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「精神文化、道徳心、規律、教育」日本人の美徳。「分不相応な教育費をかける」は家法である。

05雑感・所感|2017/08/15 posted.

 
 過去より連綿と受け継がれてきた伝統文化・風習を大切にする精神。
人・自然・地域を気遣い・思い敬う道徳心。
規律ある態度と生活習慣。
個人の能力と意思に応じた教育機会の提供。

 この「根本」を無くしたら日本人ではなくなる。
未曽有の災害時でさえわが民族はそういった根本を忘れなかった。

もし、過去にそういった心を失うことがあったとすれば戦乱の時代、近世でいえば第二次世界大戦の時ではなかったか。

私の母は戦争について事ある毎に語ってくれた。
大阪で空襲にあった時の恐ろしさ。
すぐ下の弟が未成年で志願兵となり、戦艦とともに太平洋に沈んだこと。
その弟を広島の呉まで会いに行った母の両親、すなわち私の祖父母が最後に見た子供の変わり果てた生前の姿。配置は戦艦の燃料室だったという。

 明治生まれの祖父は死の前に両親と幼少の私を床に呼び、「之(私のこと)は何か得も言われぬ能力を持っているように思われる。なんとしてでも最高学府で学ばせるように」と遺言した。
その後の両親の人生は私を最高学府で学ばせるためだけにあったのではないかと思うほど、家計から分不相応な教育費を私にかけてくれた。
かけた教育費に対して恥ずかしながらその期待に充分に応えられたとはいえないが、それは私の子供世代以降に受け継ぐことで許してもらうことにした。
そのためにも、日本人の、日本民族の根本を忘れるような事態発生を容認してはならないと思う。

 子供に対して、家人に対しては「分不相応な教育費をかけるのは家法である」と事ある毎に訓示しているが、はたして理解しているかはなはだ疑問を感じる今日この頃だが、そういった庶民の心映えを為政者は理解し、且つ忖度してくれて事にあたってくれているのだろうか。

 今日は終戦記念日。