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阪神百貨店梅田本店は「庶民(百貨店好き)の御方(味方)であり続けてほしい(大阪市)

 名古屋の百貨店というと松阪屋“さん”だけど、食彩賓館にとっての思い出の場所は名鉄百貨店。1階だったか地下だったか忘れたけど、円形売台がゆっくり回転するお菓子売場を今でも覚えています。今は名古屋三越栄店になったオリエンタル中村もそうなんですが、子供にとって、百貨店の思い出の場所といえば、レストランと屋上遊園地。屋上遊具では満足できなくなった子供達はゲーセンなどのアミューズメントパークへ流れ、百貨店のレストランが庶民には縁遠い高級店になり、モールのフードコートへ移った。
頼りのデパ地下もだんだん難しい状況になり、有名専門店でもなかなか継続的な集客が厳しい状況。
そんな中、何時行っても繁盛している阪神百貨店の食品売場を数年ぶりに訪問。もちろん、JR大阪三越伊勢丹の開業に対して、どう対抗しているのかという興味ではなく、純粋に阪神百貨店の食品売場で買物したいと思ったから。

阪神百貨店梅田本店
〒530-8224大阪府大阪市北区梅田一丁目13番13号 
℡06-6345-1201
改装開店日
訪問日     2011/05/04
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 トラッキーの勇ましいポスターを眺めて地下へ向かう。ガトーフェスタ・ハラダ (GATEAU FESTA HARADA)の行列を眺めながら、そういえば阪神御影のオープンで、「ここだったら並ばなくても買えますよ~」という売り込みに負けて購入したことを思い出す。
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 久々に訪れた阪神百貨店食品売場の印象。以前は大混雑の中でも、余裕の販売をしていた人達が、なにやらお客さんに向けていろいろとアプローチをしている。たまたまそういった雰囲気の店ばかり通過したからだと思うのだが、駅の反対側の新しい百貨店の開業日ということで、販売側も普段とは違う緊張感があるのでしょうか。そんな一方、相変わらず、マイペースは専門店さんもあって、いつもの阪神百貨店の雰囲気も散見。
東京の百貨店が庶民の生活から離れる方向に向かっている(と感じている)のに対して、大阪は相変わらず、庶民とともに歩んでいる。大阪府民が愛する地元の市場を大阪駅に持ってきて、さらにちょっとだけ普段の生活で贅沢なものを提供してくれている店。
そんなことを思いながら豆狸や551蓬莱のライブ販売を見ていた。ガラスで売場と仕切られていても臨場感バッチリ。オープンキッチンじゃないとシズル感が伝わらないと思っている人達は“見せる技術”について今一度、反省していただきたいと思う。ここでは汚い作業場を見せられることはない。これが百貨店とスーパーの違いなんでなあ。

 魚屋の寿司でタイムサービス。500円。確かにお値打ちだが、食彩賓館が曳かれたのはサバのおぼろ昆布巻き。他にも単品で押し寿司の美味しそうなのがあったが、つい購入してしまった。(このタイムサービス500円の件はJR三越伊勢丹記事でも取り上げています)
さて、食べるところがないぞということで、探すとスナックパークに立ち席の空きがあった。
スナックパークの商品を食べる人達に混じって、「これが“遠慮”の見本」という態度で寿司をほうばる。名物のイカ焼きを作るのを間近で見ながら、周りの人たちを見ていて思ったこと。
「やっぱ庶民の百貨店だ」
●購入商品
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●資料
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