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美濃金山城周辺散策(岐阜県可児市)国史跡。「後世にあまり改変が加わっていない状態で破城の状況が残る石垣は希少」。蘭丸ふるさとの森。千本桜。ガーデンカフェ&普茶料理ギャラリーかなやま。山城連絡協議会。蘭丸亭野戦鍋。

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 木曽川から美濃金山城址方面を眺める。

↓ 蘭丸亭前より金山城址方面

 標高300mにみたなぃ古城山だが、周辺警護には最適な山城。築かれたのは1537年(天文6年)斎藤正義による。以下、時系列に並べると
・1537年(天文6年)斎藤正義が「烏峰城」として築城
・1565年(永禄8年)織田信長家臣の森可成が城主。兼山城(かねやま)に改称。
・1570年(元亀元年)森可成の次男 森長可が城主
・1582年(天正10年)長可が信濃に転封になり、森成利が一時的に城主となるも森長可がふたたび城主
・1584年(天正12年)長可が戦死。六男 森忠政が城主
・1600年(慶長5年)石川貞清・光吉が領主となるも城は解体。ただし、石川貞清の城であった現国宝の犬山城天守への転利用はされていない。
・1601年(慶長6年)犬山城主小笠原吉次によって廃城
・1656年(明暦2年)「金山村」から「兼山村」に村名変更。
・2006年(平成18年)可児市が発掘調査
・2013年(平成25年)国史跡指定(可児市2例目)

 天主は複合式層塔型2重2階で安土城天主とほぼ同時期の築城。関ヶ原合戦後に廃城となるも、遺構の保存状態は良い。
□遺構
・天守跡、本丸、二の丸、三の丸、出丸、櫓、腰曲輪、石塁、土塁、大手門跡、堀切、米蔵

◇国史跡
国(文部科学省)の文化審議会は、平成25年6月21日に美濃金山城跡を国史跡として指定することについて文部科学大臣に答申し10月17日の官報告示。
「美濃金山城跡(みのかねやまじょうあと)」の国史跡答申

指定対象の所在地
岐阜県可児市兼山字古城山1418番地211、他22筆等
指定面積…302,466.60㎡
・山頂にみられる主郭の他、東に6つ、南に3つ、西に3つ、北に2つの曲輪と、山麓にみられる米蔵跡も含めて多くの曲輪で構成。
・山上に連続する各曲輪には数mの比高差がみられ、主郭に向かうには各曲輪を通りながら上がる構造
・各曲輪には礎石を使用した建物がある。
・発掘調査で曲輪で建物の屋根に用いられた瓦が出土しました。丸瓦や平瓦、飾瓦を確認。
・石垣は全方位に築かれた主郭を除き、各曲輪では部分的に築造されており、守るべき方角や見せるべき方角を考慮して築造されたと想定。
・立地する古城山自体が岩山であり、城跡内には豊富なチャートがみられる。
・石垣の石材を調達するだけでなく、岩盤を加工して自然の壁として使用し、石垣とともに石の壁にみえる視覚効果をもたらしている。
・城が機能していた当時は岩の要塞としてみえたと想定。
・石垣は、元和以前の慶長期の破城の状況が良好な状態で残置。
・天端や隅石が落とされた石垣がみられ、壊した石垣の様子も場所により異なる。
・後世にあまり改変が加わっていない状態で破城の状況が残る石垣は、希少な例。
□美濃金山城跡の歴史的価値
美濃金山城は、斎藤道三が守護土岐氏から独立する天文期に築城。戦国時代の象徴的な史跡として位置づけられる。
・森氏が城主であった時代には、織田信長の美濃攻略の上で信濃への牽制、攻略の中継として重要な位置付け。
・豊臣政権下では東濃支配の拠点。
・兼山は中山道、木曽川の交通・流通拠点として重要な場所であり、軍事的な意味だけではなく、経済的にも重要な拠点。
・美濃金山城跡の礎石建物、瓦、石垣といった遺構は、織豊期に築城された城郭の特徴を有しているとともに、織豊政権において美濃金山城が重要な拠点であったことを反映したものと評価。

可児市パンフレット

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という下調べをして上で登城する予定だったが、その前に資料館へ。
※1656年(明暦2年)「金山村」から「兼山村」に村名が変更。 

兼山歴史民俗資料館
岐阜県可児市兼山674−1
℡0574-59-2288
入館料   200円(団体150円)
  ※高校生以下は無料です。
休館日  月曜日(祝日の場合は翌日)、祝日の翌日、12月26日~1月5日
↓ 参考画像

  なんと修築のため休業。ホームページには何も表示されていなかったのに・・・・。と思ったら可児市のホームページで改修休業が紹介されていました。
~この度耐震診断を実施した結果、兼山歴史民俗資料館は、大きな地震が発生した際に倒壊する可能性が高いと診断されました。よって、安全にご利用いただけるようになるまで、当施設は一時休館となります。休館に伴い、ご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いします。 期間 平成28年5月16日(月曜日)から補強工事が終了するまで

