twitterでも紹介した通り、礼文島・利尻島観光に行ってきました。 どのような経緯で北海道最北端の市や島に来たかについては過去記事を読んでもらうとして、今回は宗谷岬と宗谷丘陵。そしてサハリンの景色。
(画像はすべてクリックで拡大表示)
名古屋小牧空港を出発した時は気温24℃。 ↓ FDA4号機(グリーン),FDA5号機(オレンジ)
↓ 畿内サービスのお茶はハラダ製茶(島田市)でコーヒーはトミヤコーヒー(静岡市)という静岡地場メーカー製品を選定。
↓ 北アルプス上空
↓ ノシャップ岬上空
↓ 日本海に浮かぶ利尻島と利尻岳
↓大沼とメグマ沼
稚内空港到着時の気温は9℃ということで、予測はしていたものの、やはり寒い。
↓ FDA3号機(ちびまるこ)
↓ 出汁の介たちがお出迎え
初めて冬の北海道に来たのは今から30年前。北海道は寒いと思って厚着をしてきたが、千歳空港から駅までの徒歩移動の間に汗をかいてしまい、途中のトイレで着替えたことがありました。 北海道は外は寒いが建物内や車内は暖かい。今回も飛行機を降りて徒歩移動時に震え、建物に入って少し汗ばむといった状況でした。 当日の最終予定は礼文島に移動して一泊。そのフェリーの時間待ちと昼食を兼ねて宗谷岬周辺へ向かう。 飛行機の上から見たメグマ沼を右手に見ながら西方面に進むと車窓になだらかな斜面と風力発電が見えてきました。ちなみに風力発電機は57基設置されていて、総出力5万7,000kW、国内最大級のウィンドファームということです。
↓ 宗谷丘陵
宗谷丘陵は2万年前~1万年前の氷河期に形成された「周氷河地形」。樹木がほとんどないため、その周氷河地形をしっかりと確認することができます。 北海道遺産に登録されている「周氷河地形」や最北の地の動植物を見ながら歩く「稚内フットパス」がショートコース(5km,2時間)とロングロース(11km,4時間)で用意されています。
~「フットパス」とは、イギリスを発祥とする“森林や田園地帯、古い街並みなど地域に昔 からあるありのままの風景を楽しみながら歩くこと“Foot”ができる小径(こみち)“Path”のことです~(日本フットパス協会HPより) かなりこのフットパスが人気とかで、天気さえ良ければゆっくりと滞在して歩いてみたい場所ですね。
↑ 「白い道」ホタテの貝殻を撒いている
まずは写真撮影のためにバスが丘陵の中で停車。宗谷岬牧場(1,500ha)にいる宗谷黒牛(交雑牛)を撮影。
別の記事でも紹介予定ですが、レストハウスアルメリアにはエゾジカもいました。
海にはトドやゴマフアザラシがいて最北端に来たんだという満足感を味わうことができました。
今回の旅の目的の一つでもあり、最初の感動。それはサハリンを見ることができたこと。飛行機からも少し見えていたのですが、大地に立って宗谷海峡越しに見るサハリンの景色は空から見る景色とは違って国境を感じさせる雰囲気があります。 気温が下がり天気が良い時にしか見えないということで、良いタイミングで訪れることができました。
宗谷岬からサハリンまでの距離は最短部で43km。
◇サハリン 南北約948km、東西の幅最大約160km。面積は76,400㎡で北海道(面積78,073)より少し狭い程度。現在はロシアが実行支配しているが、過去からの経緯を近代の条約締結から振り返ると、 ・1855年日露和親条約で日露混在の地と決定 ・1875年樺太・千島交換条約で樺太全島をロシア領とした ・1905年日露戦争後にポーツマス条約が調印され、北緯50度以南の樺太が日本に割譲。 ・1945年ポツダム宣言受諾により樺太の日本支配は停止 ・1952年サンフランシスコ講和条約により樺太の支配を放棄するも当時のソビエト連邦がサンフランシスコ講和条約締結国でないため、日本政府としては「国際法上は所属未定地」としているが、ロシア側は異なる意見を持つ。 現在の日本政府の公式見解としては「北方四島は日本固有の領土、それ以外の千島列島と南樺太は帰属未定」だそうです。
何故、サハリンに食彩品館.jpが興味を持つかというと、実は叔父が(といっても生きていたら100歳を軽く超える年齢だが)サハリンに滞在して仕事をし ていた時期があるのです。その叔父が樺太から持ち帰ったアンパンを食べて食あたりを起こしたという話を母から聞いていたこともあり、子供の頃からいつかは 樺太をこの目で見てみたいという願いがありました。また、「雪に生きる」の著作で知られる猪谷六合雄氏(“コルティナダンベッツォ銀メダル”の猪谷千春氏 の実父)が一時期住まれていて、その著作でも樺太のことが描かれていて興味を持っていました。
家人と一緒に初めて宗谷に来て、尚且つサハリンを見ることができた幸運に感謝。
昼食をすませた後は宗谷岬へバスで向かう。途中、海軍望楼や大韓航空機撃墜事件の慰霊塔を車窓越しに見る。
海軍望楼はロシアバルチック艦隊の通過を見張るためのもので、坂の上の雲(司馬遼太郎)に登場する各地の海軍望楼の一つ。↓
「日本最北端」と表現するのはあくまでも「民間人が普通に行ける日本国内にある最北端の場所」という意味で、実際には実効支配地としては宗谷岬沖の弁天島が最北端であり、日本国が領有権を主張する場所の最北端は択捉島カモイワッカ岬とか。 ↓ 間宮林蔵像も一緒に日本最北端の地の碑を撮影。
