念願のレブンアツモリソウを群生地で見る。双子のアツモリソウもひっそりと(北海道礼文島)

003旅行・文化, 004趣味, 01北海道地方, 旅行記, 植物・樹木, 登山・ハイキング・散策, 観光地と施設｜2016/06/22 posted.

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「今日、見るのだったら、群生地の見学コースよりも●●の□◇△を渡ったところにある歩道の脇のレブンアツモリソウが咲きたてで美しい」という話を聞いていたが、ガイドさんの後をついていったのでそちらには行かずじまい。我々のツアーとは別の個人客の方はそちらに歩いて向かっているので、おそらく島の花ガイドの方や宿の方から仕入れた情報を聞いている人達だと思われます。
レブンアツモリソウの本来の色は白ではなく(白色種もあるにはあるらしいが)、クリームがかった白色という話を聞いていたのでせっかくなら咲きたての花を見てみたかったのです。
　当日はイベント開催日とかでアツモンもやってくると聞いていたのですが、あいにくと休憩中。気温10℃とはいえアツモンの中は熱いもん。

自然保護活動中の皆さんから配布物をいただき、お礼に1,000円を寄付するとピンバッチをいただけます。何種類かあって、食彩品館.jpはアツモリソウを選択。
↓　礼文島リボンプロジェクト

↑　配布物

　当日は道路沿いの群生地と上に登った場所を回る遊歩道脇の群生地の二ケ所が公開されていました。

アツモリソウ以外の植物も咲いていて、バスガイドさんの後を追いながら花の名前をインプット。当然、覚え切れないので、後で花図鑑と撮影した画像を比較しながら品種を特定していきます。
見つけてうれしいのは“レブン”や“リシリ”等の名称がついた花で、つづいて“チシマ”とか“カラフト”とか、“エゾ”とかがついた品種。
　この地まで来ないと見れない“レブン”とついた品種がみつかると「ウッヒョ～」となります。今回は残念ながら“レブンアツモリソウ”だけでしたが、7月になると野生のレブンアツモリソウを見ることができないかわりに多くの固有品種を見ることができます。
我々は礼文島初心者なのでレブンアツモリソウの時期を選択したのでした。
◇レブンアツモリソウ(礼文敦盛草)

北海道礼文島にだけ生息する野生ラン。
1994年に「特定国内希少野生動植物種」(1994年指定)
袋状の唇弁を平敦盛の背負った母衣(ほろ)に見たてて命名。
面白いのは受粉のしくみ。蜜を分泌しない花のため、本来ならば受粉担当のハチが寄ってこないのだが、蜜を出すネムロシオガマと間違えてニセハイイロマルハナバチがアツモリソウの花の中に入ることによって受粉するという。
すなわち、レブンアツモリソウの保全にはネムロシオガマとニセハイイロマルハナバチの保全も同様に取り組む必要があるということです。
この話をバスガイドさんから伺い、よくよくレブンアツモリソウを見ると、時々足をすべらせた虫が花の中から這いずりだそうともがいているのが見えました。こうやって受粉しているんだと感心して見入ってしまいました。
↓　こちらは礼文島ではレアなホテイアツモリソウ(船泊で撮影)