結論から感想を一言で言うと「素晴らしい」。冷鉱泉のラジウム泉は過去にも入浴体験はあるが、温泉
中でもミスト状にラジウム泉を噴霧するサウナのような部屋の居心地の良さといったら。
飽きもせずにあっちこっちと湯船に浸かっていたら結構な時間に。男湯から廊下に出ると珍しく家人が待っていました。
以下、温泉の覚書。
~回遊式大庭園風呂『山の湯』は、「左の湯」と「右の湯」にゾーンが分かれており、それぞれ男湯と女湯になります。深夜に男女の入れ替えを行うので、朝と晩で両方のお湯が楽しめます~(HPより)
ということで夕食前と朝食前の二回程入浴。風呂の種類が多く、大変楽しめます。雪も降っていて温泉情緒たっぷりと堪能。
ラジウム蒸気風呂や飲泉場もあるということで、特にサウナのようにミスト状に 噴霧されたラジウム温泉の成分を取り入れることで、身体の細胞が活性化する「ホルミシス効果」に期待。
◇泉質
ナ トリウム・塩化物炭酸水素塩泉、ラジウム泉
◇効能
気管支炎、肺気腫、慢性気管支炎、関節リュウマチ、変化性関節症、肩凝り、腹痛、神経痛、高血圧、糖尿病、痛風、慢性消化器病、肝臓疾患、胆道疾患、冷え性、婦人病、アトピー性皮膚炎、美肌効果、疲労回復、ストレス解消急性疾患、重い心臓病、腎不全
三朝町でのガン死亡率が全国の1/2であるという統計が紹介されています(37年間統計データ)。逆に優位性はなかったという別説もあるため、このあたりはご参考ということですね。
ちなみに日本で有名なラドン含有量の多い温泉(泉温25度以上)と25℃未満の冷鉱泉を上げると(以下、源泉により温⇔冷混在)
◇温泉(25℃以上)
二股ラジウム温泉(北海道)、三朝温泉(鳥取県)、五頭温泉郷(新潟県)、玉川温泉、増富ラジウム温泉、関金温泉(鳥取県)、栃尾又温泉(新潟県)、有馬温泉 銀泉(兵庫県)
◇25℃未満の冷鉱泉
・湯之島ラジウム鉱泉保養所(岐阜県)、霊泉やわらぎの湯(福島県)、母畑温泉(福島県)、猿投温泉ホテル金泉閣(愛知県)、池田ラジウム鉱泉(島根県)、潮原温泉・潮原温泉・おおあさ鳴滝露天温泉・田原温泉・羅漢温泉他多数(広島県)、石船温泉(山口県)、柿下温泉(福岡県)
◇旧資料で使用される「マッヘ単位(mache unit)」とは
・空気や温泉水などに含まれる222Rn(ラドン)や220Rn(トロン)の放射能濃度単位。
「放射能」と聞くとギクッとしてしまいますが、覚書程度にここに記録しておきます。
◇ラジウムとラドン
・「ラジウム」はウランがエネルギーを放出しながら崩壊していく過程でできる物質。
・ラジウムが崩壊したものが「ラドン(無色・無臭のガス状の物質)」
・ラドンを含む地層を通過した地下水はラドンを含んだ温泉水であり、一定以上のラドンを含む温泉が「放射能泉」という。※温泉法では水1kg中に111Bq以上のラドンを含有するものを「放射能泉」という。
・「放射能泉」を「ラジウム温泉」と呼称
◇放射線の種類と透過力について
・放射線の種類にはα線(アルファ線)、β線(ベータ線)、γ線(ガンマ線)、x線(エックス線)等があり、このうち、α線(アルファ線)の通過力は紙一枚も通せないほどです。
γ線やx線はアルミニウムや薄い金属板を透過するが、鉛や厚い鉄板を通過することはできません。ちなみに中性子線は鉛や厚い鉄板を通過して水やコンクリートでようやく止まります。
・ラドンはα線(アルファ線)を放射しています。よって透過力が弱く、体内に取り込んだ後、体外までエネルギーが出て行かず、体内に入ったラドンのうち半分は30分以内で消え、約2時間で体外に放出されるといいます。
◇放射能泉の療養効果について
・医療効果があるとされる「療養泉」のラドン濃度基準は1リットルあたり113.0Bq以上。
・高濃度ラドンの吸入療法としては、入浴中の吸入により肺を経由して体内に取り込む方法に加えて飲泉による方法も併用される。
※依山楼岩崎ではミスト状に 噴霧している部屋がありました。
・吸入療法は民間療法であり、その効能については充分な科学的根拠に乏しい。
・高濃度のラドン吸入被ばくにより、染色体異常や肺がんの発生が懸念されるものの、三朝温泉地域住民の調査では増加は観察されていないばかりか、減少したという記録も見られる。
・高濃度ラドン吸入療法はオーストリアとドイツで医療行為として認められている。
ということで、放射能泉が科学的体に良いかどうかは別にして精神衛生的には非常に効果があることは確かですね。
さて、次は楽しみにしていた食事の話です。
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良く考えられたメニューだと思います。団体ツアーのホテルではチト寂しかったのでオプションでホテルをランクアップしたとはいえ、ツアーなのであまり期待は していなかったのですが、原価を抑えつつ、地元の食材を使ってできるだけのおもてなしをしたいというホテル厨房側の意気込みを感じる内容です。
・温物
ラジウム温泉湯とう鍋(豆乳とラジウム温泉をブレンド)
栃餅は三朝町の木。
・お造り(地元市場より)
・先付 砂丘長芋豆腐
・焼物 三朝ラジウム温泉蒸し焼き
・お凌ぎ あつあつカニ蒸し寿司
・酢の物 砂丘ラッキョと紅ズワイ蟹
・食前酒 漢方長寿酒。北条白ワインと漢方酒
・油物 モサエビ(ガスエビ)の香り揚げ
・デザート 鳥取産牛乳を使った,デザート
・前菜 珍味
・ご飯 三朝産きぬむすめ
・吸い物 田ご汁。栃餅と地鶏をプラス。
何より、説明書きが良いですね。
地元の北条ワインをハーフボトルで。
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朝食はこんな感じでした
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食事のあとは売店でショッピング
↓ 朝市は未購入。