いずみ市民生協 コープ若江店でいろいろと購入(大阪府東大阪市)
いずみ市民生協 コープ若江店
大阪府東大阪市若江東町3-4-43
℡0120-031-001
℡06-6732-4661
営業時間 9:00-22:00
駐車場 55台
開店日 2010/10/02
訪問日 2011/03/19
大阪府堺市に本部があるが、活動エリアは大阪市を除く、大阪府南部。今回、訪問した若江店は活動地最北に位置する。
ざっと覚書的に概要を記す。
・供給高(売上) 592億円(2009年度)
(内訳) 宅配 467億円
店舗 93億円
その他 32億円
・組合員 379,967人(2010年3月末現在)
・店舗数 12店舗
ということで圧倒的に宅配事業が主体の生協。生協の店舗運営はなかなか厳しい状況にある中、新店を出したのが昨年10月。ご存知のように生協の新店、特に出店数の少ない生協の場合、いろいろとアイデアが盛り込まれていることが多く、できるだけ訪問するようにしています。ところが、生協の新店を取り上げてもアクセス数が少ない。食彩賓館を訪問する方の多くはイオンのモールなど大型ショッピングセンターがお好みのようです。そういったどこでも、誰でも扱うようなテーマは他の方に任せておいて、食彩賓館は「軒の栗(世の人の見付ぬ花や軒の栗)」を積極的に取り上げていきたいと思っています。
店外からの印象は普通のスーパーマーケット。中に入ると壁面装飾がユニーク。ハローディやレッドキャベツのような派手さはないが、オリジナリティがあります。店内撮影禁止なので紹介できないのが残念ですが、HPにチラッと売場写真が紹介されています。
楽しい装飾で、且つ、ユニークな取り組みも売場に散見。
鮮魚の売場内にオープンキッチンを設置して、IH調理器で生のイカナゴを炊いている。まったく仕切りのないフルオープンの場所で煮炊きができるというのは地域の保健所の許可申請とか気になったりするが、関西では多くみかける。恐らく、食彩賓館の地域の保健所とは指導内容が違うのだと思います。生協店舗では非常に珍しいですね。
売場にパッケージされた自家製イカナゴの釘煮があったのでためしに購入。生のイカナゴも大量に陳列されている。もちろん関連の釘煮用のタレとかも。この時期ならではの旬のものを見ることができて嬉しい。
売場内の調理場でチーフらしき人物がイカナゴの煮炊きをしている。同僚になにやら厳しい言葉でご指導しているが、フルオープンなのでお客さん(私)に聞こえているよ。
精肉に移動すると目を疑う商品が。なんと鶏肉のタタキ。大阪の店舗では普通に見かけるが、生協で販売しているのは珍しい。南は九州、北は北海道まで訪問しているが鶏肉のタタキを初めて生協の店舗でお目にかかった。しかも「食中毒を防ぎましょう」というパンフを配布しているのに。
カンピロバクターの所に「生食はさける」「75℃1分以上の加熱」と表示されている↓
生協が販売するくらいだから高度に安全が担保されているハズと勝手に解釈して記念購入。でも心配だったので、店の人に「大丈夫ですか?」と一応、確認。「絶対に大丈夫です」となにやら自身満々なのでいろいろ他にもしつこく事例をあげて確認したが「絶対に大丈夫です」と断言してくれたので購入。結局、「絶対に大丈夫」の根拠は確認できなかったのだが。
家に帰ってからやっぱり心配だったので焼いて食べた。気になるなあ。あの自信はどっからくるのだろうか。もしかすると「今までは大丈夫だった」という自信なんだろうか。
「そんなに心配だったら買うなっ」と思われる方もいるのでしょうが、食彩賓館が知らない安全にタタキを提供できる調理方法があるのかも知れないと思い、いろいろと聞いているのです。決して、嫌がらせではありませんっ。
惣菜まできてようやく気付いたのだが、売場作りや商品作りがどれもどこかで見たものが多い。他店をよく研究された成果が売場に出ている。例えばおはぎは「ヤオコー流」。その他生鮮品は光洋“風”を意識。惣菜売場の前にカットフルーツやサラダコーナーを設置しているのも他店研究の成果と思う。近畿事業連合との連帯成果なのか、それとも自社の研究成果なのかまではわからない。努力はされています。それは伝わってきました。
ただし、かって福井生協で見せてもらったような驚きの新規取り組みは特に発見できませんでした。気付けなかっただけかもしれません。
●覚書
・簡便商品を集めた「クィッククック」を青果売場や惣菜売場、そしてグロサリーの定番コーナー各所に配置。これはなかなか良いと思う。
・「お声はいしゃく掲示板」
・日配コーナーの漬物のバラ売り。訪問時はすべて袋に詰められていたが、新店オープンの頃は見映えの良い売場だったと思う。
・「当店、お惣菜コーナーのにぎり寿司はお作りした時間より6時間以内にて販売をしております」これもいろいろなところで取り組みしているのをマネリングでしょうか。
・焼酎コーナーで「中々」「山ねこ」を販売していたがプレミア価格だった。これも生協では珍しい。
●購入商品
・いかなご釘煮。身が少し透き通っていて濃すぎる味ではない。グッド。一度、生を購入して自家製「くぎ煮」にチャレンドしたいと思っています。
・ミニおはぎ3種セット。どこで修行したんだろう。ご存知ヤオコー型の三角トンガリタイプ。きな粉に湿り気がまわってしまっているのが残念。おはぎの餡は自家製ではないと思う(未確認)。
・はなまる寿司 ハーフ。小腹が空いたので。同色なのでわかりにくいが、よく見るとたまごとかんぴょうが巻かれている。
・鶏のたたき。色は良いのですが。
・白菜糠漬。半額処分されていたものを購入。これ美味しいです。バラ売り商品はショーカードに添加物やアレルギー表示をしていたが、たまたま、この商品だけ表示を発見できなかった。
・松山あげが安かったので購入。今まで見た中で一番安い。
・ブルドックの「デミ風目玉焼きごはん」調味料。あまりみかけないタイプ。単に“食品添加物無添加”とせずに、「カラメル色素、増粘剤、化学調味料、甘味料を使用していません」という表示方法が気に入った。グッドジョブ。
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●食彩賓館的印象
(評価ではありません)
総合 ★★★☆☆
装飾・備品★★★☆☆
品揃・商品★★★☆☆
売場作り ★★☆☆☆
品質・衛生管理★☆☆☆☆
(オープンキッチンは好みではありません)
価格(当日)★☆☆☆☆
サービス ★★★☆☆
リピート ★★☆☆☆
視察向け ★★☆☆☆
繁盛感 ★☆☆☆☆
上記の★☆の説明はこちら
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●資料