猿投温泉金泉閣と金泉の湯(愛知県豊田市)でラドン含有量21.1M・E/kgの湯につかりそして飲泉。
猿投温泉金泉閣
豊田市加納町馬道通21
℡0565-45-6111
ヘラルドグループ→スターキャット・ケーブルネットワーク(コミュニティネットワーク子会社)と経営母体が変更するも、「愛知県最大級の天然ラドン温泉・飲用可」をウリに営業中。
放射能泉の「ラドン」は、天然放射性元素のラジウムが自然に壊れることで生じる気体状の放射性物質。
要するに、「地中のウランの壊変で元素が安定化し放射線を出してラジウムに代わる」→「地下水に溶け込み“ラジウム鉱泉”となる」→「ラジウムが壊変してガス状のラドンになる」。
そういったラドンが溶け込んだ“ラドン温泉”ですが、放射能泉の定義は「1kgに溶けているラドンが74Bq/L(ベクレル)以上、あるいはラジウム塩が1億分の1ミリグラム以上(100 ng/L)あるもの」とされています。
通常、ラドン温泉では“ラドン”を呼吸で取り入れるが、こちらの猿投温泉では飲用の許可がされているため、通常の呼吸だけではなく、飲泉としても体内に取り入れることができます。
無色無臭の気体であるラドンの効能としては、体内に入ることによって「神経細胞の鎮静化による神経痛緩和」「尿酸を排出する作用“痛風の湯”」があります。
通常、ラドンは2~3日で体外へ排出されますが、その間に上記のような働きをするのです。
逆に屋内ラドンに対する警告がWHOやEPA(アメリカ環境保護庁)はじめいろいろと問題提起されていますが、食彩賓館としてはラドン温泉のホルミシス効果により期待しています。
気体だけに期待ということで。
さて、ラドン温泉の基礎知識を念頭に、全国のラドン温泉と猿投温泉の比較をすると、以下の通り(数値は概算)
◆猿投温泉のラドン含有量を1とした場合
※日本四大ラジウム温泉
三朝温泉(鳥取県)6.4~30.9
五頭温泉郷杉村温泉(新潟県)2.4~1.7
玉川温泉(秋田県)0.03(?)
増富温泉(山梨県)0.1~0.44
(食彩賓館調査・数値は目安程度です)
ということで、含有量は各温泉地でも場所によって、あるいは源泉によって違うため良くわかりません。局所的に世界有数の数値を持つ増富温泉の例もあります(上記目安数値には入れませんでしたが)。
また、玉川温泉が有名なのはラドンの含有量ではなく、岩盤浴等によるμSv(マイクロシーベルト)の数値であったり、ラジウム226のホルミシス効果時間(半減時間の長さ)であったりします。
よって、温泉地周辺環境や同行者との雰囲気等々、いろいろな条件が重なって「良い温泉地」とされるようです。
到底、食彩賓館ごときが証明できるものではありません。
長々と講釈や出所不明のデータを並べているのは次の一点につきます。
「はたして猿投温泉金泉閣の温泉評価は全国ではどのあたりに位置するのか」。
結論、不明([E:coldsweats01])
気持ちよければそれでエエと思います。
飲用についても気体ではなく、直接、体内に取り入れることへの危惧的意見もありますが、まあエエかなということで、冷蔵庫に入っていたペットボトルの温泉水を持ちかえり、ロビー奥の売店付近に設置された飲用泉で新鮮なラドン含有水を一杯いただきました。
猿投温泉金泉閣の温泉は「単純弱放射能温泉」で源泉温度は20.4℃。ラドン含有量は76.8×10-10Ci/kg(21.1M・E/kg)。若干、消毒臭を感じるものの、適温に加温された気持のよい温泉でした。
今回は1年半ぶりの「食のプロ集団」合同宿泊宴会第10回。参加者数約20名。参加人数が少ないのはレギュラー会員のみ厳選したから([E:catface])
楽しい夜を過ごしました。
◆夕食
↓ 今回2013年12月某日
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・2023/08/17温泉分析書マスターが語る。“p.H.”を「ピーエイチ(ピーエッチ)」と読むか「ペーハー」と読むか。「ピーエイチ(ピーエッチ)」と読まないと若者には通じない?。
・2023/02/22東北秘湯4日間復路欠航顛末記 (不老ふ死,谷地,酸ヶ湯,新玉川,乳頭温泉鶴の湯)
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