ようやく来ることができた。どれだけあこがれたろうか。
私にとって理想の教育者は緒方洪庵と吉田松陰が双璧。江戸時代にあって身分の区別なく志を持った者に教育の機会を与えた。
●史跡・重要文化財　適塾
大阪市中央区北浜３丁目３番８号
℡06-6231-1970
・2011/03/27 「洪庵のたいまつ」司馬遼太郎記念館にて
↑　緒方洪庵についてはこちらの記事にて書いてあります。一読願うとして、今回は吉田松陰。
私にとって(いつものような「食彩品館.jpにとって」ではないことに注目)吉田松陰のすばらしさは前述のとおり、身分の差別なく「人」として相対したこと。評価基準はただ一つ「至誠と実行」。
そういったこととは別に吉田松陰に心酔した逸話を「世に棲む日日(司馬遼太郎)」の第二巻で知る。
　
　松陰が最初に野山獄につながれた時のこと。獄中にあっても読書に励む日々を送っていたが、ある時、獄きっての変人である富永弥兵衛に書を習いたいと申し出、続いて吉村善作に俳句を習う。お返しは松陰による孟子の講義だった。
特技を互いに教えあい、習っている時は「先生」と呼ぶ。誰もが他人だけでなく親戚知人からも忌み嫌われる犯罪人だったが、この野山獄においては賓師の待遇を得ることができた。獄中の人はそれぞれがなんらかの師匠になることができ、獄中の雰囲気は一変したという。
多くの幕末の志士を育てた松陰の功績と明治維新につながるその思想よりも、私は野山獄における松陰の姿勢に感動する。しかも松陰はそれを「教育」だと思っていなかったという。

　その松陰先生が教えていた松下村塾に来た。

 
　杉家で謹慎期間を過ごした居間も見た。

 　吉田松陰を祀る神社。御朱印は「至誠」
元は松陰の実家である杉家の邸内に実兄の杉民治が建てた小祠を1890年（明治23年）に祀ったのが最初。御神体は松陰愛用の赤間硯と松陰の書簡。現在は末社・松門神社。
久坂玄瑞、高杉晋作、吉田稔麿、入江九一等松陰の門人が祀られています。
その後、伊藤博文と野村靖らの請願により1907年(明治40年)に創建されたのが現在の松陰神社。昭和30年再造営。

●至誠館

●松陰神社立志殿

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 ここに来たことで今回の旅の目的をほぼ達成することができました。
後、日本で残された「どうしても行きたい」場所は高千穂峰だけになってしまった。おっとその前に北海道の離島の旅が待っている。
　　・・・続く。

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◆宮島～錦帯橋～秋吉台～萩～津和野の2016年春の旅
・2016/04/19厳島神社（広島県宮島）
・2016/04/29錦帯橋と岩国城(山口県)
・2016/05/03広島駅南口開発(広島市)part2
・2016/05/04鳥居屋で牡蠣フライと穴子陶板焼き膳(広島県)
・2016/05/06秋吉台と秋芳洞(山口県)
・2016/05/11八幡ひまわり温泉北九州八幡ﾛｲﾔﾙﾎﾃﾙ
・2016/05/13村田蒲鉾門司店(福岡県)村四郎
・2016/05/17世界遺産 萩・城下町を巡る(山口県)
・2016/05/20世界遺産 松下村塾と松陰神社(山口県萩市)
・2016/05/23津和野・殿町通り散策(島根県鹿足郡)　

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