ダナーライト。第一世代から第三世代を比較検討し、第二世代タイプを新品で購入。made in USAとダナーフィールドとの違い。そして1980年代、1990年代との違いをまとめてみた。ついでにサイズ選択についても。
昨年、ハワイへ行った時に、専門ショップを数軒回って探したがサイズが見つからず、断念した話は記事にしています。
・パイプラインレザーでトップサイダーとダナー8/7
それから約1年間近くいろいろと検討しながら、気に入ったものが購入できるチャンスを待っていましたが、この度、ようやく欲しいダナーライトが見つかったので購入。今夏予定のスイスハイキングに履いていく予定。
まずはダナー社の歴史とダナーライトの歴史を振り返ることに。
◇ダナーライトの歴史と違い
□1932年ウィスコンシン州チペワフォールズで創業
・その後オレゴン州ポートランドに拠点を移す
□1979年ダナーライトを発売。
・世界初のゴアテックスブーティ採用のアウトドアブーツ。
・フルグレイン防水レザー採用
・ビブラムソールを採用
□1980年代Danner Lightの特徴
・ベロがメッシュ(80年代初期モデル)
サイドレザーにDanner刻印
・その後、ベロがレザーになり刻印もベロ側に移動
・インソールは革製
・ライナーメッシュの色はオレンジ
・ビブラムソールのプレートロゴが3段表記
・ヒールデザインがTバックで下部は2枚革仕様
□1990年代Danner Lightの特徴
・ベロ部分上部にブランドロゴ、サイズ表記の刻印。
・ヒールのTバックが1枚革仕様に変更
・内側にGORETEX黒タブがつく。
この後、90年代中期に内側黒タブに星条旗デザイン採用
・ライナーメッシュの色がオレンジからベージュに変更
・インソールが革からメッシュ素材に変更
・ビブラムソールのプレートの刻印が1段表記に変更
□2000年代Danner Lightの特徴
・ベロの部分の刻印からサイズ表記がなくなりDanner表記のみに変更。
・内側のタグがプリントタグに変更。
・内側のタグが白色ベースに変更になり、同時にサイズを併記。
・2000年代中期より「星条旗タグMADE IN U.S.A.」が表側につく。
□ダナーライト2
・レザー面積が広くなり、岩場でのアッパーのコーデュラナイロン破損を少しでもカバーできる。
□ダナーライト3
・幅が細身でレザー面積がやや少な目に戻る。
というラインナップから現行品であるダナー3を買うか、それともリバイバル(ダナーライト1の復刻2015年発売)にするか、あるいはダナーフェザーライトの復刻バージョンにするか悩む。いずれも価格は税込みで6万円程度。普段、ブランド製の靴やオーダーメイド靴には縁がないので、遊び靴で6万円支出は少々気が引ける。ここは慎重に検討することに。
□ダナーライトリバイバル 80660
・2015年発売

□ダナーフェザーライト復刻
・1980年代前期のフェザーライトをリバイバル販売。
・ライトに比べて高さを2センチ程度カットして軽量化。

さらには廉価バージョンのダナーフィールドというシリーズも販売されている。
□ダナーフィールド25,000円+tax
・ダナーライト59,400円(税抜55,000円)に対してダナーフィールドは27,000円(税抜25,000円)とかなり廉価。
・フルグレインウォータープルーフレザー
・GORE-TEX®ブーティー
・VIBRAM®クレッターリフト
・ダナー式ステッチダウン製法
・PUミッドソール
・ソール交換可能。
・ヴェトナム製造

このダナーフィールドに対してレギュラー(アメリカ製)のダナーライトは
□ダナーライト3(現行)55,000円+tax
・フルグレインウォータープルーフレザー
・CORDURA®ナイロン、
・GORE-TEX®ブーティー、
・VIBRAM®クレッターリフト
・Ortholite®インソール
・ソール交換可能。
・アメリカ製造
何が違うかというと、一番の違いはダナーライトがアメリカ製品に対して、ダナーフィールドはヴェトナム製品。ということで見た目的にはダナーライトの星条旗タグはダナーフィールドではゴアテックスタグになっています。
↓ 星条旗タグ

↓ ゴアテックス タグ

ダナーライトがCORDURA®ナイロンの素材をアッパーとインナーに使用していることに対して、ダナーフィールドはコーデュラではないただの“ナイロン”。少々、柔らかいし、強度もCORDURA®ナイロンに劣るように思われる。
その他、見た目的にはシューレース上部に注目すると、ダナーライトは上部3箇所がフック型の金具であることに対して、ダナーフィールドは上部まですべてがシューレースホールタイプになっています。
↓ ダナーライト

