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食彩品館.jp

プレオープン(ソフトオープン)とグランドオープンの違いは何?

05雑感・所感|2013/03/12 posted.
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以下、2009/08/09記事からの抜粋で当時の事情をもとに記しています
一部、伏字にして白文字で書いている部分もあります。

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「プレオープン(ソフトオープン)とグランドオープンの違いは何?」

という質問が一般の方(業界とは縁もゆかりもない方)から来たのでこの場を借りてお答えします。
私の知識なので、「ちょっとおかしい」とかチャチャ入れないこと。
ついでに冗談も交えるので、あんまり真に受けないこと。
さらに、私よりもどっぷりと業界に浸っている方はスルーしてください(笑)

「今更そんなこと説明してどうするの」的な記事が恥ずかしいのは重々承知。

どうか影で笑ってください。一般の人への説明ですが、言い回しが食彩賓館的なのはご愛嬌。
あっ もちろん商業系の業界の話ですよ。

★「グランドオープン」とは?

見栄っ張りな企業が改装を大々的にアピールするために“グランド(grand)”を使って、刷新イメージを一般客を対象に強調したい時に使う。

また、マスコミ(業界紙・誌含む)や流通業専門家だけでなく、“(自称)〇〇〇通”のちょっとだけ得意分野や企業情報に詳しい(と自分だけは思っている)人に対しても注目を集めて宣伝してもらいたい時に使う。

かっては新築・新規オープン(更地の場所に施設を新築して新規に開業する商業施設)の場合に使ったが、現在は「大型、正式、最大、でっかく、ビック、滅多にない」といったニュアンスで使うことが多い。
新規オープンが難しい百貨店大型シヨッピングモールを運営する企業が良く使う。

逆に小さな施設で使う時は要注意。“リオープン(営業再開)”的な意味で使うと、苦笑・冷笑されることがある。

同義語に「グランドセール」等があるが、和製英語的に自分流の解釈が許されると思っている人が多い。

★続いて、ソフトオープン」と「プレオープンの違い。

一緒です。と言っては身も蓋も無いですが、細かいことは気にせず「同じ」と覚えておきましょう。

実質は同じですが、企業によって使い分けています。例えばイオンは「ソフト」ユニーが「プレ」を使っています。

「グランドオープン」前に「ソフトオープン」として近隣の方や会員優先に来場を案内したのはイオンが先行だったと思います。(記憶あいまい)

●次に「グランドオープン」とただの「オープン」の違い。

「グランドオープン」は「まったくの新店」と「建替えを含む、大掛かりな改装・増築」にも使います。
過去は「新しい建物を作ってオープン」することをグランドオープンといっていましたが、現在は前述のように「大型、正式、最大、でっかく、ビック、滅多にない」といったニュアンスで使うことが多い。

ただの「オープン」となると「リニューアル(改装・一部改築・一部増築)オープン」も「グランドオープン」も含みます。

リニューアル」は看板を変えたり、売場レイアウト(売場や商品の配置)を変更したり、専門店を入れ替えたりなどの目に見える改装の他、商品の一部を追加、入れ替えたりした時にも「リニューアル」という言葉を使う場合があります。ただし、店長が交代したからといって「リニューアル特売」とはいいません。
また、“業態変更”といって自社店舗ブランド名称や売場面積の増減、売価政策の変更という業態内の改装までも“業態変更”と表現する企業もあるが、食彩品館.jpでは以下の内容で“業態”を区分しています。

 

それではグランドオープン」と「プレ・ソフトオープンの違い。

一緒です(笑)。といっては本当に身も蓋も無いので、若干説明します。

店が開いている」という状態からすると同じですが、開店の状態が変わる場合があります。
また、人によっては正式なオープン日は何時か?にこだわる人もいるので、少々、話が難しくなる。私の場合はプレ・ソフトオープンがある場合はグランドオープン日の両方を併記するようにしています。

