッカーの値引きシール見落としも発生していた。
対策として、値引きシールの替わりにバーコード発行とか、値引きシールを商品の表面とバーコード横の二箇所に貼るとか、値引きしてロスを出して、さらに作業時間まで余計にかけているというまったくムダなことをしていました。
このシール認識スキャナーだったら値引きシール見逃しなんかなくなるのでは、さらに作業時間短縮にもなるのではと思っていたが、実際やってみた感想。
シールは貼らなくちゃいけないのはもちろん、チェッカーが見逃さないようにバーコード近くに貼付して、さらにお客様にわかるように表面にも貼らなくちゃいけない。間違いが是正されるとしたら、50円引きなのか30円引きなのかの見間違い防止くらい。思ったほど効果が出ないかも知れないのが残念だが、いろいろなクーポン券や携帯電話などの販促(画像クーポンなど)には使えそうなことはわかった。しかもスキャナを入れ替えるだけで対応化なのも嬉しい。(ただし、「値引きバーコード対応済みシステム」が前提)
伺った範囲でメリットを記すと
・値引きバーコードが不要による作業時間削減とラベルコスト低減。
・QRコード、携帯画面のバーコードもスキャン可能で、販促等に活用できる。

●機種について ニュースリリース 
・画像処理式縦型スキャナ IS-890T
・発売日 2011/4/1

 そんな値引きシールよりも驚いたのが、下記のデモンストレーション。
1. レジが混雑し、二人制でも客待ちが発生(全台レジフル稼働)したと仮定。
2. 第3のレジ応援担当がレジ待ち中の方の側まで行って、買物した商品をハンディスキャナでバーコードスキャン。
3.そのデータを手持ちの発行機でQRコードレシート発行し客に渡す。
4.客は自分の順番が来たら、レジのスキャナー担当にそのQRコードレシートを手渡す。
5.スキャナー担当は客の持つQRレシートをスキャンする。
6.買物データがレジに取り込まれて表示される。
 ということで、オープニング期間や繁忙期間にハンディを増やすだけで混雑緩和対応ができる。
1_3

 「おお~」と驚いたが、よく考えるとキーPLUや値引きシール処理はハンディでは処理できそうにないので、その辺りが課題か。
(御参考記事:2010/10/14 同時に3人で1台のレジ対応しているスーパーネゴロ)

  これは後で思ったのだが、当日のバーコード無しの商品、例えば、キュウリバラやホウレンソウなどを画像登録しておけば、現物スキャンで認識できるのかな? そうすればタッチキー不要でさらにスピードアップすると思うが。フジとサンフジの区別は無理だろうけど、王林とフジの違いくらいは認識できると思うが。興味本位なのでTECさんに直接聞くのも([E:coldsweats01])
どうなんだろう。誰か最終日に聞いてくれないかな。

 まだまだ課題が多いが、将来、楽しみなシステムであります。
で、最後に一番、知りたかったことを質問。
「これって、オークワのセルフレジ(2011/01/26記事)みたいに“ニャーー”とか“メェー”とか鳴かせることができますか?」に対して、ニッコリ笑って「できますよ」と答えてくれた。

 メッサオークワ高松店で実験しているので、ヨロシクお願いします。(誰に頼んでいるかは内緒)

 東芝TECさん新設な対応ありがとうございました。これだけで往復の新幹線代を使った価値がありましたよ。
Tec
******************
20110208_0900