↓ ダナーフィールド

見た目ではわからないのですが、インソールも違います。ダナーライトがPUミッドソールに対して、ダナーフィールドはOrtholite®カップインソールを使用しています。これは違いが良くわかりません。
以上のことを踏まえて現物を見ると、基本的な「フルグレインウォータープルーフレザー」「ビムラムソール」「ゴアテックスブーティ」というダナーライトと同じ素材と機能を持っていますが、星条旗タグがあるのとないのではルックスがまったく異なる印象です。
見た目も遜色なく、機能がほぼ同じとはいうものの、履いていて気分が良いのはダナーライトが一枚上。ただし値段は倍近く違う。
実はまったく悩みませんでした。ダナーフィールドを買うんだったら同価格帯のキャラバングランドキングの上位品を買います。
私が80年代に履いていたダナーライト1の後継は、やはり同じUSA製品にすることは最初から決めていました。当時は履きっぱなしで手入れもしなかったのでアッパーと革が傷んでしまい、残念ながら靴箱の奥に移動、知らないうちに消えていました(#^^#)。
で、6万円を遊び靴に使うのは気が引けるので、前述の通り、ハワイで購入することに。定価380ドルです。約42,412円(1ドル111.61円として)。
でも数軒回ったものの7~8位のサイズがない。後で店から郵送してもらうとしたら関税やら消費税やら送料やら加算されるので日本国内価格との差額がかなり縮まってしまいます。
どこで買うか迷うし、ダナーライトの何を買うかも迷いました。レギュラーのダナーライトの他にダナーライトリバイバルとダナーフェザーライトも気になる。気になるが、よくよく調べると両方とも見た目が同じである廉価バージョンが存在するため、なんとなくそれが気になります。
ということで、狙いはアメリカで現行として販売されているダナーライト2を購入することにしました。これだったら廉価版はないし、レザー部分が広い分、ガレ場でのアッパーのコーデュラナイロンの傷のリスクも少なくなると期待して。
↓ USA国内販売ダナーライトのラインナップ

↓ ダナーライト2 (USA販売)380ドル

↓ 日本でのダナーライト販売ラインナップ

アメリカ販売価格に近い出物がネットに出品されるまで気長に待つことに。ただし、新品未使用に限るという条件で。
買うと決めてから1年以上経過した3月にとうとうそのチャンスがやってきました。日本での販売が終了したダナーライト2の在庫品が出品されました。
しかも狙っていたセダーブラウンカラー。
デッドストックは倉庫や店頭での経年劣化が心配ですが、ダナーは大丈夫でしょう。おそらく。たぶん。きっと・・・・。お願いだから。
USA製ナイキシューズの場合はUSサイズ7.0~7.5を購入しているのですが、インソールを入れることを想定して8.0EEを選択。というか、販売されたのが一品モノなので8.0EEしかありません。もう少し、大きい8.5EEサイズが良かったのですが、まあ8.0EEで妥協。
実際に履いてみると、昔、履いていたダナーライト1と履きこごちが違います。かなり改善されている印象です。すっぽりと包み込むようなフィット感が向上しているように感じました。
おおっ。これはいい。イイが、一点だけ困ったことが。かかとに合わせると指先は余裕があるものの、甲がギリギリ。すなわち、インナーの摩耗防止のためにインソールを別購入していたが、そのインソールを入れるとギチギチになってしまう。
やっぱり8.5EEがジャストサイズ(インソールを入れる前提で)のようですね。
また30年たったら次は8.5EEにすることにします。91歳だけど。

◇ダナーライト2 セダーブラウン
DANNER LIGHT CEDAR BROWN
定価¥55,000 + taxのところ、300ドル未満で購入。
デッドストックとはいえ現地価格よりも80ドル安く購入できました。
廃番となっていたCEDAR BROWNをリバイバル。赤みの強い初期型を再現。
防水・透湿性能に優れたGORE-TEX®ブーティーを使用しており、ダナー式ステッチダウン製法による排水性能によりブーツに水が溜まりにくくなっている。
安定感を重視した広いプラットフォームにはVibram®クレッターリフトを採用し高いグリップと耐摩耗性を確保。
・商品特徴
ウォータープルーフフルグレインレザー、CORDURA®ナイロン、GORE-TEX®ブーティー、VIBRAM®クレッターリフト、ダナー式ステッチダウン製法、PUミッドソール、ソール交換可能。


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