広域商圏から集客を予定する場合、例えばイオン最大(2008年当時)のイオン越谷レイクタウンは車で30分、半径20Km圏内、330万人(140万世帯)を商圏(店舗に来客する消費者の地理的な居住範囲)として捉えています。
そういった客が一気にオープン日に来店すると店内だけでなく、周辺の生活道路までが混雑し、多大な迷惑をかけてしまいますね。
某大手スーパーが新規オープンした時に大規模な渋滞を発生させ、部品輸送のトラックが指定時刻に届かず、近隣の世界的に有名な企業の操業に影響を及ぼす事態に発生し、猛クレームを受けたということを聞いたことがあります。

よって、「プレ・ソフトオープン」ということで、チラシを配布するエリア入場者を制限(特別招待者限定など)して店を開店させます。それでも渋滞を発生させてご近所にご迷惑をおかけすることが多々発生。

ちなみに報道関係者などへの公開のための営業を伴わないオープンは、基本的に業界内では「オープン」とはいっておりません。

このように「渋滞緩和」とか「工事中にご迷惑をお掛けしたお詫び」をかねて、「周辺地域の皆さまを優先的に招待」とか「会員様限定」とか以外にも「プレ・ソフトオープン」を実施するところがあったりします。

それは、どのような場合にあるのか。(以下経験談)

事例1.さきほどの「渋滞緩和」は店外の交通への配慮や地元民への配慮が主な目的。内部事情的な要因でプレを実施する場合もある。
商圏からの来店客数を想定する計算式めいたもの(ハフ分析等)があるが、それで計算して、さらにオープニング特売の強度から想定した来店客数に対して、追加レジを含めた1日の処理能力が追いつかない
そのため、渋滞を引き起こすほどの集客力でもないが、プレオープンを実施しなければならなくなったケース。

事例2.「オープニング第1弾(段ではない)」「第2弾」「第3弾」「第4弾」と特売が続くが、グランドオープン以下、段々(弾々ではない)尻すぼみになる。よって、「プレオープンとグランドオープン両方で集客しちゃおう」というパターンもある。比較的小型SM。

事例3.建築物の引渡しから、器具備品の設置、装飾、ドライ商品の陳列を終えて、内部の現場報告会(役員一同揃って、売場から新規や変更点の説明会等)を実施しても、オープン日前に1日空白日ができる。よって「プレオープンしちゃえ~」

事例4.先日のブログ記事にも書いたが、オープン予定日が「仏滅」なので「プレオープン」、翌日を「グランドオープン」にしちゃえ~。とかいういいかげんなオープンもあったりして。

あと、体験談ではないが、「練習のために開けている」なんて言っているところもあるが、そんな企業は・・・・
さらに、取引先から「オープン協賛金(半額導入やリベート追加、友情応援等々※禁止)」をいただくために、ちょこっと売場をいじって「改装オープン」とかやったりするとか・・・。さすがに公正取引委員会・消費者庁へ配慮してそういうところは減ってきたが。

というわけで結論、グランド」「プレ・ソフト」「リニューアルとかいろいろと言っているけど、企業側にとってはいろいろ事情(上記のいろいろな理由の他、法的な申請・記録)があるけど、お客様にとっては関係ないわな。
ただし、プレオープンにあんまり来てもらっちゃこまる場合(交通渋滞や店内入場制限)は超目特売とかやらないので、そういう方はグランドオープンへ。
オープンマニアだったら当然、両方行くのが望ましい。ただし、同業者は売場が落ち着いてから行くぐらいの配慮はしなくちゃいけません。

 と、いうような具合に、業界用語を使い分けて、ブログとかで自分が使う時には「どうだっ。物知りだろう」程度の自慢話に使っています。ハイ。
間違えて使って、自分の業界人レベルを下げることもありますがね。
(注:すでに引退してますが)

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◆食彩賓館が嫌いな業界用語(その理由)

・業態転換(店舗ブランド名称変更と混同されがち)

・業態(曖昧だから)


・チャネル(偉そうなヤツが使っていたから)


・PRODUCE(アメリカかぶれのように思われるから)


・見える化・視える化(“見える化”?。オイオイそりゃ“(ただの中身を)見せる化”だろう。と思うことがある)


・EDLP(使い方間違ってないか?)


・その他カタカナを使った表現(正しい日本語使え)

★食彩品館.jpの自論展開

 

 

 

 

 

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