ということで、西は兵庫から東は愛知県豊橋市までオークワ社(パレ・ヒラマツ含む)のスーパーマーケットはほぼ全店訪問。最初に訪れたのが新宮市のスー パーマーケット一号店で昭和30年代。1963年頃から。半世紀前です。そのあたりの事情は過去記事に詳しく検証しておりますのでご参考まで。
・
2011/08/26 オークワ熊野店は本店で発祥地だった説について検証
まずは店外の日清のチキンラーメンカーを確認。試食をいただく。
ブランド名称(オークワ社に言わせると“業態”)として“スーパーセンター”となっていますが、実際にはSSM程度という印象です。
スーパーセンターの定義を「衣住関をワンストップショッピングで買物でき、レジ生産も一括で処理してくれる」とすると、幸田店を“スーパーセンター”としても間違いではないのですが、品揃えの構成として非食品が弱い。特に衣料は実用衣料中心で、ボトムやトップスも実用利用品がメイン。
面白いのは最近のスーパーセンターオークワで導入されている書籍コーナー。雑誌中心ですが、コンビニよりも品揃えが多く便利なのでちょっとだけ嬉しい。
売場全体が見渡せるように陳列高も低くなっていて明るい印象と「自分がどこにいるか」がよくわかって大変うれしい。
その長いオークワ社の歴史の中でも今回のレイアウトは特異。惣菜を手前に配置して、その奥に青果売場というレイアウト。
実は、このレイアウト、メッサオークワ高松店で実施済ながらスーパーセンターで採用された記憶がないレアなタイプですね。
↓ スーパーセンターオークワ幸田店レイアウト
↓ オークワテラスゲート土岐店レイアウト
↓ メッサオークワ高松店開店時のレイアウト
↓ メッサオークワ高松店。画像は再訪問時の2009年
尚且つ、入口入ってすぐにクッキングサポートを配置してメニュー提案にも力を入れている。とはいえ、ヤオコー南古谷店オープン時(2003年)に実施されて いた「クッキングサポートによるテープル提案と連動し、店内一丸となった集合売場展開」という程ではない。グランドオープン当日は応援の職員男性が配置さ れていてしっかり売り込んでいるもののメニュー提案型試食提供場所の印象です。
↓ 2013年訪問時
惣菜の奥には青果売場。そして隣接して鮮魚売場が続きま す。今回はかって採用されていた売場内の鮮魚作業場設置が復活。最近はライブ感を優先させてオープンキッチン型の作業場配置が多くなっていますが、食彩品 館.jpとしては衛生的なことを含めて絶対に止めてほしいと思っています。コンビニでオープンキッチンが許可され、次々と採用されて以来、営業許可もすん なりと発行されていますが、法律的には問題なく、保健所の営業許可が出ていたとしても、出店時にオープンキッチン作業場を設置するといえば必ず保健所のセ ンセイから指導・アドバイス間違いなし。ということで、ライブキッチンを設置しているスーパーマーケットを見る度に”(-“”-)”となるのですが、安心 してください。今回は違います。
きっちりと四方を囲んで天井まで壁が設置されています。当然、スプリンクラーも設置。
さすがです。オークワ社。
売場内の作業場設置について、天井まで壁を設置するとスプリンクラーを設置しなければいけないという消防法対策のために、壁を天井まで作らずに上部を空けて作業場を作るという、食品衛生をなおざりにしたような印象の某自称“高質店企業”とは違います。
偉いっ!!。
ただ、総菜(惣菜)売場では揚物や調理品をオープンケースで販売しているのが残念。一応、落下菌防止のための「プラズマクラスター 」を設置して、できるだけの対策はされています。
こういう姿勢は大事ですね。客側に企業の食品衛生に対する配慮を「“見せるt 化”(注意:このような場合は“見える化”とは違います)することも大事。
「一日3回鮮度チェックしています」という看板とチェックシートよりは具体的に対策が見えています。もっとも、効果の“見える化”まではできていませんが。
鮮魚売場で地元産の裸イワシ、メヒカリその他雑魚がならんでいます。裸イワシはさすがに地元の方よく知っていて売れていましたよ。
ちなみに対面売場にマトウダイも並んでいたのですが、どうみてもカガミダイのように思うのですが・・・・。デコもあるし「的」がないし。
ということでパックになった方の「的」のある切り身を購入しました。
チラシにグランドオープン当日(3/19)に本マグロの解体セールが予定されていたので、商品を探すと平台に解体後の本マグロの頭が鎮座。魚体はおそらく、40Kg弱。養殖まぐろの中では食彩品館.jpの好みである「伊勢まぐろ」。赤身がすでに売り切れていたので切り落としを購入。
↓ キハダマグロと皮付きの生ビンチョウマグロが100g 98円特売だっので、ビンチョウマグロを購入。鮮度良し。モチモチ感あり。
鮮魚の寿司売場で「天然」と表示されたセットと本まぐろセットのとちらにしようかと迷ったが、今回は総菜売場に戻ってさんま寿司を購入。御浜センター(熊野 市)のさんま寿司が好きだっのですが、現在は和歌山市のセンターのさんま寿司しか南紀店(新宮市)でも購入できません。しかも以前はスーパーセンターでだ と298円だったのに・・・・。
鮮魚売場の横の精肉売場で山形牛のグランドオープンバージョン(つまり等級が高いタイプ)を見るだけでがまんしてスギモトの豚ハムを購入。860円売価が500円に値下げされていました。
明方ハム・明宝ハム(岐阜県)の品揃えされているスーパーが多い中部地方では、こういった豚肉だけのプレスハムが人気。
ただし、明方ハムとの違いは原材料に豚肉の部位表示がないことと、原材料の二番目が「豚脂肪」となっていること。味は申し訳ないが、あいぽーくや明方ハムの方が旨い。
通路で枡塚味噌(野田味噌)さんが量り売り。良いですねぇ。販売されていた方に声をかけましたがあまり相手をしてくれなかったので退散。
↓ 枡塚味噌では工場直売で味噌のはかり売りをしています。
こういった地元製品のコーナー化も好印象です。時々、なんでもかんでも地元産じゃなくてはならないというモンでもないけど・・・的な品揃えもありますが、あさくまスープの特売と珍しいオリエンタルのあんかけスパとグアバを購入。
その他「野菜を食べよう」提案やこだわり商品の品揃えなど、昨今のオークワ社が取り組んでいる「スーパーセンターはローコストで低価格」というイメージを変えたいという意思を確認することができました。
エポックメーキングやマイルストーンになる程とは思いませんが楽しい訪問でしたよ。購入金額は家族用の買物ではなく、個人の趣味的買物ながら5,000円を超えました。
ありがとうオークワ社。末永く繁栄されんことを願ってやみません。
★その他購入商品一覧