若かりし頃というほどでもないのですが、一時期、仕事の関係で新潟方面、特に長岡へ行く機会が多く、バイヤーの仕事の時はともかく、その後の商品開発というか地元の逸品開発的な仕事の責任者をしていた時期に新潟の商品に多く触れる機会がありました。
例えば、南魚沼のコシヒカリや地酒のような有名な商品だけでなく、かんずりやゆべしなどの地域の商品の他、和凧、和蝋燭、刃物などの工芸品等々。
●南魚沼塩沢地区産コシヒカリ

●栃尾の油揚げ

 

●がんこ屋らーめん

 

●和凧

●和蝋燭

 

●刃物と翡翠

その中で小千谷の「へぎそば」は格別の逸品でした。
つなぎに布海苔（ふのり）という海藻を使った 蕎麦を0㎝×45㎝の長方形の器“へぎ”に30個程（3～4人前）を盛り付けた切り蕎麦。
茹でた蕎麦を手に持ち、振りながら盛り付けたので「手振り蕎麦」とも言います。へぎそばも手振りそばも商標登録されています。
●小千谷そば　和田　へぎそば

この小千谷のへぎそばと今回実食した越後叶家のへぎそばの色の違いがわかるでしょうか。
●越後　叶屋　へぎそば（小）1,420円

 

 あえて布海苔（ふのり）の量を減らして、愛知県民にも馴染みやすくしたのでしょうか。それとも?小千谷そば↓　緑色が鮮やかです

 

 新潟県小嶋屋総本店他、かの地で何回か食したことがありますが、大抵は小千谷そばのような緑色をしていました。これは地元の人に聴いた話ですが、緑色の蕎麦に仕上 げるには銅鍋を使って布海苔の色を変化させるということです。綺麗な緑色を出す秘伝の技。

地域の伝統食材はなかなか奥が深い。
↓　名鉄百貨店新潟物産展で食した「へぎそば」

 

　実食の感想ですが越後　叶家のへぎそばは小千谷バージョンのような鮮やかな緑色ではないにせよ、布海苔（ふのり）を練り込んで機械打ちながら自家製粉された食べやすい蕎麦でした。
丁度食べ終わる頃に蕎麦湯が出てきました。ナイス。

 

◇グルメ杵屋
叶家 岡崎イオンモール店
愛知県岡崎市戸崎町字外山38-5
イオンモール岡崎　1F
℡0564-57-2175

 ◇メニュー

 

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