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「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」名古屋市美術館開館30周年記念。「可愛いイレーヌ」,「赤いチョッキの少年」等64点(30点は日本初公開)。モネの「睡蓮の池、緑の反映」は撮影OK。ドラクロワ、ドガ、マネ、ルノワール、ファン・ゴッホ、ゴーギャン、モネ、セザンヌ、マティス、ピカソ等々を堪能。

 朝一番で訪れると入場券売場が2ケ所で1人対応中。ラッキー。
ドラクロワ、ドガ、マネ、ルノワール、ファン・ゴッホ、ゴーギャン、モネ、セザンヌ、マティス、ピカソ等、スイスの実業家であるエミール・ゲオルク・ビュールレが1937年から1956年に個人収集した美術品で、2020年にはチューリヒ美術館に全コレクションが移管されるため、今回がまとまったコレクションの展示としては最後のチャンスとなります。
また、今回は展示される64点のうち、30点は日本初公開。

(画像はすべてクリックで拡大表示)

 最大の見所は、やはり展示会ポスターに取り上げられている「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)」(ピエール=オーギュスト・ルノワール)と「赤いチョッキの少年」(ポール・セザンヌ)。そしてスイスから出たことのない「睡蓮の池、緑の反映(クロードモネ)」高さ2m×幅4mで、展示室出口直前に飾られ、尚且つ、撮影OKという美術館としては大変、珍しいサービスがありました。

 最初の「肖像画」のコーナーでは、若きシスレーをルノワールが描いた肖像画に注目。シスレーは印象派の画家の中でもお気に入りの画家で、ご本人の肖像を拝見するのは初。
 続く「ヨーロッパの都市」のコーナーでは18世紀という、今回の展示では少し古い部類の「サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂、ヴェネツィア」(アントーニオ・カナール)と「陽を浴びるウォータールー橋、ロンドン」(クロード・モネ)の対比が面白い。写実的風景画のカレールに対して、これぞ印象派的風景画のモネ。
 3つ目のコーナーは「19世紀のフランス」。こちらではドラクロワ、マネが展示されていました。
そして4番目は私にとってメインの「印象派の風景」。お目当てのピサロ,シスレー,モネ,が展示されています。特にシスレーの風景画を楽しみにしていたのですが、今回は「ハンプトン・コートのレガッタ」等2点だけだったのが残念。ルーヴシエンヌの雪道(カミーユ・ピサロ,),「ジヴェルニーのモネの庭」(モネ),,「ベルヴュの庭の隅」(マネ)を堪能し、5番目のコーナーである「印象派の人物」へ。
こちらでは「リュドヴィック・ルピック伯爵とその娘たち」(エドガー・ドガ),,「泉」(ピエール=オーギュスト・ルノワール)が展示されていました。
もちろん、冒頭紹介の「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)」(ピエール=オーギュスト・ルノワール)も。

6番目のコーナーは「ポールセザンヌ」です。一人でコーナー化されるという程、ビュールレ・コレクションではセザンヌも充実。「パレットを持つ自画像」,「庭師ヴァリエ(老庭師)」,等6作品が展示されていました。
7番目はようやく「フィンセント・ファン・ゴッホ」のコーナー。今回は「花咲くマロニエの枝」「日没を背に種まく人」等6点が展示されていました。今回モノキュラーを忘れなかったのでじっくりと筆跡を確認。やはりゴッホは格別です。
8番目は「20世紀初頭のフランス絵画」として、「贈りもの」(ポール・ゴーギャン),「コンフェッティ」(アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック),。ロートレックは以外でした。ラッキー。
9番目は「モダンアート」。日本初公開の「花とレモンのある静物」(パブロ・ピカソ)等、ピカソの作品が点展示されていたのがグッジョブ!!。
最後の10番目は「あらたなる絵画の地平」として冒頭で紹介した「睡蓮の池、緑の反映」(クロードモネ)。撮影可ということで、皆さん、バシャバシャ撮影されていました。

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至上の印象派展 ビュールレ・コレクション
会期2018年7月28日(土)~9月24日(月・休)
休館日月曜日(8月13日、9月17日、24日は除く)、9月18日(火)
【8月13日は特別開館】
開館時間午前9時30分~午後5時、毎週金曜日は午後8時まで (入場は閉館30分前まで)
主催名古屋市美術館、中日新聞社、NHK名古屋放送局、NHKプラネット中部後援外務省、スイス大使館、愛知県・岐阜県各教育委員会、名古屋市立小中学校PTA協議会協賛損保ジャパン日本興亜、アイシン・エィ・ダブリュ、東海東京証券協力スイス政府観光局、スイス インターナショナル エアラインズ、日本貨物航空、ヤマトグローバルロジスティクスジャパン、名古屋市交通局、JR東海、近畿日本鉄道

公式サイト

名古屋市美術館
名古屋市中区栄二丁目17番25号
(芸術と科学の杜・白川公園内)
℡052-212-0001

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