とはいえ、食彩品館.jpにとっての最北端はこの宗谷岬であることに間違いはありません。珍しく家人が一緒に写真を撮ろうと言ったので二人の写真をバスガイドさんに収めてもらう。写真は未公開。
↓ 宗谷岬音楽碑
↓ 旭屋さんで土産物物色
↓ 流氷を冷凍庫内で見ることができます。マイナス13℃
↓ トドもしくはゴマフアザラシが岩の上にいます
↑ ちなみに白いのは鳥の糞
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宗谷岬から西方面(空港側)に3kmほど移動すると「間宮林蔵渡樺出港の地」がありました。郷里から持ってきたという墓石をこの地に建てて、出航したという。
茨城県の農家出身でありながら、その才能を見込まれ幕府の下役人に登用された林蔵は伊能忠敬に師事し測量の技術を学び、ウルップ島までの地図を作製するなど測量技術を活かして活躍。 第 1次樺太探検時には、文化5年(1808年)4月13日渡樺の旅に出航したのでした。多来加湾岸のシャクコタン(散江郡散江村)まで北上後、西岸クシュン ナイ(久春内郡久春内村)~北樺太西岸ノテトまで探検し、伝十郎と合流。この地でオロッコ族を発見。その後、北樺太西岸ラッカに至り「大日本国国境」の標柱を建てた後、文化6年(1809年7月)に宗谷に帰還しました。 松前奉行の川尻春元に東海岸の踏査が不備であると指摘を受けた林蔵はさらに第2 次樺太探検に出発。黒竜江(アムール川)を対岸に見る北樺太西岸ナニオーまで行き、樺太が半島ではなく島である事を確認することができました。その後文化 6年(1809年11月)に宗谷へ戻っています。 林蔵が発見したとされる海峡は日本人には「間宮海峡」として馴染みがあるものの、外国では「タタール海峡(韃靼海峡)」と地図に記されています。 ↓ 第1回探検ルート ↓ 第2回探検ルート
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◆北海道礼文島と利尻島に一泊する旅2016年6月記事 ・その1 念願の食品館あいざわさん訪問記2016/06/08 ・その2 セイコーマート利尻店・稚内駅前店訪問記2016/06/09 ・その3宗谷岬からサハリン,間宮林蔵,最北端2016/06/10
========================= ◆北海道礼文島と利尻島に各一泊する旅2016年6月~7月記事 ・その1 念願の食品館あいざわさん訪問記2016/06/08 ・その2 セイコーマート利尻店・稚内駅前店訪問記2016/06/09 ・その3宗谷岬からサハリン,間宮林蔵,最北端2016/06/10 ・その4ゲストハウス アルメリア(稚内市)宗谷黒牛ハンバーグ2016/06/13 ・その5礼文島観光。ホテル周辺と北限の夕陽2016/06/15 ・その6礼文島プチホテルコリンシアンの夕食と朝食2016/06/17 ・その7礼文島久種湖散策(クロユリ、他)2016/06/20 ・その8礼文島ストコン岬(チシマフウロ、利尻昆布ソフト他)6/21 ・その9レブンアツモリソウ群生地(礼文島)6/22 ・その10礼文島スカイ岬(イワベンケイ雌,ネムロシオガマ)6/23 ・その11礼文島桃台・猫台,金環日食観測記念碑6/27 ・その12海鮮処「かふか」でキタムラサキウニ丼と海鮮丼6/30 ・その13JF香深マリンストア(北海道礼文島)漁協直営スーパー7/1 ・その14姫沼(北海道利尻島)利尻富士と植物7/5 ・その15オタトマリ沼(利尻島)、利尻甕一、リシリアザミ7/7 ・その16仙法志御崎公園(利尻島)ゴマフアザラシと昆布ラーメン7/8 ・その17稚内港,JR稚内,稚内公園,ノッシャプ岬<野寒布岬>,稚内北防波堤ドーム(北海道稚内市)。雨の中の最北端近くを観光 ・その18稚内空港公園メグマ沼,稚内市大沼野鳥観察館でオジロワシ ・その19「日本料理 雲海」ANAクラウンプラザホテル稚内ランチ弁当 ・その20北国グランドホテル(北海道利尻郡利尻富士町)夕食と夕日 ・その21夢食館北市場(稚内市)ツアー無料提供の毛ガニ、イクラ、ホッケ ・その22礼文~利尻~稚内旅行時のフェリー行程4時間20分 ・その23北海道産の昆布について覚書。真、利尻、日高、羅臼、長、細目、厚葉、がごめ、天然・養殖促成等々 ・その24北海道からお勧め商品が届く7/26
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本名は2016年4月1日から“セコマ”。セイコーマート利尻店(北海道利尻郡利尻富士町)と“日本最北端(当時)”セイコーマート稚内駅前店(北海道稚内市)訪店記。セイコーマートPB商品と“セコマ”マークのPB新発売。北海道限定クラシック,キリン一番搾り北海道づくり,ガラナサワー。最北端セコマはセコマえびす店。 -PREV POST <
味噌煮込みうどん。三河流の地ネギが嬉しい。圓山(愛知県安城市) -NEXT POST >