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第23回 日本数学コンクール(名古屋大学) 表彰式参観。名古屋大学豊田講堂にて。そして「考える力」の評価。

002時事・意見, 趣味その他|2012/11/11 posted.

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↓ クリックで拡大(①~④番号記事連動)
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↓ 名古屋大学豊田講堂にて。
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 セレモニーは名古屋大学付属中学・高校吹奏楽部の演奏で始まりました。
名古屋大学 濱口道成総長列席のもと、表彰状と商品が中・高それぞれの受賞者へ手渡されます。
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↑ 受賞者(ジュニア•シニア部門)と関係者の皆さんが講堂の前で記念撮影。子供達の画像は処理済み

 わが子が登場すると保護者がカメラを構えるのですぐに誰が親か判ります。
濱口総長をはじめ、天文学の國枝秀世教授 数学コンクール委員長、そして多元数理科学研究科の宇沢達 実行委員長等、錚々たるお歴々が壇上に立ち、受賞者である将来の数学者予備軍へ向けてコンクールの趣旨や期待することをやさしく語りかけてくれます。
授賞式の後、最優秀者はそれぞれ壇上でスピーチがあります。その意欲的な言葉を聞いて嬉しそうにほほ笑む総長や教授連。
その後、ホール内ロビーで出題者から説明があります。子供たちはそれぞれのブースで出題された方から直接、教えてもらえるのです。
特に大沢健夫多元数理科学研究科教授のラテン方陣の説明は熱が入り、問題に挑戦した中学生だけでなく高校生も聴き入っていました。
逆にシニア(高校生)には照れがあるのか、一部の生徒しか質問をしない。もったいないなあと思いながら見ていると「カーナビでドライブ」の説明が安本雅洋情報科学研究科教授自らが解説されているのを発見。高校生に説明されるのを一緒に拝聴。
こういったアルゴリズム問題は知識や経験だけでなく、「知恵」と「発想」が大事なんだなあとつくづく痛感しました。
さて、教授の手が空いたのを幸い、数学コンクールの評価の仕方についていろいろとお伺いすると丁寧に解説していただけました。ありがとうございます。
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 twitterでつぶやき済みですが、総長初め、皆さんの話を簡単にまとめると
「よく考える」「知恵が大事」「数学を通じて人類に貢献」「粘り強く一つのことを考える力」
そういったことを重点に評価していただいた結果が今回の受賞となったようです。

 ロビーではサンドイッチと飲み物が用意され、参加者全員にふるまわれました。
私たちの子供が何故、数学が得意なのか未だに不明ですが、数学的思考力が認められたことは少し嬉しい。いや、かなり嬉しい。晴れがましい思いと同時に、私も頑張って稼いで、子供に博士課程まで進学して欲しいという思いを強く感じたのです。

 さて、食事でもするかと土曜営業の北館食堂へ行くと祝日のため休業。残念。記念に名古屋大学グッズを購入する予定だったが断念。
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代わりに「2008年ノーベル物理学賞・化学賞展示室<ケミストリーギャラリー>」 へ行く。

↓ 名古屋大学野依記念物質科学研究館2階
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館内で案内していただいた方が偶然、子供の高校へ進学説明に来ていただいた先生でした(後で子供から聞いて知ったのですが)。その方の説明に興味を持っていて、当初は理学部で物理を勉強したいと言っていたが、最近は化学へも興味を持ち始めた様子。
今回の数学コンクール受賞がきっかけでもう少し勉強してくれれば親としては安心なんだけどなあ。
今のところ、名古屋大学は第二志望となっているが、なんとなく第一志望にしそうな雰囲気を感じています。北野天満宮で合格をお願いした手前(2011/7/9記事)、あっちの方も気になっているのですが([E:wink])。

 この後、ファミリーマートでおにぎりを購入。祝日で食堂・売店が休業のためなんとレジが14人待ち。日本一行列のできるコンビニです([E:coldsweats01])

ファミリーマート名古屋大学IB館店 
愛知県名古屋市千種区不老町1-4
開店:2012/1/11オープン
営業時間:7:00~23:00
売場面積:21.7坪
アイテム数:約2000
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 ところで、子供は次の日「科学の甲子園」の団体予選に出かけた。勉強はまったくしないが、こういったチャレンジには意欲的なようだ。数学オリンピックにも意欲を示している。
高校入学の時に私が書いた「洪庵のたいまつ・司馬遼太郎記念館再訪(2011/3/27記事)」の中で表現した「松明の火種」は少し大きくなったような気がする。親の欲目と言われてもしかたないが、少しだけ我が家の一隅が明るくなったように思う。
けっして世間まで明るくするような火種ではないが。
私は火種が消えないように、燃料代稼ぎに励むことにする([E:happy01])

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日本数学コンクール
2012

<趣意>
・理数科学を含む諸科学や高度技術の進歩に必要な数学や数学的思考力の育成。
○若い才能の発見
○数学的才能の発展
○多彩な才能の評価
○新しい数学の発見
○参考書などの持ち込み可。飲食可
<沿革>
・第1回1990年11月
・1997年より高校生対象の数学コンクールと中学生を対象とするジュニア数学コンクールに分けて開催
・2000年論文賞新設。
<評価>(2011年より)
・入学試験とは違って正解がわからない問題も出題することがあるのがコンクールの特徴でこういった問題は正解を求めているのではなくて、何かおもしろいアイデアを考えてくれると評価が高い。
・答えが正しければそれで良いわけではありません。自分が考えたことの説明を上手にする能力も大切。(中略)これから大学大学院社会人と成長するにつれて説明能力がますます要求される。
<2012年度試験>
・名古屋会場 名古屋大学
・三重  会場 津高等学校
・大阪  会場 大手前高等学校
・和歌山会場 橋本市教育文化会館
<2012年度問題>
毎年、一回開催され、10時30分から16時までの間に問題を解く。正解もそうだが、大事なのは自由な発想と論理的解説。
○シニア(高校生)
1. カーナビでドライブ
2. 平均当てゲーム(共通)
3. ビット列通信
4. 五輪の絡み(共通)
○ジュニア(中学生以下)
1.完全ラテン方陣
2.平均当てゲーム(共通)
3.最大の三角形
4. 五輪の絡み(共通)
※内容は後日、日本数学コンクールホームページにてアップされる予定。

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