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たかばしラーメン京都南インター店(京都市南区)でラーメンを食し「第一旭」のルーツをたどる。

05雑感・所感|2014/03/09 posted.

●たかばし京都南インター店
京都市南区上鳥羽麻ノ本27-3
℡075-682-0264
営業時間AM11:00~AM5:00(L.O.4:30)
定休日無休
駐車場22台
↓ 撮影日 2014/02/25
20140225
↓ 撮影日 2010/05/09
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 食彩賓館記事の内容はラーメン記事に限らず、かなりいいかげんなので、自分のブログに使ったり、どっかで語ったりして恥をかかないように注意してください。
また、「それは違う」とか「実は・・・」とかの意見や内輪話は不要ですのでヨロシクお願いします。もちろん質問されてもスルーしますよ~。
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◇メニュー
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 以下、店名・企業名について色分けして表示しています。色でどの店・企業のことを言っているのか判断してください。

 
今回、食した“たかばしラーメン”はいわゆる「高倉通塩小路の第一旭(初代直接運営)」をルーツとしていることは皆さんご存じ。それは「たかばしラーメン」ブランドを展開するクーデショ ンカンパニー㈱のHPでもそのことが紹介されています。
 
 高倉跨線橋(たかくらこせんきょう→“通称“たかばし”)のある京都市下京区高倉通塩小路の“北導入路”で営業していた「旭食堂(初代直接運営)」が「第一旭(初代直接運営)」に商号変更したのが“第一旭”のスタートです。
その第一旭発祥の場所で今もラーメンを提供しているのが「京都 たかばし 本家 第一旭(HP)」。
第一旭(初代直接運営)に昭和50年従業員として雇用された某A氏が初代より店舗運営をまかされたのが昭和52年(賃貸契約締結)。その後、「京都 たかばし 本家 第一旭」の運営は平成22年に某B氏に継承され現在に至っています。

 一方、初代子息の一人が神戸で「第一旭」を開店(昭和46年)し、チェーン展開するため㈲アサヒフーズ(HP)(㈲から後、㈱へ組織変更)を昭和59年に設立しています。
その後「第一旭神戸本店神戸ラーメン第一旭」と変遷し同社HPによると、神戸界隈で4店を現在運営されています。
 また、初代子息のうち、別の2人の方が鳥取県や愛知県で「第一旭」の店名で開業されていると記された公的公開資料がありました。その資料には「店名使用について初代から認められている」ことも記されていました。

  ㈱アサヒフーズや現在の「たかばしラーメン」ブランドを展開するクーデションカンパニー㈱、そして「本家 第一旭」等、“第一旭(初代直接運営)”を起源とするラーメン店が複数存在していて、さらにいろいろな人がいろいろな説を流すため、情報がかなり混乱しています。
京都周辺に「第一旭」という店名や「たかばし」の地名を掲げるラーメン店が多数存在する理由の一つとして、㈱第一旭(“第一旭本家”運営を賃貸契約で継承した某A氏の近親者が設立した“第一旭”屋号のラーメンチェーン店運営・指導会社)の存在があります。
第一旭(初代直接運営~運営継承)の味で、ラーメン店を開きたいという者達が現われた(引用した資料の表現)」ため、フランチャイズチェーンの展開を目的に設立したのが㈱第一旭で、
最盛期は100店舗以上になったものの、平成3年頃(引用先の表示ママ。別途資料には“平成9年”という記述もある)倒産。その後「第二旭」という会社名に変更したりした後、㈱第一旭各FC店が「(チェーン店としての)第一旭」の店名を残したまま経営を続けた店が
多数あるということで、“第一旭”の屋号があちこちに散見する原因となったようです。

 よって、各社の企業情報やその他公的公開資料から抜粋整理すると以下の通り。
(尚、抜粋した公的公開資料についての出所は企業HPからの引用以外、あえて表示しませんのでご理解の上、以下をお読みください)
①「第一旭」の店名を屋号とするラーメン店が多数存在する。
②「“初代”第一旭(初代直接運営)」のレシピが基本だが、各店でスープを日々製造するため、味のバラツキがあることは否定できない。
③系列としては
 ア)初代の子息系(神戸、鳥取、愛知)
   神戸の登録商標は“神戸ラーメン第一旭
   ※子息系店舗で一部閉鎖店舗あり
 イ)発祥地で運営継続する“第一旭本家”
   元従業員に賃貸契約という形で継承され
   (※公的公開資料より引用)
   さらに別の方に継承され運営されている。
   (※本家HPの“代表者”記載から推測)
 ウ)元 ㈱第一旭FC店→その後倒産。
     
一時期第二旭に変更。
       (※公的公開資料より引用)      

