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和の湯(静岡県袋井市)陸上で温泉を利用して「とらふぐ」を養殖。併設レストランで「ふぐぞうすい」と「とらふぐの唐揚げ」をいただく。

●商品, 旅行記, 郷土・特産品|2014/06/13 posted.
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 こちらの温泉ではトラフグを養殖していて、温泉施設内のレストランで、そのトラフグ料理をいただくことができます。温泉を利用したトラフグ養殖のことは知っていましたが、袋井市で養殖していることは知りませんでした。
 地下1,500mの350万年前から160万年前の海底に堆積した新第三紀鮮新世掛川層群の泥岩や砂岩・泥岩相層から採水したナトリウムー塩化物温泉(食塩泉)。
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地層中に閉じ込められていた堆積時の海水に由来するこの温泉の塩分濃度は0.74%。生理食塩水(0.9%)に近いため、養殖するトラフグの体液浸透圧調整
エネルギーが少なくて済む。さらに冬季の体重増量停滞期も温泉熱の利用で適温を保つため、海上養殖に比べて養殖期間を短縮できるというのが温泉利用のトラ
フグ養殖のメリット。
↓ 養殖フグの前後を展事中
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 ざっと、温泉利用のトラフグ養殖について調べてみました。

◆温泉を利用したとらふぐ養殖
◇㈱夢創造(栃木県)が先駆。
・2008年5月温泉水試験養殖開始。とらふぐ100尾。
・海水塩分3.6%に対して那珂川町小川地区のナトリウム塩化物泉は塩分濃度1.2%で、生理食塩水(0.9%)に近い数値であるため、とらふぐの体液浸透圧調整エネルギーが少なくて済む。よって、重量比で海水養殖よりも8%早く目標重量に達する。
・海水養殖の場合、1.5年程かかる養殖期間が、温泉利用の場合、冬季も飼育水の加温が可能なため、体重停滞期がないこともあり1年で出荷サイズに成長。
・“完全”閉鎖循環養殖施設のため、環境汚染及び殺菌処理循環により病害発生のリスク低減。
・那珂川町旧武茂小学校廃校教室を活用し3000尾のトラフグ養殖事業を実施。平成23年度より10,000尾10トン養殖に拡大。
◇その他温泉利用のとらふぐ養殖(過去・現在)
飯田市南信濃振興公社(長野県)
南道後温泉 ていれぎの湯(愛媛県)
のんびり温泉別館 イワナの里(福島県)
・㈱WIN(福井県永平寺町)
・十日町市温泉とらふぐ養殖事業(新潟県)

 東京大学農学部 金子教授の研究により、海上養殖に比較して、温泉利用の完全閉鎖循環養殖施設で養殖されたトラフグは、旨み成分(遊離アミノ酸量)が20%程高く、特有の歯応えも8%高いということがわかっています。
さらに、フグ毒のテトロドキシンについても、こちらのような温泉利用の“完全”閉鎖循環養殖施設で養殖されたトラフグは毒を保有していないということです。
もともと、フグ体内には毒素のようなものがなく、細菌が生成した微量の毒をプランクトンやヒトデを介してフグが食べる事によって生物濃縮され体内に毒素が蓄積されるようです。
ところが、温泉トラフグには毒を含まないエサを与えて育てているため、無毒であることがわかっています。
※無毒とはいえ、こちらのレストランではふぐ処理士を配置し、ふぐ営業許可書を申請し許可を受けて、基準通りの方法で作業されています。免許の店頭掲示も確認させていただきました。
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 【以下、価格等はすべて実食時の価格です】
 そんなことを頭に入れながら注文したとらふぐ料理。てっさ(1300円)は売り切れのため、代わりにトラフグの唐揚げ(1200円)とフグ雑炊(1000円)を注文。
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てっさを食べると味の違い(天然・海上養殖・温泉養殖の差異)がなんとなくわかるのかも知れないが、唐揚げや雑炊になってしまったら味の違いなんぞまったく不明。
それでも骨付きのからあげは美味でした。当たり前ですがきちんとしたトラフグの味がします。もちろん、皮とコラーゲン入りの雑炊も美味。
満足です。
 関西へ行くと気軽にふぐ料理をいただくことができるのですが、中部地方以東では高級料理扱いなので、接待以外で食す機会は滅多にないのです。
食彩賓館のようにあちこち出かけていると低価格で販売されているトラフグに出会うことはあるものの、家族は外食でトラフグを食べたことがないハズ。
ということで、次回は家族連れで温泉に入り、そしてトラフグ料理を堪能したいと思います。
二名以上で5日前までに要予約のとらふぐコースは5,400円/1人前(訪問当日の価格表示による)で①前菜(三種) ②とらふぐ煮こごり ③とらふぐお刺
身 ④とらふぐ茶碗蒸⑤とらふぐ唐揚げ ⑥とらふぐちり鍋 ⑦ふぐ雑炊
という豪華版。尚且つ、とらふぐコース注文の場合は温泉入浴料が無料というサービスぶり。
これはありがたいですね。是非ともリピートさせていただきたいと思います。
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 ところで、帰り際に「ご当地B級グルメ 袋井宿 たまごふわふわ」のトラフグ入りなんて料理があることを発見。次回はコース料理プラスたまごふわふわもいただきたいっ。
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 こういった特色ある食べ物を発見した日は身も心も晴れやかになります。
ありがとうございました。
 温泉トラフグ養殖だけでも大変だと思いますが、さらに鮑の養殖にチャレンジされているとか。頑張っていただきたいと思います。

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●日帰り天然温泉 遠州 和の湯 
静岡県袋井市諸井2022-3
℡0538-23-1500 
駐車場 220台
◇入館料金
・大人1000円(PM5時以降900円)
 ※中学生以上
・子供 500円(3歳以上)
・その他回数券あり
◇その他
・個室 room charge 
 3時間5000円、2時間4000円
・カラオケ 2時間3,000円 
◇営業
・営業時間 10時~23時
・年中無休
◇レストラン
・平日 11時~21時(L.O.20:30)
・土日祝日 11時~22時(L.O.21:30)
◇温泉
・源泉名小笠山天然温泉、北山温泉
・ナトリウムー塩化物温泉(食塩泉)
 源泉温度27.2度 ph8.2
 湧出量62L/分
 成分総計8520mg/kg
・効能 
 リウマチ、冷え性、打ち身、ねんざ、婦人病、
 肩こり、腰痛、神経痛、胃腸病など
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◇資料
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