・笹百合
・学名　Lilium japonicum
・本州中部地方以西から四国・九州に分布する
・花期　6月・7月～8月
↓　我が家でかって咲いていたササユリ

　学名に“japonicum”とあるように日本固有の百合です。幼い頃に過ごした紀州熊野地域では普通に見ることができた花で、当時(1950年代～1960年代)は貴重な花とはまったく思っていませんでした。
大人になってから帰省途中に道の駅や山野草店で遠い昔見たような懐かしい草花に出会うと、ふと足を止めて、ついつい購入してしまうのです。
特に苔や地衣類、シダ植物を見ると何か心が安らぐのですが、これは母に言わせると｢お前の父親も好きだった｣ということで、遺伝のようです。
そんな好きな植物の中に｢ささゆり｣があります。
基本的に小さな花が好きなのですが、百合についてはササユリのみ興味があり、何回か栽培にチャレンジしました。
販売されているものの多くは蕾がついていて、購入した年に開花が約束されたものでした。数十年前は自生のものから栽培したものを購入していたのですが、近年はバイオ技術で増やしたものを購入するようになりました。
たいていは購入した年に、開花時期が過ぎた後に購入したものは翌年開花します。
開花球根を購入して、その後開花しなかったことはありません。私のような初心者で専門的な知識がなくとも購入一年目は開花します。
ただ、数年経過すると突然、咲かなくなります。おかしいなと思って掘り起こすと、球根があったと思しき位置にポッカリと穴が開いていて球根が消滅しています。
ササユリの球根は美味しいらしく、虫が食べたり、菌が影響したりといろいろな消滅原因はあるようですが、はっきりとしたことは分からないようです。
ただ、埋めたときよりも大きく空いた穴を見ると、こんなに大きく球根が育ったのにと残念でなりません。
専門家ではなく、さらに栽培経験が20年にも満たないので、断言はできませんが、数少ない体験から想像するに、育成と開花、そして消滅はバイオだからとか自生だからとか出自はあまり関係なく、栽培環境や管理方法に要因と原因があるような気がします。

　今回、道の駅白馬で見かけた実生2年(2015年)の苗には1,600円以上の値段がついていましたが、いろいろな理由でかなり低価格に値下げされていました。
何回か開花苗を購入しているのでそちらの相場は知っているものの、実生苗の購入は初。
自生のものは種から開花まで7年ということですが、実生2年(3年以上経過)なので3年～4年後には開花が予想されます。

・球根期(春)は日光に当たる場所。
・5月くらいより半日陰
・日光不足と高温・低温に注意
☆栽培土
・排水の良い肥料分のさほど多くない清潔な土
　(赤玉土・鹿沼土に、腐葉土3～4割程度を混合して使用)
・酸性を好む傾向があるため石灰は使用しない
☆栽培管理
・球根は冷蔵管理されているので、すぐに植えない場合は野菜室で保管。
・野菜室での保管はできるだけ少なくして、早く土植えする。
・植え付けは10月。深さは球根の大きさの3倍程度を目安。複数植える場合は3球分の間隔をあける。
(球根を定植前に殺菌液につけると良いという記載もあるが殺菌液につけて植えたことは体験していない)
・年間を通して水切れに注意。ただし、与えすぎにも注意
・肥料は控えるが開花期以外の春と秋に少量与える。
・発芽時は害虫に注意。芽が重要な役目を果たすので特に注意。
・開花終了、または切花として使用する場合も葉をつけて茎を残すことで球根が大きく成長し翌年以降の開花に影響。
・種を採取する予定がなければ球根の成長を妨げる子房(開花後の花の部分)は取り除く。
・植替えは2～3年に一回という記載もあるが、鉢植えは毎年植え替えるという情報もあるため個人の判断で実施。
↓　大神神社(奈良県)でいただいたパンフ

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自宅で開花したササユリ(別産地ですが)
↓　2011年

↓　2022年

2022年

そしてヤマユリ

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●道の駅　白馬
長野県北安曇郡白馬村神城21462-1
℡0261-75-3880
レストラン　営業時間；11:00〜18:30
売店　営業時間；9:00〜19:00
定休日　火曜日
（祝日の場合は翌日）

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