 それでは今回、実食したクーデションカンパニー㈱は「どの系列になるのか」ですが、わかったことは現在の「京都 たかばし 本家 第一旭」とも「神戸らぁめん第一旭」とも関係が薄いということ。ただし、レシピは発祥当時の「第一旭」のものを継承しているので、なんらかの形でノウハウの伝授はあったものと思われます。おそらく上記の「ウ)」の系列の継承店ではないかと推測。
推測の域を出ないので恐縮ですが、本家とは別にチェーン店の運営と経営指導を目的として設立した㈱第一旭が寺田店や京都南インター店等数店の運営になんらかの形で直接的にかかわり、その他のFC店と区別をしていたのではないかと推測。

◇クーデションカンパニー㈱が運営する「たかばしラーメン」。
 クーデションカンパニーの創立は昭和62年で、焼肉レストラン「チファジャ河原町本店」の開業したのが創立年月日となっています。
つまり、元は焼肉店で、チファジャを15店、様様(モツ鍋・ホルモン焼)2店(HPデータ)を“経営、運営、指導(HPの事業内容)”されています。
同社が運営する飲食店(直営)と衣料・雑貨店(FC)合計24店のうち17店を焼肉店が占めています。
ラーメン店は6店のみということで、出店と屋号変更を時系列で整理すると・・・。
 
同社によるラーメン出店は「第一旭ラーメン京都南インター店」の開業が平成10年。続く2号店の「直営亀岡店」の開業が平成14年。
(余談ながら、亀岡店
のみ“直営”と入っていることで、他のクーデションカンパニー㈱運営店FC店と判断される方が多いようですが、企業情報を見る限り直接、経営・運営にかかわっていると食彩賓館は判断しま
した。どっちでも良いことですが)

同社による“第一旭”という屋号で開業した店舗は2店のみで、以降、発祥地の地名である“たかばし”ブラント名で「BiVi二条店・三条店(平成17年)」と出店し、平成19年に現在の社名である「クーデションカンパニー株式会社」を設立。
そして、平成22年にラーメン事業1号店である「第一旭ラーメン京都南インター店」の店名を「たかばしラーメン 京都南インター店」と“第一旭”の名称を店名から取っています。

の後も「第一旭」の名称は使用せずに“たかばしラーメン”の屋号で枚方店(平成22年)」「上海Boy北野白梅町店(平成22年)」「横大路店(平成23
年)」「久御山店(平成24年)」と続き、平成24年には2号店の「第一旭ラーメン 直営亀岡店」の屋号を「たかばしラーメン 亀岡店」に変更していま
す。
1号店の屋号変更から亀岡店の屋号変更の間が2年あることが気になりますが、それはさておき、「第一旭ラーメン」の屋号で出発した同社が“第一旭”の屋号を変更した事情が気になります。
そこで、アレコレ調べてみたのです。結論としては「ああそういうことがあったのか」ということまではわかりましたが、“そういうこと”が原因でクーデションカンパニー㈱の“第一旭”屋号変更かどうかまではわかりませんでした。
ただ、久々に公的公開資料で法律用語を読んで昔の学生時代の京都生活に想いを馳せた食彩賓館でした。(一応、法学部出身([E:coldsweats01]))

 肝心の味の話を忘れていました。
豚骨の清湯スープということで、見た目はあっさりですが、これが結構、濃い。濃さは脂の濃さというよりは豚骨を煮込む時に髄から抽出したモノと思われます。
食した後、数時間は「今日の昼食はラーメンです」という香りを周囲にアピール([E:wink])
麺の固さ、スープの脂の量、醤油の濃薄、焼豚の赤身・白身、ネギ大盛、モヤシ大盛。全て無料で提供してくれるというのですが、すべて「普通」でオーダー。
画像は何も“増し”を追加していない場合の量目です。
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この無料追加も“第一旭の流儀”
 良く作られたラーメンだと思います。でも、営業時間の長さ(AM11:00~AM5:00(L.O.4:30))を店内調理のスープで(HPより引用)対応しているんですよね。そっちの方がスゴイと思うんですが。
それと、“チェーン店らしさ”を感じたのがこちらの画像。↓
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一番、上の皿に埃や落下菌等がたまるので、こういしった配慮は本当に親切というか良い心掛けだと思います。

[クーデションカンパニー覚書]
・3連釜設置。店舗でスープ炊き出し。豚骨スープは白濁前の清湯スープをとるのが。第一旭流。
・国産豚骨の出汁と京都伏見の生醤油を合わせた豚骨醤油。
・焼豚は120kgの中大貫雌豚。これも第一旭流。
・野菜は九条ネギと緑豆もやし。メンマは薄いがラーメンスープで炊き上げるというこだわりは評価したい。
・他に「BiVi二条店 」「枚方店」「横大路店 」「イオンモール久御山店」