 しかたないので山城の様子と改修中の資料館概要を調べる。
兼山歴史民俗資料館
・1885年(明治18年)竣工した懸造の三階建ての旧小学校校舎を解体修理し「歴史民俗資料館」として1994年(平成6年)に開館。

・南面からは二階造り、北面からは総三階という学校建築の現存は珍しい。
・内装も当時のままに再現。

それでは「山城協議会」の情報でもということで「生き生きプラザ」へ。
兼山生き生きプラザ
岐阜県可児市兼山674番地1
℡0574-59-2288
山城連絡協議会

  不在のようです。
 残念だがしかたがない。金山城址方面に向かう。

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 それでは山に入る前に腹ごしらえでもということで目指すは「野戦なべ」。

蘭丸亭
岐阜県可児市兼山1203-2
℡0574-59-2543
営業時間
  11:00~14:00
  17:00~20:00
定休日 毎週水曜日(第3水・木連休)

 「本日、予約のみの営業」ということで野戦なべはあきらめることに。

 食事は「蘭丸ふる里の森」でいただくことに。

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 本能寺で織田信長ともども討たれた森蘭丸は金山城で生まれている。よって、金山城址周辺は「蘭丸ふる里の森」として公園整備されています。
その「蘭丸ふる里の森」の入口付近にあるガーデンカフェで昼食。しばし待つも予約客の対応で多忙そうなため、時間をずらすことにして退店。

ガーデンカフェ&普茶料理 ギャラリーかねやま
岐阜県可児市兼山1418-146
℡0574-59-2422
・定休日: 月曜日、火曜日、水曜日 ※祝日営業・臨時休業有
◇OPENam9:00~pm5:00
□モーニングタイムam9:00~pm11:00
 □ランチタイムam11:30~pm2:00

◇メニュー
 □ガーデンカフェのモーニング
 ・選べるドリンク
 ・特製野菜サラダ
 ・パン(2種類より)
 ・フルーツヨーグルト
 お1人様 400円~450円
  ※ドリンク価格のみ
□「季節のケーキセット」
 ケーキ+1ドリンク780円~850円
  (オールタイムオーダーメニュー)
 □「普茶料理」
 午前11時30分~午後2時
 4,000円(税別)~8,000円(税別)
 ※要予約(3日前までに4名様以上で1日2組限定)
□普茶ランチ 「松花堂弁当」
 午前11時30分~午後2時
 2,500円(税別)
 ※要予約

(前日までに2名様以上で1日数組限定)
 □蘭丸ランチ】1,500円 (税別)
   (デザート&コーヒー付)
・季節野菜の煮物
・酢の物 ・香の物 ・地豆豆腐
・胡麻和え物 ・揚げ物(季節野菜&魚&鶏)
・サラダ ・フルーツ ・古代米飯 ・汁物
・デザート ・ドリンク

 

◇設備
・テーブル席(2~12人掛け)6テーブル
・ミーティングルーム(会議等)1室12席
・庭園テラス席 1テーブル6席
・木陰大テーブル席 1テーブル約10席
◇各教室
・フラワーデザイン教室。月1回(第4水曜・土曜)
・普茶料理教室。毎月1回(第3水曜)
・園芸教室。春、初夏、晩秋 他

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蘭丸ふるさとの森
岐阜県可児市兼山 1418-210
0574-62-1111

◇地図を表示する

開園時間は午前8時30分から午後5時まで
(閉園後は閉門)
  ※12月29日から1月3日までは休園日
駐車場    芝生広場前   15台
       出丸跡     17台
       第1駐車場   20台
       第2駐車場    6台
トイレ  3ヶ所
□広場紹介図

バーベキュー広場利用について
 
可児市ホームページ紹介(千本桜の画像あり)
 
可児市「公園育みあい事業」
 
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美濃金山城址

  ルートとしてはいくつかあるが、我々が利用したのは公園横の第2駐車場からつくも谷のせせらぎ~堀切の小経を歩くルート。というのもも「自動車はすれ違いできません」と表示された看板があったため。

 小経は歩きやすいが、大堀切まで登ると林道城山線に合流。林道は狭いが譲り合えばなんとかすれ違える幅。尚且つ出丸跡の駐車場を見た時には自動車で登るんだったとちょっぴり後悔。

 でも帰りに車道をテクテク下っているとご褒美が待っていました
↓ ショウジョバカマ

◇物見の櫓から蘭丸広場周辺の景色

 ↓ ご参考

 ↑ 千本桜と紅葉(ご参考)

◇出丸跡

 ↓ 金山城址への登り口

◇三の丸から天守まで
↓ 金山城址本丸跡図面(昭和42年)
□三の丸
岐阜県史跡金山城跡第5 次発掘調査

↓ 二の丸~三の丸周辺

□南腰曲輪

□枡形虎口

□伝米蔵跡
岐阜県史跡金山城跡第4 次発掘調査
 

◇本丸跡

 ↓ 本丸・天守跡周辺

 ↓ 本丸跡地周辺

↓ 金山城址全体図面(昭和48年)

 ↓ 発掘マップ

可児市画像資料

 本丸跡に建てられていた神社は移設されていました。
烏龍神社 跡地
岐阜県可児市兼山

 

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美濃金山城址跡地 地図


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